先週(2月2日週)、複数のPCパーツショップにCWTP(CLOCK WORK TEA PARTY)の「えくすとりーむげる」が入荷して話題を集めていた。非導電性の熱伝導ゲルが約20cc入ったシリンダーと、塗布用の専用ガンをセットにしたパッケージで、価格は4600円弱となる。
●「えくすとりーむげる」登場! タイムリー扱いでパッケージ版が店頭に
シリコンと酸化金属による熱伝導ゲルで、-50度~150度までの温度下で使える。熱抵抗は0.03度(in2/W@30psi)。厚みを維持できるため、M.2 SSDや拡張カードのチップに塗布してヒートシンクとの細かな隙間を埋めるのに役立つ。
2024年7月にオリオスペックにて先行販売モデルが売り出されたが、大きな反響からすぐに売り切れとなった。今回はタイムリーが販売元となり、広く売り出されている様子だ。
オリオスペックは「先行モデルも好調でしたし、欲しい人は結構いそうです。チップの高さが違っていたりしても、コレがあればぴっちり固定できますから」と話していた。
●「今どきのトレンドが詰まっています」――Antecの静音ケースが話題に
PCケース売り場で目立っていたのは、AntecのE-ATXケース「FLUX SE」だ。ラインアップはブラックのみで、価格は1万8000円弱となる。
2024年10月に登場した「FLUX」のバリエーションモデルで、左側面に強化ガラスパネルではなく吸音素材を配したパネルを採用しているのが特徴だ。左側面下方には通気口があり、下から上への空気の流れを作ることで、効率的に排熱する。
裏配線タイプのマザーボードが組み込めて、最長408mmまでのグラフィックスカードが挿せる点はFLUXと共通している。フロントにウォルナットの木枠をあしらっている点も、FLUXのブラックモデルと同じだ。
入荷したTSUKUMO eX.は「最近は光らせたい人と同じくらいに、排熱性と静音性の高さを求める人が多くいます。FLUX SEはまさにそこに刺さるケースですね。木材を使っていて、裏配線マザーにも対応しているなど、PCケースのトレンドを押さえた作りです。コスパも高いですし、FLUXと並んで人気を得そうです」と高く評価していた。
●MSIからSocket AM5マザー&ASUSとギガバイトからIntel系低価格マザーが
マザーボードの新製品も複数登場している。
MSIからはSocket AM5に対応したAMD系モデルが5製品投入された。AMD X870E搭載の「MPG X870E EDGE TI WIFI」と「MAG X870E TOMAHAWK WIFI」、X870搭載の「X870 GAMING PLUS WIFI」、B850搭載の「MPG B850 EDGE TI WIFI」と「MAG B850 TOMAHAKW MAX WIFI」だ。価格は順に6万3000円前後/5万4000円前後/4万5000円前後/5万1000円前後/4万6000円前後となる。
いずれもATXサイズで、「MPG X870E EDGE TI WIFI」と「MPG B850 EDGE TI WIFI」は白を基調としたデザインを採用している。
Intel系では、LGA1851対応マザーボードが2モデル加わっている。ASUS JAPANからはIntel B860搭載の「TUF GAMING B860M-PLUS」、ギガバイトからH810搭載の「H810M GAMING WIFI6」が登場した。いずれもmicroATXサイズで、価格は3万8000円前後と1万8000円前後となる。
入荷したパソコンSHOPアークは「予算を抑えられる選択肢が増えたのはいいことですね。最近はゲーミングマシンを組むとなると25万円前後にラインがくるので、そこを少しでも下げられる“良品”を探している人は少なくないですから」と話していた。
●Padsmithからスピードタイプとスタンダードタイプのマウスパッド登場
Padsmithからは、ソフトタイプのマウスパッドの新製品が複数登場している。スピードタイプの「Genesis」とバランスタイプの「Crucible V2」があり、いずれもサイズは約490(幅)×420(奥行き)mmとなる。ティール(青と緑の中間)とグレイ、パープルの3色があり、価格はいずれも6000円弱だ。
また、それぞれの上位モデルもイラスト入りで1製品が売り出されている。「Crucible Pro」と「Genesis Pro」で、価格は共に7500円前後となる。ベースを通常モデルのSoft CRからAlphacell Gen2に変更しており、厚みも約3.5mmから約3.0mmへと薄くなっている。