2024年も残すところ、あとわずかとなった。思えば2024年も、いろいろなガジェットを購入してきた筆者だが、特に満足度の高かったデバイスを紹介して本年を締めくくろうと思う。
●(1)Nikon Z6III
1つ目は7月に発売されたNikonのミラーレス一眼「Z6III」だ。
筆者は以前より、フルサイズミラーレス一眼の入門機である「Nikon Z 5」を愛用していたのだが、購入後に結婚してライフステージが変化したことで、カメラでも“今後”を意識する必要が出てきた。
当初はZ7IIの購入を考えていたのだが、Z6IIIのスペックを見ると、前モデルのZ6IIからのバージョンアップではなく、さらに上位機種のZ 8を小型化したモデルのように感じられた。
イメージセンサーについては、部分積層型であるため積層型のZ 8には劣る。しかし、画像処理エンジンはZ 8/Z 9と同じ「EXPEED 7」を搭載している。
特にEXPEED 7が搭載されることで、オートフォーカスが高速化されている。そしてコンティニュアスAFサーボ(AF-C)によるリアルタイム追従が利用できるため、動きが激しい子どもの写真を撮影するにも、もってこいというわけだ。
それでいて、有効画素数は入門機とほぼ同じの2450万画素だ。高画素機と比べて、撮影時に生成されるRAWデータの解像度が低くなることから、RAW現像にPCのスペックをそれほど求められず、アマチュアカメラマンにはありがたい。
製品レビュー時の写真撮影や作例の撮影だけでなく、今後増える家族の写真もしっかりと残せる良いカメラだと再認識できた。
Z6IIIは発売と同時に提供された「Nikon Imaging Cloud」と連携させることで、PCを介さずにファームウェアのアップデートや、撮影した写真データをNikon Imaging Cloud上に転送が可能だ。
Nikon Imaging Cloudは写真をアップロードしてから30日間は容量無制限で保管できる。さらにNikon Imaging CloudからAdobe LightroomやDropbox、Google フォト、OneDriveなどのクラウドサービスに画像を転送できるため、かなり便利だ。
Z6IIIは非常に良いカメラなのだが、入門機からミドルクラスのカメラを買っただけでは写真撮影の技能は向上しないので、Z6IIIにふさわしい撮影技術を磨くのが喫緊の課題だ。
●(2)Apple Watch Ultra 2
続いて、ウェアラブル製品からApple Watch Ultra 2を挙げたい。筆者は過去に心筋炎を患った経験から、Apple Watchに内蔵された心臓の健康状態をチェックできる機能を活用して、自身の健康状態により一層気を配るようになった。
とはいえ、Apple Watchなどのスマートウォッチはどうしても毎日バッテリー充電が必要で、それがおっくうに感じていた。もちろん、急速充電を使えば充電時間はそこまでかからないが、スマートフォンの他にApple Watchも充電しなければならない状態が面倒で、何とか充電頻度を減らすことができないものかと考えていた。
Apple Watch Ultra 2であれば、他のモデルと比べてダントツにバッテリーの持ちがよく、2~3日に1回の充電で済むとは考えていたものの、本体価格の高さ(12万8800円~)から、発売日からずっと買いあぐねていた。
そんな中、年始に新春セールでApple Watch Ultra 2が割り引き販売されているところにたまたま遭遇し、新年を迎えたことや、ほろ酔いだったことが背中を押して(?)、うっかり購入してみた。
いざ購入してみると、確かに筆者の使い方であれば一度充電すれば3日は持つことが分かり、ずっと不便に感じていたバッテリー持ちの悪さから解放された。
また、合わせて購入したストレートミラネーゼループの快適な装着感も組み合わさって、Apple Watchを購入して久し振りに大満足する結果となった。
少し駆け足となってしまったが、筆者が2024年に購入して大いに満足したベストバイガジェットを2点紹介した。2024年は他にもPC周辺機器でさまざまなガジェットを購入し、ある程度、満足のゆく環境が整ったので、2025年はZ6IIIに関連した撮影機材を中心に面白いガジェットが出てこないか、今から楽しみに待ちたい。