女優の松本若菜が主演する連続ドラマ「わたしの宝物」(フジテレビ系、木曜後10・0)の第4話が7日、放送される。
夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材に、“大切な宝物”を守るために悪女になることを決意した女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く、大人の恋愛ドラマ。
「わたしの宝物」第3話振り返り(ネタバレ)
神崎美羽(松本)が出産した子供の父は、夫の宏樹(田中圭)ではなく、思いを寄せていた幼なじみ、冬月稜(深澤辰哉)。出産を無事に終えて退院の日を迎え、わが子を抱きかかえながら、美羽が病室を出ようとすると、それまで仕事一筋だった宏樹が会社を早退して付き添ってくれた。美羽は子供が誕生したことで言動が変わった宏樹に困惑しながらも、子供の名前を付けてほしいと頼んだ。早くに父親を亡くした美羽の名前は父がつけていた。美羽はそのことで父親をいつも近くに感じており、自分の子供にもその感覚を知ってほしかった。
そんななか、アフリカでテロに遭い、日本でその「犠牲になった」と報じられていた冬月が、事業パートナーの水木莉紗(さとうほなみ)とともに帰国。犠牲になったのは、もう1人の同僚、下原健太(持田将史)だった。帰国早々、2人は下原の弟、隼人(西垣匠)の家へ。下原を追悼するが、隼人は2人を突き返した。
宏樹は多忙な日々を続けるが、家に帰るとわが子の寝顔を優しく見つめ、ほっぺたをなでるなど、優しい一面を見せるようになった。そんななか、宏樹は母子手帳に挟まっていた「しおり」を見つける。そのしおりが美羽と冬月の思い出の品であることを知らない宏樹は、子供の名前について熟慮を重ねた結果、たくさんの候補のなかから、美羽に「栞」という名前を提示した。栞には「道しるべ」という意味があり「道に迷わず進んでほしい」という思いもあった。また、お宮参りに美羽は宏樹の両親と参加するが、途中で宏樹が車イスに乗る美羽の母、かずみ(多岐川裕美)を連れてきた。宏樹は、入院しているかずみの医者に掛け合い、外出許可を得ていた。宏樹はカメラで家族写真を撮るなど、完全に「パパの顔」になっていた。
夜泣きする栞を面倒をみてくれるまでになった宏樹は、美羽に「本当、ごめんな。ずっとひどいことしてた」とこれまでの振る舞いを謝罪。そのうえで「この子が俺の道しるべになってくれたから。美羽、栞を生んでくれてありがとう」と感謝した。宏樹は妊娠中の美羽に「父親らしいことは何もしない」と宣言していたことも反省。「俺を栞の父親にしてくれないか?」と申し出た。美羽は「宏樹は栞の父親だよ」と返し、2人は手を握り合った。
その後、宏樹は会社で抜擢されたプロジェクトリーダーを降ろしてほしいと上司に直談判。上司は、これまで築いてきたものを全部失うと脅したが、「私にはやるべきことがあるんで」と返した。宏樹は行きつけとなった喫茶店のマスター、浅岡忠行(北村一輝)に「どんなに汗水垂らしても手に入らないものってありますから」と伝え、自分のなかで大切なものが変わったと強調した。
その後、美羽と宏樹は栞の1カ月検診へ行き、その帰りに美羽の要望で図書館に寄った。美羽は、冬月への思いを断つため、2人の思い出の本にあの「しおり」を挟み、記憶を封印するかのようにその場を立ち去った。その直後、美羽は冬月とまさかの再会を果たす。亡くなったと思い込んでいた彼の姿に美羽は驚きで絶句。冬月は「やっと会えた」と美羽を抱きしめ、「会いたかった」と伝えた。
「わたしの宝物」第4話あらすじ
冬月に抱きしめられた美羽は震える手で冬月の背中に手を回しかけるが、その思いを必死にこらえて、冬月を突き放しその場を離れる。
美羽は、冬月が生きていたことがうれしかったが、以前と変わってしまった自分の環境から、複雑な感情を抱えていた。その違和感を察知し、美羽を心配する宏樹。そんななか、冬月は自分を待ってくれていると思っていた美羽の反応に動揺を隠しきれず、水木に相談するが、莉紗もまた冬月に対してある思いを密かに抱えていた。
宏樹は、浅岡や、美羽の親友の小森真琴(恒松祐里)に相談しつつ、美羽のために自分ができることを必死に探す。そんな夫の優しさをしっかりと感じ取る美羽。さまざまな感情で葛藤するなか、美羽のスマートフォンに、冬月から1通のメッセージが届く。そこには「最後にもう一度だけ会って話したい」という言葉があった。