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朝ドラ「おむすび」主演・橋本環奈インタビュー〈後編〉「福原遥ちゃん、中条あやみちゃんに教わった大阪グルメでリフレッシュ」

iza(イザ!) 2024年9月28日 12時0分

9月30日にスタートするNHK連続テレビ小説「おむすび」(総合・月~土・午前8時、BS/BSプレミアム4K・月~金・午前7時半)に主演する女優、橋本環奈のインタビュー。後編では、福岡・糸島編の撮影裏話話や、なじみ深い天神でのロケ、長期滞在している大阪での過ごし方について語った。

お父さんが娘に気づかない…ギャルのリアルを実感

――糸島編では、演じている役柄に共感したところはありましたか?

「意外に共感する部分はあまりなくて、逆にギャルなんか大嫌いというとこから始まって、『自分が好きなことをやるなんて…』という感じなんです。結は家族思いで、家族のために我慢して“真面目”を演じているような子ですが、私は高校時代も仕事と両立していて、わりと好きなことをやらせてもらっているほうだと思うので、共感する部分はありませんでした。ただ、大切な人たちを傷つけたくないという部分はとても理解できると思いながら演じています」

――高校生の結がギャルメイクをしたり、パラパラを踊るシーンがあるようですが、実際やられてみた感想、同世代の女性たちとの現場の雰囲気だったりとか、撮影時の印象深いエピソードをお聞かせください

「パラパラの場面は、フェスの衣装を着て踊り方を練習したりイベントしたりしてすごく楽しかったです。実際に糸島のエキストラの皆さんの前で踊るのは、最初は戸惑いがあったんですけど、最後はみんなでノリノリで踊っていました。パラパライベントの時のギャルメイクはチョコレート並みに茶色いファンデーションを塗って、つけまつげもバッサバサなやつをつけてキラキラのラメに、油を塗っているんじゃないかというぐらいテカテカの口紅をつけたりと、自分じゃないみたいで楽しかったです。

台本では有起哉さんが演じるお父さんが『どれが結なんだ? 結はどこだ?』とメイクが派手すぎて自分の娘の見分けがつかなくなるくだりがあります。パラパラのイベントに、私のお母さんと友達が遊びに来てくれて、来れなかったお父さんに後で写真を見せると、『これ誰ねえ?』って言って本当に私って気づかない。台本読んだ時は、さすがに結って気づかないはずはないだろうと皆で言ってたんですが、実際、私のお父さんは気づかなかったので、これがギャルのリアルなんだと思いました」

「カット!」がかかっても全員食べ続けるピーマン味噌

――ご家族の話が出ましたが、カメラが回っていない時含めて、現場の雰囲気を教えてください

「家族のシーンですが、かれこれ4月ぐらいから撮影をしていますので、(カメラが回っていない間も)ずっとみんなでおしゃべりしています。ほかにも、撮影の合間に(母親・愛子役の)麻生久美子さんや有起哉さんたちとストレッチしたりも。れこそ今作は食をテーマにしていることもあって食卓のシーンが多いんですが、料理監修を担当されている広里貴子先生が作ってくださるピーマン味噌という料理がはやっていて、お米何杯でもいけるくらいおいしいので、撮影が始まる前に多めに盛り付けてもらって、全員『カット』がかかっても食べている…という感じで和気あいあいとしています」

