NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第12週「働くって何なん?」(第56~60回)の第59回が19日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第12週「働くって何なん?」振り返り(ネタバレ)
栄養士の資格を取った結は、恋人の四ツ木翔也(佐野勇斗)が野球部に所属する星河電器の社員食堂で働きはじめたが、出勤初日、責任者の立川周作(三宅弘城)の判断で栄養士らしいことは何もさせてもらえず、注文取りや皿洗いなどをやらされる不本意な時間を過ごした。ある日、結は、女性社員たちが社食の料理を残していることに気づく。聞けば、量が多く味付けも濃いという。結が試食したまかないの豚肉の生姜焼きは塩分やラードが多く、生活習慣病のリスクを高める恐れがあった。野球部のためにもならないと考えた結はメニューの見直しを提言。すると立川が「ほな、俺辞めるわ」と怒り出してしまい、結の謝罪などでその場を収めた。
帰宅した結は、父の聖人(北村有起哉)と母の愛子(麻生久美子)にことの顛末を説明。新人は先輩の言葉に従うべきという聖人と、新人でもドンドン考えを言うべきという愛子の意見が対立し、夫婦げんかに発展してしまう。愛子は聖人とともに営む理髪店のHPを作って宣伝しようとしており、効果がないとする聖人にやってみないとわからないと反論して激しくぶつかった。
翌朝、結は原口から、自分にも結と同じように進言してキレられた経験があるという話を聞く。原口によると、社食のレシピは立川の頭の中にしかなく、結は原口と立川が調理しているところを盗み見てレシピを書き留めることにした。
一方、翔也が所属する野球部に新人スラッガー大河内勇樹(中山翔貴)が加入。緊張感が漂うなか、翔也は肩に違和感を抱えていた。しかしそのことを誰にも言えず、怖くて病院にも行けない。日に日に痛みは増し、翔也はアスリートの障害とリハビリに関する本を読んだ。該当する症状は「肩関節唇損傷」で、完全には治癒しないと書かれていることに絶句した。その後、翔也は結とのデート中に、眺めのいい摩耶山の掬星台に行こうと切り出し、真剣な表情で大事な話があると伝えた。以前やり直しするように伝えていたプロポーズではと思い込んだ結は期待に胸をふくらませたが、そこへ突然、福岡時代の幼なじみ、古賀陽太(菅生新樹)がやってくる。福岡のIT企業でSEをしているという陽太は饒舌で、デートの邪魔をして悪かったと席を外そうとするが、翔也は、陽太を神戸案内してやれと言い残して帰ってしまった。
結に連れられて米田家を訪れた陽太は、聖人と愛子にも近況を報告。愛子は、聖人に反対されながらも、陽太に店のHP作りを教えてほしいと頼んだ。ここ最近来店客が少なく、2人はずっと仲が悪いのだという。陽太は、結と翔也の仲の良さをうらやましがり、結がプロポーズされたことも知っていた。
そのころ、翔也は近くの公園で障害に関する本を読み、「手術が必要」という文字にぼう然。結からの連絡に出たが「大事な話」について聞かれると、「あれは…その…電話でいうことじゃねえ」と言って回答をにごした。結は再プロポーズだと確信したが、翔也はひとりうなだれた。
そんななか、結と原口がレシピをメモしていることが立川にバレた。結は謝り、逆らうつもりはなく、栄養バランスを把握しておいて、栄養士として社食の役に立ちたいのだと弁明。原口も勧めたのは自分で、立川の具合が悪いときに代わりができると説明した。言われたことだけやればいいのだと受け付けなかった立川だったが、2人から取り上げたノートに目を通すと、何か思うような素振りを見せた。
一方、結から立川の話を聞いた愛子と聖人は、店のHPをめぐってもめていた自分たちの立場に置き換えて口論。愛子は能面のような顔で怒りを露わにした。
翔也は、高校の時から自分の球を受けてきた野崎幸太郎(大原由暉)から、肩を痛めていることを見抜かれていた。そして肩関節唇損傷かもしれないと打ち明け、肩より上に上げると痛みが走るのでサイドスローならいけるかと思ったがダメだったと説明。野崎は病院に行けと助言したが、翔也は二度と野球ができないと言われるのが怖いとこぼし、まだ何か方法があるかもしれないから誰にも言わないようにと口止めした。
翌朝、愛子の「探さないでください」との置手紙が見つかり、家出が発覚。結宛てに、浴衣姿で旅館の部屋で撮影したような愛子からの写真付きメールが届き「しばらくストライキさせていただきます」と書かれていた。聖人が顛末を商店街の人たちに話すと呆れられ、愛子のありがたみを身を持って知ったらいいと突き放されてしまった。
「おむすび」第59回あらすじ
愛子が置き手紙をして家出したため、一人で店を切り盛りしなくてならなくなった聖人はてんてこ舞いに。
結は、立川から日替わりメニューの考案を初めて任される。材料費200円以内で収めるという条件で、ランチタイムまでの2時間、結は必死になって考え、その料理を完成させる。