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ふてほど・言語化…いくつ知ってる? 各社の新語・流行語大賞で一年を振り返る

iza(イザ!) 2024年12月31日 10時0分

時代によって移り変わることば。「ユーキャン新語・流行語大賞」をはじめ、各社で今年の新語や流行語を決める企画を行っているが、本記事ではそれぞれの企画趣旨に触れながら大賞となったことばや、大賞は逃したもののトップ10にランクインしたことばを紹介する。共通することばがある一方で“らしさ”が出た結果となったが、流行語から2024年を振り返っていこう。

「現代用語の基礎知識」選 2024ユーキャン新語・流行語大賞

ユーキャンと自由国民社による「新語・流行語大賞」。両社は2003年から「新語・流行語大賞」をはじめとした「現代用語の基礎知識」に関するパートナーシップを結び、翌年から名称を「ユーキャン新語・流行語大賞」に改めたが、その歴史は古く、1984年から始まった。「流行語大賞」の筆頭であり、これまで、その年を表すことばを「年間大賞」などに選定してきた。

「2024ユーキャン新語・流行語大賞」において、年間大賞に輝いたのは「ふてほど」。1月期にTBS系で放送された阿部サダヲ主演のドラマ「不適切にもほどがある!」の略称だ。ほか、トップ10には「裏金問題」「界隈」「50-50」「名言が残せなかった」などがランクインした。

年間大賞

ふてほど

トップ10

裏金問題

界隈

初老ジャパン

新紙幣

50-50

ふてほど

Bling-Bang-Bang-Born

ホワイト案件

名言が残せなかった

もうええでしょう

(50音順)

三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2024」

辞書のトップメーカーである三省堂では、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2024』」を発表。その特徴は、一般公募を行い、これらの投稿などをもとに、辞書を編む専門家である選考委員が一語一語厳正に審査して選定すること。「今年とくに広まったと感じられる新語」ということで、必ずしも「今年生まれた言葉」ではない。一般に頻用され、辞書に載ってもおかしくない新語を選定している。

そんな辞書を編む人が選んだ「今年の新語2024」の大賞は「言語化」。もともと学術用語として使われていたが、近年では日常会話でも聞かれることばになったことで、大賞に選定された。ほか、トップ10には「横転」「インプレ」「メロい」といったSNS上で見かけることばや、「公益通報」「PFAS」など報道により、一般の関心が高まったことばがランクインした。

年間大賞

言語化

トップ10

横転

インプレ

しごでき

スキマバイト

メロい

公益通報

PFAS

インティマシーコーディネーター

顔ない

(ランキング順)

ネット流行語100

ピクシブとドワンゴによる「ネット流行語100」は2018年にスタート。「ピクシブ百科事典」と「ニコニコ大百科」の各単語ページにおける24年のアクセス数にもとづき、今年ネットで最も流行った言葉を決定する。表彰式はニコニコ生放送で生中継され、ネットユーザーの関心を集めるイベントとなっている。

今年のネットを盛り上げた100のワードの中から年間大賞に輝いたのは「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」。「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの約20年ぶりの新作となる映画タイトルだ。今年1月26日に公開され、観客動員数300万人、興行収入50億円超となるヒットを記録した。また、第2位は「猫ミーム」、第3位は「好きな惣菜発表ドラゴン」とネットミームとして盛り上がった2語が続いた。ほか、昨年よりもpixivへの投稿数が増えたタグ(単語)が対象となるpixiv賞には「ブルーアーカイブ」、ユーザーアンケートによるニコニコ賞は「エビ揉め」がそれぞれ選ばれた。

年間大賞

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

トップ10

猫ミーム

好きな惣菜発表ドラゴン

勇気爆発バーンブレイバーン

マイティーストライクフリーダムガンダム

魔法少女にあこがれて

爆上戦隊ブンブンジャー

ダンジョン飯

わんだふるぷりきゅあ!

エビ揉め

(ランキング順)

SNS流行語ランキング

ウェブ解析士協会では、XやInstagram、TikTok、YouTubeなどのSNSメディアで流行している言葉を選定し、SNSマネージャー有資格者への調査に基づき四半期ごとにランキングを作成。その年間ランキングでは音楽グループ、Creepy Nutsの楽曲「Bling-Bang-Bang-Born」が首位に。くせになる独特な歌詞や旋律が人気を呼び、YouTube上のミュージックビデオやTikTokで楽しまれた。また、同楽曲のヒットも追い風となり、Creepy NutsはNHK紅白歌合戦への出場も決めた。ほか、Netflixのドラマ「地面師たち」が2位、パリ五輪で銀メダルを獲得したトルコのユスフ・ディケチ選手を指す「無課金おじさん」が4位にランクインするなど、SNSを舞台に、広く親しまれたことばがトップ10に。

第1位

Bling-Bang-Bang-Born

トップ10

地面師たち

50-50

無課金おじさん

インプレゾンビ

GPT-4o

猫ミーム

不適切にもほどがある

はいよろこんで

大谷さん 結婚

(ランキング順)

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