仲に声をかけづらかったワケは…

――姉の歩は結にとってどういう存在だと捉えていますか? また歩を演じる仲さんとの撮影中や合間の印象的なエピソードがあれば教えてください

「結にとって歩は、真っ正面からぶつかれる存在という感じがします。お姉ちゃんが帰省してきた時に、『早く東京帰ったら?』『いつまでいるん?』みたいなことを言ったりして、そんな言葉の端々から結が歩に対して甘えているんだと感じます。お姉ちゃんとして結に寄り添ってくれるシーンがたくさんあって、毎回グッときています。最初はそんなギスギスしたシーンが多かったので、私自身も里依紗さんもお互いに声をかけにくかったんですが、仲良くなってからの場面では、基本的にずっと一緒にいるというか、家族全員でそろったシーンが多いので、前室やセットの食卓を囲みながら里依紗さんとお話しさせていただいています。話題は…いい皮膚科を教えてくださいとか、飛行機のマイルがどうとか、世間話ばかりですが、話すことそのものが楽しくて、里依紗さん自身がギャルのように快活で明るく潔い方で、現場でもそれは誰に対しても変わらない部分なので尊敬していますし、もともと大好きでしたが、今回お芝居でご一緒してからさらに好きになりました」

学生時代に通った天神でのロケは懐かしさいっぱい

――撮影で出向いた福岡のさまざまなロケ地で感じたことをお聞かせください。

「糸島だけではなく、天神など、福岡のいろいろな場所で撮影させていただいて、本当に私の学校の帰り道であったり、すごく懐かしく感じました。そこを衣装ではありますが高校の制服を着て天神の街を歩くのは感慨深かったです。福岡の方はわかると思いますが、天神地下街へ毎日のように友人と行っていました。今は『天神コア』など、私の学生の時にもあったものがなくなってしまって、懐かしさと同時に、新しさというか、こんなふうに変わったんだとも感じました。福博出会い橋や市役所近くの警固公園などに行った時には、『友達と会うんじゃないか?』と思ったくらいで。今でも福岡に住んでいる友達が多いので、それくらい懐かしく感じました」

――福岡ロケの期間中に友達とは会われましたか?

「休みの日に『ご飯行こうよ』と友達を誘って行ったりしました。でも意外に年に3回ぐらい福岡に帰っているんです。土日とか1泊でもいけちゃうんで、割と帰ってますね」

そっくりさんと間違われ…

――撮影の合間のリフレッシュでよくしていること、よく行く場所などはありますか?

「いま、大阪のマンションに住んでるんですが、大阪グルメについてとことん調べて、NHKで毎日撮影しているとその界隈に詳しくなってくると思うので、同じ大阪局制作の『舞いあがれ!』(2022年度後期)に主演した福原遥ちゃんや、大阪出身のポーちゃん(中条あやみ)とかに教えてもらって、大阪に住んでいる友達やマネジャーさんと食べに行ったり、飲みに行ったりして、それがリフレッシュにはなっています。大阪の人たちって距離感近くて面白いんですよ。そっくりさんだと思われて、『似てるねー』『ありがとうございます』みたいな会話をしたり、普通におじさんが話しかけてくる感じが私は好きです。東京と全然違う感じが面白くて(笑)。これだけ長期でいたことがなかったので、そんなことがリフレッシュになっているかもしれないです」

――具体的に一番おいしかったものは?

「焼肉かな? お肉がおいしいイメージがありますね。バル、餃子のお店とか、ギャルたちとみんなで沖縄料理店に行ったりしています」

――ご自身の子供時代の橋本家の食卓の思い出をお聞かせください

「橋本家は全員が楽観的すぎて、怒られたことを思い出すのが難しいぐらいのびのび育てられたんですが、食卓に関して言うと家族5人そろってご飯を食べていました。父も母も比較的時間がきっちりした仕事をしていたので、夕方には2人とも帰ってきて一緒に食卓を囲むのが普通でした。一つ、携帯は絶対にテーブルに置かないようには躾けられました。あんまり橋本家ならではという部分はないかもしれませんが、その日にあった出来事をみんなで話すのが日常でしたね。特に私と一番上の兄がおしゃべりで真ん中の兄が大人しくて、聞き手と喋り手に回るというように和やかな感じで、今でもLINEのグループトークで毎日のようにみんなで話し合っているぐらいです。兄2人はどちらも東京にいるので昨日も上の兄とご飯に行って、一昨日は双子の兄と飲みに行ったり、仲良くしています」(おわり)

ヘアメイク:美舟(SIGNO)

スタイリスト:NIMU(makiura office)

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