うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、1月19日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
●ソニー、Blu-ray DiscやMDの生産を2月に終了
ソニーは1月23日、Blu-ray DiscやMD(ミニディスク)の生産を終了すると発表した。生産終了時期は2025年2月を予定している。
生産終了となるのは、Blu-ray Discメディア、録音用MD、記録用MD、ミニDVカセットの全モデル。後継製品はないとしている。
●AMDの次期GPU「Radeon RX 9000シリーズ」の発売日が3月以降に
AMDのRyzen CPUおよびRadeonグラフィックス部門のVPとGMを務めるデビッド・マカフィー氏は1月21日、Radeon RX 9000シリーズを3月に発売すると自身のXアカウントで明らかにした。
同氏はXに「Radeon 9000シリーズのハードウェアとソフトウェアは素晴らしい出来栄えで、世界中で幅広い種類のカードが販売される予定だ。3月に発売されるグラフィックスカードが、ゲーマーの皆さんに届くのが待ちきれない」と投稿している。
AMDは、米ラスベガスで開催された「CES 2025」にて、次期GPU「Raredon RX 9000」シリーズを発表した。ただ、詳細仕様については明かされておらず、発売時期も2025年第1四半期とされていた。
→・AMDが新GPUアーキテクチャ「RDNA 4」をチラ見せ GPU名は「Radeon RX 9000シリーズ
●「Windows 11 2024 Update」の展開が本格化 Windows 10にも
Microsoftは1月21日(現地時間)、「Windows 11 バージョン24H2」(Windows 11 2024 Update)が広く利用可能になったと発表した。今週から段階的なロールアウトを拡大しており、Windows 10 バージョン22H2を実行しているデバイスにも提供されるという。
対象となっているデバイスでは、アップデートの準備ができていれば「設定」→「Windows Update」から「アップデートの確認」を選択すると、Windows 11バージョン24H2をダウンロードしてインストールするオプションが表示される。
なお、Windows 11 バージョン 23H2および22H2を実行しているデバイスでは、自動的に更新を受け取るが、24H2にはいくつかの既知の不具合があり、その影響を受けるデバイスにはセーフガードホールドによりアップデートが停止されている。
例えば、一部のASUSTeK Computer製デバイス(X415KAおよびX515KA)では、アップデート後にブルースクリーンが表示され、アップデートを完了できないとして、セーフガードホールドが実施されている。
→・「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2025年1月14日現在】
●クラシック「Outlook」アプリで問題発生 回避策もあり
Microsoftは1月17日(現地時間)、クラシック「Outlook」アプリがメールの開始や返信、転送時にクラッシュする不具合が発生していると明らかにした。
この不具合は、バージョン2412(ビルド18324.20168)に更新すると発生するという。不具合自体は1月28日にリリース予定のバージョン2501(ビルド18429.20000)で修正されるとのこと。
すぐに不具合を回避したい場合には、管理者権限でコマンドプロンプトを利用し、バージョン2411(ビルド18227.20162)に戻す方法が案内されている。
●2月よりMicrosoftアカウントのサインイン体験が変わる
Microsoftは、2月からMicrosoftアカウントのサインイン体験を変更し、さまざまな場所で自動的にサインアウトしなくなると明らかにした。
現在の仕様では、WebブラウザからMicrosoftアカウントにサインインする場合、サインインの状態を維持するか確認されるダイアログで「はい」を選択しなければ、ブラウザを閉じると自動的にサインアウトされる。しかし、2月以降は自動でサインアウトは行われず、サインアウトをするか、プライベートブラウジング(シークレットモード)を使用しなければ、サインインされたままとなる。
ユーザーにとっては利便性が上がる一方で、公共のPCや人のPCを一時的に使用するような場合には、忘れずにサインアウトする必要があるので注意したい。
●「Adobe Premiere Pro」にAI活用のメディア分析機能と新検索パネルを追加
Adobeは1月22日(現地時間)、「Premiere Pro(beta)」「After Effects(beta)」「Frame.io」の新機能を発表した。Premiere Pro(beta)には、AIを活用したメディアインテリジェンスと新しい検索パネルが追加されている。
メディアインテリジェンスは、プロジェクト中に含まれる映像素材をAIが自動で認識するというもの。処理は自動で行われ、ユーザーが操作する必要はない。
検索パネルでは、その認識結果を基に自然言語でシーンを探せる。例えば、 「レンズフレアでスケートをする人」や「夕暮れ時に走る人のクローズアップ」などだ。また、「カリフォルニア」などの地名で検索すると、関連するビジュアル、トランスクリプトの言及、撮影場所を含む埋め込みメタデータを全て1カ所で見つけることもできる。ただし、検索は今のところ英語のみとなっている。
Premiere Pro(beta)では、他にも17言語に対応したキャプションの翻訳機能も追加されている。
この他、After Effects(beta)では、新しいキャッシュシステムが導入され、大規模で複雑なプロジェクトをこれまでよりも高速にプレビューおよび再生できるようになったとこのこと。さらに、HDRモニタリングが導入され、HDRをサポートする改良されたビデオスコープを使用してHDRコンポジションを正確に表示できるようになった。
Frame.ioでは、Canonとの提携によりEOS C80およびEOS C400でFrame.io Camera to Cloud(C2C)を利用して、カメラから直接クラウドに撮影データをアップロードできるようになった。