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現代トレンドを反映しつつ、12万9800円スタートの良質なスタンダードPC「mouse B4-I5U01SR-A」を試す

ITmedia PC USER 2025年1月16日 12時0分

 マウスコンピューターの一般向けブランド「mouse」シリーズは、幅広い用途に向けて実用的なPCを手頃な価格で提供するモデルだ。今回紹介する「mouse B4-I5U01SR-A」は、現代のPCトレンドを取り込んだ実用的な仕様と高いコストパフォーマンスを両立させた14型のスタンダードノートPCとなる。実機を入手したので、性能や使い勝手を検証していこう。

●CPUは定番の第13世代Core i5を採用 柔軟なカスタマイズも可能

 本機のCPUはCore i5-1335Uを採用する。第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)の中堅モデルで、ビジネス向けでは定番的な存在だ。

 メモリはPC4-25600(DDR4-3200)で、ストレージはM.2 SDD(PCI Expressインタフェース)を備える。容量はBTOのカスタマイズが可能で、メモリは最大64GB、ストレージは最大4TBを2基まで内蔵できる。また、高性能なブランドSSDを指定して搭載することも可能だ。

 標準の容量はメモリが16GB(8GB×2)、SSDが256GBとなる。メモリは一般的だが、SSDは一般向けPCとしては少ない。最低でも512GB、できれば1TB以上を選んでおいた方が良いだろう。

●良質なアルミニウム製ボディーを採用

 明るいシルバーのボディーは、アルミニウム製だ。派手さはないが、すっきりと洗練されたビジュアルで、皮脂が付着しにくい表面仕上げも好印象である。

 ボディーサイズは、約311(幅)×239(奥行き)×19.6(厚さ)mm、重量は約1.41kgだ。特段軽量というわけではないが、持ち運ぶ用途にも十分対応できる範囲のサイズ感と重量に収まっている。

●USB PD対応の小型軽量ACアダプターが付属

 付属のACアダプターも、小型かつ軽量で持ち運びやすい。プラグ部を除く実測サイズは60(幅)×60(奥行き)×29(厚さ)mm、実測重量が171gだった。USB PD(Power Delivery)対応で、最大出力が65Wだ。本体背面のUSB Type-C端子が充電端子を兼ねる。

 バッテリー駆動時間は、JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.3.0による公称値で動画再生時が約6時間、アイドル状態で約10時間となっている。バッテリーレポートで確認したバッテリーの設計容量は60Whだった。

●実用性の高いインタフェースを標準装備

 本機のインタフェースを見ていこう。USB Standard-A端子を3基とUSB Type-C端子を1基備え、USB Type-C端子は背面にあり、ディスプレイ出力(DisplayPort Alternate Mode)とUSB PDにも対応する。

 USB端子に加え、HDMI出力、有線LAN(1000BASE-T対応)、SDメモリーカードスロット(UHS-I対応)、ヘッドセット端子(CTIA)も搭載する。なお、通信機能としては、有線LANの他にWi-Fi 6E対応の無線LAN、Bluetooth 5を標準でサポートしている。

 液晶ディスプレイ上部には約200万画素のWebカメラと、顔認証用IRカメラ、アレイマイクを内蔵する。Webカメラは物理的にレンズを隠せるプライバシーシャッター付きで、意図せず映像が配信されてしまう不安なく使うことができる。

●ワンランク上のスペックを備えた14型液晶ディスプレイ

 14型の液晶ディスプレイは1920×1200ピクセル(WUXGA/アスペクト比16:10)表示に対応する。一般的な1920×1080ピクセル(フルHD)よりも縦の表示領域が多く、縦長の文書やWebページの表示に適している。

 また、色域はsRGBを100%カバーしており、ビジネス用途はもちろん、クリエイティブやエンターテイメント用途にも対応できるワンランク上の内容だ。パネル表面はノングレア仕上げで、照明などが映り込みにくい。

 キーボードはテンキーレスで、比較的素直な配列だ。キーピッチは約19mm(実測だと縦方向が18mm)、キーストロークが約1.2mmとなっている。スイッチの感触は悪くはないが、長文の入力をバリバリとする用途にはやや頼りなさはある。

●旧世代ビジネスPCを圧倒するパフォーマンス

 ここからは、ベンチマークテストの結果を掲載する。Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」、Mouse Control Centerで設定できる動作モードは「バランス」で測定した。

 結果を見ていくと、Core i5-8250U(4コア8スレッド)を搭載した旧世代PCをいずれのテストでも圧倒するパフォーマンスを獲得している。この比較対象くらいのPCをまだ現役で使っている人も少なくないと思われるが、リプレースすれば生産性の向上は間違いないところだ。

●コストパフォーマンスに優れた良質な実用スタンダードPC

 mouse B4-I5U01SR-Aは、ビジネスシーンや学習用途で快適にこなせる性能を備えつつ、良質なボディーと液晶ディスプレイ、そしてプライバシーシャッター付きのWebカメラや顔認証カメラ、画面出力とPC充電に対応するUSB Type-C端子を備えている。現代のビジネスの現場で必須となりつつある装備をしっかりと備えており、使い勝手も良い。実用PCとしてソツのない仕上がりだ。

 標準構成の価格は12万9800円で、BTOカスタマイズでSSDを1TBに増量すると14万3000円になる。標準で3年保証が付帯することもあり、コストパフォーマンスは十分に高いといえるだろう。

 2025年10月に控えるWindows 10の延長サポート終了に備えたい人、リモートワークやリモート学習用にPCの新規導入またはリプレースを考えている人は注目に値する製品だ。

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