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歴代Windowsのパッケージとシャットダウン音のショート動画が公開される/「Google スプレッドシート」が最大50%高速化 貼り付けやフィルター設定など

ITmedia PC USER 2025年2月9日 6時5分

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、2月2日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!

●歴代Windowsのパッケージとシャットダウン音のショート動画が公開される

 日本マイクロソフトは2月3日、Xの公式アカウントで、Windows 3.1からWindows 7までのシャットダウン音を収めたショート動画を公開した。

 2024年12月には、歴代の起動音を紹介する動画を公開していたが、今回はその第2弾となる。

 なお、起動音の際にはWindows Meは省かれていたが、今回はシャットダウン音と共にしっかりと紹介されている。といっても、Windows 2000と同じものだ。残念ながらVistaは今回も含まれていなかった。

●「Google スプレッドシート」が最大50%高速化 貼り付けやフィルター設定など

 Googleは2月3日、「Google スプレッドシート」のアップデートを発表した。一部の操作が最大50%高速化されているという。

 改善されたのは以下の操作だ。

・スプレッドシートから別のスプレッドシートにデータを貼り付ける場合、貼り付け速度が最大50%高速化

・フィルター条件の設定が従来より最大50%高速化

・スプレッドシートの既存データの読み込みが最大30%高速化

 これらの変更は、即時リリースドメインおよび計画的リリースドメインの両方で既に利用可能だ。個人アカウントのユーザーを含め、全てのGoogle Workspaceが対象となっている。

●Googleが「Chrome 133」を正式リリース

 Googleは2月4日、デスクトップ向けGogole Chomeの安定チャネルをアップデートした。Windows/Mac向けは「v133.0.6943.53/54」、Linux向けは「v133.0.6943.53」で、順次展開される。

 このバージョンでは、12件の脆弱(ぜいじゃく)性が修正されているとのこと。CVE番号が公開されているのは以下の3件で、カッコ内は最大深刻度だ。

・CVE-2025-0444(High):Use after free in Skia.

・CVE-2025-0445(High):Use after free in V8.

・CVE-2025-0451(Medium):Inappropriate implementation in Extensions API.

 Chome 133の変更点は、主に内部的なものとなっているが、ユーザーに関係がありそうなものとしては、省エネモードのタブフリーズがアナウンスされている。これは、タブが非表示かつ無音の状態で、CPUのリソースを大量に消費している場合、そのタブをフリーズしてリソースを開放するというものだ。

 この他、CSSでテキストの垂直方向の配置をより細かく制御できるようになるなどの調整が行われている。

●Googleが「Gemini 2.0」を全てのユーザーに開放

 Googleは2月5日、「Gemini 2.0」が誰でも利用可能になったと発表した。

 1月30日には、デスクトップ/モバイルの「Gemini」アプリ上で全てのユーザーが「Gemini 2.0 Flash」を利用できるようにしたが、今回は「Google AI Studio」と「Vertex AI」のGemini APIを通じて「Gemini 2.0 Flash」が一般公開された。

 これにより、開発者はGemini 2.0 Flashを使用して本番アプリケーションを構築できるようになる。

 加えて、上位版となる「Gemini 2.0 Pro」の実験バージョンもリリースされている。Google AI StudioとVertex AIで利用できる他、Gemini AdvancedユーザーはGeminiアプリでも利用可能だ。

 また、コスト効率の高い「Gemini 2.0 Flash-Lite」もパブリックプレビューとしてリリースされた。こちらはGoogle AI StudioとVertex AIで利用できる。

 この他、推論能力を強化した「Gemini 2.0 Flash Thinking」の試験運用版が、デスクトップとモバイルのGeminiアプリで利用可能になる。

●Windows 11がMIDI 2.0をフルサポート Canaryチャネルで展開中

 Microsoftは2月5日、Windows 11 Insider Preview Build 27788をCanaryチャネルで公開した。このバージョンでは「Windows MIDI Services」がパブリックプレビューとして含まれている。

 MIDIは、1983年に初めてリリースされた標準規格で、ほぼ全ての電子音楽機器でサポートされている。音符情報の記録と再生、ステージライトとエフェクトの制御、大規模会場でのミキサーの同期など、さまざまな用途で使用されている。MIDIプロトコル自体はオーディオとは関係のない規格ながら、音楽制作には不可欠なものとなっている。

 2020年にリリースされた最新の「MIDI 2.0」は、速度と忠実度の向上、楽器のコントロールの向上、楽器間の双方向の会話とネゴシエーション、検出、USBタイミングの向上などが図られている。

 今回のビルドでサポートされた「Windows MIDI Services」は、MIDI 2.0だけではなく、「MIDI 1.0」の最新の実装も含んだ新しいMIDIスタックだ。Arm64を含む全てのプロセッサの64bit OSで動作する。Windows MIDI Servicesの主な利点は下記の通り。

・MIDI 2.0をフルサポート

・高速なトランスポート

・MIDI 1.0とMIDI 2.0の両方をフルサポートする、より高速なUSB MIDI

・全てのエンドポイントがマルチクライアントになり、複数のアプリが同時にデバイスを使用できるようになる

・エンドポイントとポートの改善

・SDKが使用するアプリのタイムスタンプ付き送信メッセージと受信メッセージのサービス内スケジューリングが可能に

・ループバックとアプリ間MIDIを内蔵

・MIDI 1.0とMIDI 2.0を自動変換

・アプリで利用できるデバイスメタデータが大幅に増加

・デバイスの追加/更新/削除の通知を改善

・WinMM(MME)MIDI 1.0 API(および将来の WinRT MIDI 1.0)との下位互換性により、アプリの変更なしで新しい機能を導入可能。MIDI 1.0機能レベルで MIDI 2.0デバイスにアクセスすることもできる。

 Windows MIDI Servicesを利用するアプリは、Windows MIDI Services App SDK を介して実行される。SDKは、GitHubから入手できる。ただし、まだ署名されていないリリースのため、インストール時に警告が表示される。

●Googleが「OneDrive」から「Google ドライブ」へのデータ移行機能を提供開始

 Googleは2月4日、Google Workspaceの管理者がOneDriveのデータをGoogle Driveに転送できる機能の一般提供を開始した。この機能は、2024年10月にオープンβとして提供されていたものだ。

 ビジネス向けに提供されているGoogle Workspaceの特権管理者(Super Admin)向け機能で、最大100ユーザーのファイルを一度に移行できる。また、一般提供開始にあたり、以下の機能も追加された。

・特定の日付の範囲のデータのみを指定

・特定のファイル形式と大きなファイルを除外

・IDマップのアップロードをスキップし、代わりにGoogleが移行元ユーザーと移行先ユーザーを自動的にマッピング

 本機能は2月4日から段階的に展開が開始されている。

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