マウスコンピューターは1月31日、同社のゲーミングPCブランド「G TUNE」をリブランドすると発表、秋葉原にある「e-sports SQUARE」でプレス向けのイベントを開催した。
●ブランドロゴやタグラインを一新した理由
G TUNE(当初はG-Tune)ブランドが誕生したのは2004年1月だ。既に20周年の特設サイトを展開中で、2024年11月27日にはブランド表記を「G TUNE」に改め、20周年記念クーポンの配布や20周年記念のセットモデルなどが販売されている。
今回21周年を迎えるにあたり、新しいG TUNEロゴと新型タワーケースが明らかにされ、登場したばかりのグラフィックスカード「NVIDIA GeForce RTX 5080」搭載の新モデルの販売も始まった。
リブランドの背景や狙いについて、同社代表取締役社長 軣秀樹氏は「2014年1月14日のブランド設立から20周年を迎え、この間にゲームを取り巻く環境はeスポーツにとどまらず、ゲーム開発者、eスポーツチーム、プレイヤー、実況や解説、配信者など、さまざまな分野で多くのプロフェッショナルが誕生した。まさに、誰もがプロフェッショナルになれる時代が到来している。新たに生まれるプロフェッショナルのニーズに応えるため、そしてこれからもゲーミングシーンを盛り上げるために、G TUNEのロゴを刷新し、新しいプロの皆さまに期待される存在になるべくリブランドを行った」と説明した。
「当社のゲーミングPC出荷台数も増加しており、今後迎える大きな変化に対応すべく、ゲーミングPCを使うユーザーに満足していただくのが使命だ。その意気込みを新しいロゴに込めた。当社が30周年を迎えたときに、会社のタグラインを『期待を超えるパソコン!』に定め、最後の『!』をあえて右肩上がりにしたが、G TUNEのそれも右上がりを継承しており、誰もがプロフェッショナルになれる時代を象徴する物になったと思っている」と意気込みを語った。
●リブランディングを象徴する新型タワーケースも投入
今回のリブランディングに伴い、新型のタワーケースを導入したのも見どころだ。本ケースについて、同社マーケティング本部 製品部 部長 小林俊一氏は「新採用のボディーは、異なる素材を採用することで、飽きの来ない仕上がりになっている。また、ツールレスでケース内部にアクセス可能になったり、アクセスしやすい天面部分にインタフェースをまとめたりするなど、使いやすい構成にこだわっているのも特徴になる」とアピールした。
「特にケースの素材やカラーリングに注力し、単なるゲーミングPCではない、見るとワクワクしたり所有感を満たしたりしてくれるものを目指した。光の入り具合で見た目が変わるので、ぜひ実機を確認してほしい」(小林氏)
アルミを採用した金属感あふれるボディーと機能性を取り入れたデザイン
新型タワーケースではアルミ素材を採用し、金属の質感を生かしたスリットデザインを取り入れているのが目を引く。ブランドカラーのレッドをイメージしたLEDライティングを前面のブランドロゴやヘッドフォンホルダー、さらにケース内部のインテリアとして配置する凝りようだ。
起動時は内部パーツを徐々に明るく照らし出すライティングが高揚感を演出し、輝度は3段階から選べるだけでなく、オフにすることも可能だ。ゲームのプレイシーンを盛り上げたり、プレイに集中したりするなど、フィーリングに合わせてセッティングを行える。
前面からのエアフローも考慮したスリットデザインで、最大7個の空冷ファンと2基の大型360mm水冷ラジエーターを搭載可能な設計(製品仕様や搭載パーツによってファンやラジエーター、搭載数は異なる)で、快適なゲーミング体験に必要なハイパフォーマンスCPUや、グラフィックスカードの安定動作に不可欠な優れた冷却性能を実現するという。
その他、電源ユニットを専用シュラウド内に配置することで、ケース内の主要なパーツと熱源を分離し、独立したエアフローで冷却する構造を採用している。
また本体底面と天面、側面には取り外し可能なマグネット式のダストフィルターを備え、水洗いも行えるなど、メンテナンス性にも配慮した。
ユニークなヘッドフォンホルダーを装備 インタフェースも豊富
PCゲームにかかせないヘッドフォンやヘッドセットをPC本体に掛けることができる、引き出しタイプのヘッドフォンホルダーを装備しているのもユニークだ。本機を机の下に設置しても手が届きやすく、収納に困らないように工夫されている。
周辺機器を接続するインタフェースは、アクセスしやすい本体天面にUSB Type-C(20Gbps対応)×1、USB Standard-A(5Gbps対応)×2、3.5mmヘッドフォン/ヘッドセット端子(4極/CTIA準拠)を配置している。使用しない時はホコリが入りにくいようスライドカバー機構を取り入れた。
●AMDとIntel、NVIDIAの最新パーツを搭載した新モデルも登場
今回のリブランディングに合わせ、AMDとIntel、NVIDIAの最新パーツを搭載した新モデルも登場した。新しいロゴと新型ケースをまとった新モデルについて、同社マーケティング本部 製品部 プロダクトマネージャー 林田奈美氏はDLSS4やニューラルレンダリング、さらに応答性を向上させたNVIDIA Reflex 2の採用といったGeForce RTX 50シリーズの先進性を前面に押し出した。
31日から販売がスタートした新モデルは、Core Ultra 9 285KのCPUにGeForce RTX 5080(グラフィックスメモリは16GB)のGPU、32GBのメモリ、2TBのM.2 SSDを搭載した「G TUNE FZ-I9G80」は59万9800円~、AMD Ryzen 7 9800X3DとGeForce RTX 5080、32GBのメモリ、2TBのM.2 SSDを備えた「G TUNE FG-A7G80」は56万9800円~となる。
いずれも1200Wの電源ユニットを備え、標準でDVDスーパーマルチドライブを内蔵し、OSはWindows 11 Homeとなる(BTOでカスタマイズが可能)。突起物を含むボディーサイズは約240(幅)×500(奥行き)×510(高さ)mmだ。