Dellは1月6日(米国太平洋時間)、個人向けおよびプロフェッショナル向けAI PCの新製品を発表した。製品のカテゴリーを示すブランドを刷新し、製品名からターゲットとするユーザーや適した用途を分かりやすくしたという。
●製品カテゴリーを3つに分類
新製品は「Dell」(趣味、教育、仕事)、「Dell Pro」(プロレベルのビジネス)、「Dell Pro Max」(多用途で高性能)の3つに区別される。
それぞれのカテゴリーの中で、さらに「Base」(基本)、「Plus」(スケーラブルな性能)、「Premium」(究極の可搬性とデザイン)にティアで製品を分けており、購入を検討している人が最適なデバイスを見つけやすくしている。
●主な新製品
CES 2025にあわせてDellが発表した新製品から、主な注目製品を紹介する。
生産性重視のビジネスプロフェッショナル向け「Dell Pro」
企業や組織がビジネスPCとして採用するなら「Dell Pro」カテゴリーが適している。小型軽量さと頑丈さに優れた素材を採用することで、持ち運びと耐久性を高めている。HPは「競合製品に比べて3倍のヒンジ動作、落下、衝撃に耐えられる」とアピールしている。
新たな取り組みとして、Dell Proおよび一部のPro MaxのノートPCは、USB Type-Cポートがモジュール式になっている。マザーボードに部品をはんだ付けするのではなく、ねじで固定することで、耐久性を従来製品から最大4倍に向上させながら、交換を容易にしたという。
さらにProカテゴリーの製品は、いずれも最新のIntel Core Ultra(シリーズ2、開発コード名:Lunar Lake)またはAMD Ryzenプロセッサを搭載しており、NPUによるAI処理だけでなく、優れたバッテリー駆動時間などメリットも多い。
「Dell Pro 13/14 Premium」
Proカテゴリーの中でも上位となる「Dell Pro 13/14 Premium」は、性能とポータビリティを兼ね備えた、まさにプレミアムなモデルだ。ディスプレイサイズは13型と14型(いずれもアスペクト比は16:10、解像度は1920×1200ピクセル)を用意する。13型はQHD+(2560×1600ピクセル)のタッチ対応IPS液晶、14型はQHD+(2880×1800ピクセル)のタッチ対応OLEDも選択できる。
本体重量は14型が約1.07kgから、16型が約1.14kgからと軽量だ。バッテリー駆動時間も最大21.2時間と長い。デュアルファン熱設計で静音性も確保しているという。
「Dell Pro 13/14/16 Plus」
Plusモデルとして多くのビジネスユーザーに適した「Dell Pro 13/14/16 Plus」は、企業が大量導入するのに適した製品だ。IT部門の管理性を高めるために、豊富な画面サイズを取りそろえながら、全て同じシステムBIOSを採用している。従業員の用途や好みにあわせて画面サイズや形態を柔軟に変更しても、システム面の管理性が損なわれないというメリットが生まれる。
本体は余計な装飾を排したミニマムなデザインで、本体のアルミニウムは50%リサイクル素材を使用して環境にも配慮した。
「Dell Pro Max 14/16」
高パフォーマンスを発揮する製品にはPro Maxというカテゴリー名が付く。新しい「Dell Pro Max 14/16」は、外部GPUとしてNVIDIA RTX 2000 Ada Generation Laptop GPUを搭載しており、デザイナーやエンジニア、クリエイターなど、PCに高いパフォーマンスを求めるユーザーに適している。
画面サイズは14型と16型で、アスペクト比は16:10、解像度は最大QHD+を選択できる。上位のPlusモデルおよびPremiumモデルは2025年後半に投入するという。