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朝ドラ「虎に翼」“よねさん”土居志央梨、初の法廷シーンに視聴者胸アツ SNS「キレッキレ」「しびれます」

iza(イザ!) 2024年9月3日 9時59分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第112話が3日、放送され、ヒロインの学友、山田よね(土居志央梨)が弁護士として法廷に立つシーンが初めて描かれ、視聴者から大きな反響が寄せられた。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公で東京地裁判事の佐田寅子を演じている。ドラマは現在、第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」(第111~115話)が放送されており、第111話(2日放送)で、「原爆裁判」の原告代理人を務めていた雲野六郎(塚地武雅)が急死。この日の放送で、雲野から万が一の際に訴訟の手伝いを依頼してされていた寅子の学友、よねと轟太一(戸塚純貴)が雲野の意志を受け継いで第1回口頭弁論に臨んだ。その後、寅子はよねたちと裁判所の廊下ででくわした。短くあいさつする寅子に、よねはすれ違いざま「意義のある裁判にするぞ」。その約1年半後に行われた裁判では、原爆投下が国際法に反しているかが争点となり、原告・被告双方が国際法学者の鑑定を求めた。原告側の教授、保田敏明(加藤満)が、「人道の初等的考慮」という国際法の基本的原理に違反していると述べた一方、被告側の教授、嘉納隆義(小松利昌)は、新兵器である原爆を想定していない国際法の規定を類推解釈すべきでないと反論した。

反対尋問にたったよねは、「国際法上、禁止されていなければどんな残虐な戦闘行為でも違法ではない…。そう嘉納教授はおっしゃるのですね?」と詰め寄り、困惑しながら否定する嘉納に「いくつかの国際法に『戦闘における不法行為を行った国には損害を賠償する義務がある』と定められています」と述べた。そして、この義務は国家間にのみ発生するものかと確認。嘉納は、国際法の原則では不法行為による損害賠償は国家が請求するものだとし、個人が国に賠償責任を求めることも不可能だと答えた。その言葉によねは歩み寄り「主権在民の日本国憲法において個人の権利が国家に吸収されることはない。憲法と国際法および国際条約の規定と法的にはどちらを上位に考えればよいとお考えですか?」と再質問。戦時中に今の憲法は存在しないとはぐらかす嘉納に「原告は『今』を生きる被爆者ですが?」と詰め寄った。

よねは寅子の学友で、同じ明律大で法律を学んだが、司法試験に合格したのは寅子たちよりも後だったこともあり、この日、初めて弁護士となったよねが法廷に立つシーンが描かれた。その姿に多くの視聴者がXで「立派になったなあ」「キレッキレ」「しびれます」などと感激。常に弱者に寄り添うよねの信念を改めて感じたという視聴者も多く「胸アツ」「朝から魂持っていかないで」「言葉に魂が籠ってる」といったポストも目立った。

また、寅子にかけた言葉も注目を集め、「すれ違いざまの『意義のある裁判にするぞ』かっこよすぎる」「勝敗ではなく、裁判をすることそのものに重きを置こうとするよねさんの姿勢と覚悟」「『意義のある裁判』にするという目標は、お前も私と同じなんだぞ、という念押しなんだよね。やっぱりよねさんはカッコいい」などの感想もあった。


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