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朝ドラ「虎に翼」イマジナリータッキー(滝藤賢一)再登場で桂場さん(松山ケンイチ)に苦言 ライアン(沢村一樹)「会いたいね…」でロス再燃

iza(イザ!) 2024年9月17日 9時42分

東京家庭裁判所所長、多岐川幸四郎(滝藤賢一)の「幻影」が再登場。退場後も“イマジナリー”として出没し、主要キャラたちに影響を与えるその存在感に、視聴者から続々と反響が寄せられた。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公で東京家庭裁判所少年部部長の佐田寅子を演じている。多岐川は「家裁の父」と呼ばれた人物で、家庭裁判所設立に尽力し東京家庭裁判所の初代所長に就任。少年の保護と更生に生涯を捧げてきた。桂場や現東京家裁所長の久藤頼安(沢村一樹)とは、ともに戦後日本の法曹界を牽引してきた同志で、久藤が彼を呼ぶ「タッキー」という愛称は朝ドラファンの間でも定着して人気を集めた。しかしガンを患ったタッキーは、手術を受けた後、療養中の自宅で死去。少年法厳罰化を求める政治的圧力に反対する意見を寅子たちに託し、訃報を耳にした桂場の前に幻影として現れて、「頼んだぞ! 桂場」とおどけた笑顔を見せた。

ドラマは現在、第25週「女の知恵は後へまわる?」(第121~125話)が放送されており、大物政治家から恫喝された桂場が、干渉されることを恐れて、裁判所の変革に意識的な若手裁判官を異動させる異例の措置をとった。この日の放送で、桂場の策に疑問を感じた寅子が長官室で直接抗議。桂場は司法の独立を守るための措置と説明し、少年法改正に抵抗する寅子たちを援護する目的もあったと補足した。しかし、寅子は長官就任時の決意表明や、恩師である穂高重親(小林薫)の理想とかけ離れてしまっている点を批判。再度、久藤らと原点に立ち戻ってみないかと訴えたが、桂場は「思いあがるな、立場をわきまえろ! 以後、二度と用もないのに訪ねてくるな」と突き放した。そして、寅子が出ていった後、一人苦悩する桂場の傍らにタッキーの幻影が再登場。「裁判所全体にどんよ〜りした空気が流れてるぞ。そもそも少年事件だけ目の敵にされるのだって、家庭裁判所の地位向上を怠ったせいもあるんじゃないのか? お前の強権的な人事に嫌気がさした志高い裁判官たちはどんどん辞めていっている。ん〜人手不足が進むな〜。お前の掲げている司法の独立っちゅうのは随分さみしくお粗末だな」と辛辣に苦言を呈して桂場の前から消えた。

一方、寅子が委員として出席している少年法改正をテーマとした法制審議会で激論が交わされるなか、強引に厳罰化を進めたい法務省側に、家裁設立時の強行突破ぶりを指摘された久藤は、「家庭に光を。少年に愛を。あの時、無茶をしてでも家裁設立のために戦えたのは、家裁の仕事が少年たちにできるベストだと現場にいた僕らが心からそう信じていたからだよ」と穏やかに返した。会議の後、久藤は、寅子と多岐川の元部下の弁護士、汐見圭(平埜生成)とともに、なじみの「笹竹」で歓談。「ああいう時はね、頭にタッキーを思い浮かべるんだよ。頭の中のタッキーが怒ってくれると、心が落ち着くんだよね。それで彼ならば『この法改正には愛が足らん!』って叫ぶだろうって」と明かし、3人で在りし日の多岐川を偲ぶと、「会いたいね、タッキーに」とこぼした。

この展開を受け、タッキーの存在の大きさを改めて実感する視聴者が続出。Xには「イマジナリー多岐川さんが言いたいことを全部言ってくれる」「イマジナリーなタッキーめちゃ元気」「ライアンのとこにも出没してるんか?」「みんな心のなかにタッキーを住まわせている」「苦しい時はイマジナリー多岐川さんを召喚する」「亡くなってもなお、いろんな人に影響を与えて続けている多岐川さん」「『会いたいね タッキーに』で一気に切なくなったといったコメントが殺到し、「イマジナリータッキー」がトレンド入りした。

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