俳優の池松壮亮が4日、都内で行われた主演映画「本心」(8日公開、石井裕也監督)のトークイベントに登場。映画の内容にちなみ、「もしバーチャル空間で会いたい人に会えるなら誰に会いたいか?」という質問に「豊臣秀吉さんです」と答えた。2026年に放送されるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、池松は秀吉を演じることが決まっており、「どういう方だったのか? 2時間くらいトークしてみたい」という思いを明かした。
同日のイベントでは物語になぞらえて、池松と三吉彩花が、バーチャル空間に映し出された水上恒司とトークを繰り広げるという試みが行われた。ゴーグルを装着し、水上のアバターを見た池松は「目は本当にそのまんまですね。いや、すごいです。手まで映ってますね」と驚き、「(映画のようなことが現実になるのは)すぐなんでしょうね…」としみじみ語った。
ゲーム好きだという三吉は「こうやって装着すると、より没入感があって、(現実とバーチャルの境が)わからなくなってくるような、好奇心と怖さがありますよね」と熱弁。水上も、「十数年前にBluetoothイヤホンが出た当初は“耳からうどんが出てる”なんて言われてもいましたけど、今はそれが普通になっている。僕らが着けているこうした装置も、電車でみんなが着ける時代がくるのかも…と思うと、ちょっと恐ろしいような、何とも言いがたい気持ちになりますね」と述べた。
作家、平野啓一郎さんの同名小説が原作の映画で、亡くなった母(田中裕子)の「本心」を知るため、人工知能(AI)で彼女をよみがえらせることを選択する主人公(池松)と、彼を取り巻く人間たちの心と本質に迫るヒューマンミステリー。