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朝ドラ「虎に翼」9月9日第116話あらすじ よね(土居志央梨)轟(戸塚純貴)ら原爆被害者救済弁護団結成、多岐川(滝藤賢一)は病を患い…

iza(イザ!) 2024年9月8日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第24週「女三人あれば身代が潰れる?」(第116~120話)の第116話が9日、放送される。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公で東京地裁判事の佐田寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

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昭和34(1959)年11月、寅子の娘、優未(毎田暖乃)は高校1年生になり、甥の直人(青山凌大)は1浪の末、司法試験に合格。直治(今井悠貴)はダンスホールで働いていた。星家では、星航一(岡田将生)の息子、朋一(井上祐貴)が長崎地裁で判事補に就任した。

そんななか、弁護士の雲野六郎(塚地武雅)が原告側の弁護士として国を相手に賠償責任を求めた「原爆裁判」の約4年に及ぶ準備手続が終了。日米両国に賠償責任があることを法的に立証するのが困難ななか、国は早期の結審を求めてくることが予想された。寅子たちは、法の下、法廷の場で全ての論点について議論を尽くすことを確認した。しかし、最初の口頭弁論が近づくなかで雲野が急死。雲野とともに準備を進めていた岩居(趙珉和)は弱気になったが、寅子の学友である山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)が鼓舞して訴訟を引き継ぐことになった。

昭和35年2月、第1回口頭弁論が始まり、傍聴席には寅子の旧知の記者、竹中次郎(高橋努)がいた。閉廷後の裁判所の廊下で、寅子はよねから「意義のある裁判にするぞ」という言葉をかけられた。竹中は雲野に裁判を記録してほしいと頼まれたと明かし、「そろそろ、あの戦争を振り返ろうや。そういう裁判だろ?」と語った。

一方、寅子が暮らす星家では、物忘れが目立つようになった義母の百合(余貴美子)の症状が深刻化し、寅子たちも困惑していた。寅子も真冬にもかかわらず発汗が止まらないなど体調不良が継続。航一は寅子が更年期障害で、百合に老年性痴呆が始まっているのではと推測した。

1年半が経過しても裁判は結審せず、原爆投下が国際法に違反しているかどうか、原告・被告が召喚した国際法学者が鑑定して見解を述べたが、被爆者を救済するめどは立たないままだった。そしてこの裁判は竹中が書いた詳細な記事が週刊誌に掲載されたことで世間の注目を集めるようになり、原告の1人、吉田ミキ(入山法子)が法廷に立つことを受け入れた。

昭和37年1月、尋問出廷のためにミキが広島から上京。原爆被爆者が法廷に立って証言をするということは、世間から好奇の目を向けられるということを意味していた。裁判を翌日に控えるなか、事務所の壁に書かれた憲法第14条を見て「差別されない…どういう意味なのかしらね?」とつぶやくミキ。その言葉に迷いを察したよねは、尋問の取り止めを提案した。ミキは、それでも自分の苦しみや辛さを伝えたいと号泣。ミキの尋問は取り止めとなり、轟が法廷で彼女の手紙を代読した。そこには、被爆で全身にやけどを負い、娘を産んだものの乳腺を焼かれて母乳を飲ませてやれず、三度目の流産の後、夫が家を出ていったなどという壮絶な半生がつづられていた。

昭和38年6月、東京地裁所長の桂場等一郎(松山ケンイチ)が最高裁判事の1人に任命され、寅子らが見守るなか、甘味処「竹もと」の味を引き継ぐ「試験」で竹原梅子(平岩紙)についに「合格」を出した。

その年の12月、長きにわたった原爆裁判がついに結審の日を迎えた。判決は異例の「主文後回し」で、裁判長の汐見圭(平埜生成)が判決理由の要旨を読み上げた。「原子爆弾の投下が仮に軍事目標のみをその攻撃対象としていたとしても、その破壊力から無差別爆撃であることは明白であり、当時の国際法からみて違法な戦闘行為である」と原爆投下を非難するものだったが、損害を受けた個人が国際法上、もしくは国内法上において損害賠償請求権を有する根拠がないとした。傍聴していた記者たちが、速報を書くために立ち上がるなか、「人類始まって以来の大規模、かつ強力な破壊力をもつ原子爆弾の投下によって被害を受けた国民に対して心から同情の念を抱かない者はいないであろう」と語気を強める汐見。記者たちが席に戻り、法廷の外には航一もいた。そして汐見は「国家は自らの権限と、自らの責任において開始した戦争により、国民の多くの人々を死に導き、傷害を負わせ、不安な生活に追い込んだのである。被告がこれに鑑み、十分な救済策を執るべきことは多言を要しないであろう。しかしながら、それはもはや裁判所の職責ではなく、立法府である国会及び行政府である内閣において果たさなければならない職責である。終戦後十数年を経て、高度の経済成長を遂げたわが国において、これが不可能であるとは到底考えられない。われわれは本訴訟をみるにつけ、政治の貧困を嘆かずにはおられないのである。…主文。原告らの請求を棄却する」と続けた。8年に及ぶ裁判は、国側の勝訴で終わった。

「虎に翼」第116回あらすじ

8年にも及ぶ原爆裁判を終えた寅子たち。よねと轟は岩居と共に原爆被害者救済弁護団を結成する。

昭和43年、病を患い、治療に専念しているかつての上司、多岐川幸四郎(滝藤賢一)を寅子が見舞うと、多岐川は「少年犯罪の厳罰化」を求める声が高まっていることを気にかけていた。

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