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朝ドラ「虎に翼」第25週(9月16日~)あらすじ 朋一(井上祐貴)が突然の異動…寅子(伊藤沙莉)は桂場(松山ケンイチ)の意向か思い悩む

iza(イザ!) 2024年9月14日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第25週「女の知恵は後へまわる?」(第121~125話)が16日から始まる。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公で東京地裁判事の佐田寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

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昭和43(1969)年、寅子は、かつての上司で、ガンを患った多岐川幸四郎(滝藤賢一)を見舞った。多岐川家には、最高裁事務総局事務次長になった寅子の元上司、汐見圭(平埜生成)の家族が同居。妻の香子(ハ・ヨンス)は寅子の学友で、本名が「崔香淑」という朝鮮半島出身者だったが、娘の薫(池田朱那)は母が出自を隠していたと知って傷つき、両親の考えに反発していた。

昭和44年1月、寅子は東京家庭裁判所少年部部長に就任。第5代最高裁判所長官には桂場等一郎(松山ケンイチ)が就き、司法の独立の厳守を報道陣に訴えた。この頃、戦後生まれの若者たちによる学生運動が激化し、東大の安田講堂を占拠する事件が発生。機動隊に逮捕された若者の中に薫がいた。

寅子の学友で「山田轟法律事務所」を共同運営する山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)は、実父を殺害した事件の被告で保釈された斧ヶ岳美位子(石橋菜津美)の弁護を引き受けていた。美位子は実母が家を出て以来、長年に渡り父親から夫婦同然に暮らすことを強いられ、父の子を2人も出産。恋人と結婚しようとした際、逆上した父から監禁と暴力を受け、苦境から逃れるために父を殺した。よねたちは尊属殺人罪を憲法違反と主張。殺人罪を適用したうえで、正当防衛か緊急避難で減刑を訴えるつもりだった。昭和25年、寅子らの恩師、穂高重親(小林薫)は当時、尊属殺人の重罰規定を違憲と主張したが、多数決で判決は合憲とされた。よねは20年近く覆っていないその規定に挑むため、最高裁までいく覚悟を決めていた。

そんななか、政権与党の政民党が緊急記者会見を開き、幹事長の寒河江が「裁判制度に関する調査特別委員会」の設置を表明した。最近の判決に偏向が見られるため、必要に応じて司法人事に意見するという趣旨を聞いた桂場は、すぐに裁判官会議を開き、判決に不服があるなら法的手続きで争うべきで人事介入など言語道断という総意を報道陣に伝えた。最高裁からの異例の抗議に、委員会の設置は棚上げとなった。

昭和46年6月、美位子の裁判で東京地裁は尊属殺の重罰規定を憲法違反とし、過剰防衛で刑を免除する判決を言い渡したが、検察は直ちに控訴。高裁での二審に進むことになった。

ある日、寅子の義理の娘、星のどか(尾碕真花)が恋人の吉川誠也(松澤匠)を連れてきた。しかし星家では、寅子の夫の航一(岡田将生)と娘の優未(川床明日香)が進路をめぐって口論中。寅子も加わり、優未の進む道を妨げないでほしいと反論していると、のどかが「たとえ傷ついたとしても、やっぱり自分の一番で生きたほうがいいんだよ」と優未と寅子に味方した。のどかは、この日、誠也と結婚するつもりだと家族に伝えるつもりだったが、売れない画家の誠也が「普通」になるならば一緒にいることはできないとし、自分と一緒になるために芸術の道を諦めてほしくないと訴えた。誠也は、画家を辞めなくても一緒にいてくれるのかとのどかに尋ねた後、結婚すると宣言した。

日米安保改定を翌年に控えるなか、全国で若者たちによる騒乱事件が多発。政治家たちからは、少年法を改正して厳罰化すべきだという声がますます高まり、昭和45年3月の国会で、法務大臣が少年法改正について法制審議会に諮問を行うと答弁した。桂場は、司法にメスを入れようとする政治家の動向を注視しつつ、調査官の航一と相次ぐ公害訴訟における法解釈について議論。公害被害者を速やかに救済すべく対応する。寅子は、桂場の柔軟な施策を評価しつつも、そのやり方にどこか彼らしくないものを感じていた。

一方、多岐川の自宅に家裁設立メンバーが集まり、寅子たちは少年法改正への意見を取りまとめることになった。法務省の改正要綱を読み、怒りに震える多岐川は自身の考えを寅子らに伝えた。それは「刑罰をつけて執行猶予をつけておしまいではなく、保護処分により、家裁の人間と己と向き合い、心身の調和をはかるほうが適切で、再犯を防げる場合が極めて多い。非行少年の更生のため、愛を持って実務に携わるわれわれは、強く望む!」という多岐川らしいものだった。後日、東京家裁所長の久藤頼安(沢村一樹)が最高裁長官室を訪問。多岐川が亡くなったことを桂場に伝え、多岐川が作った少年法改正反対の意見を差し出した。それを読みながら、桂場は、元気な姿で「頼んだからな、桂場!」と訴える多岐川の幻想を見た。

「虎に翼」第25週「女の知恵は後へまわる?」あらすじ

補導委託先として大五郎(増田怜雄)を店に迎えたすし職人の道男(和田庵)と、寅子の学友、竹原梅子(平岩紙)は、桂場が最近、「笹竹」に顔を見せないことを気にしていた。一方、法制審議会少年部会の委員となった寅子は、はじめから法改正ありきで議論を進めようとする部会にいらだつ。

そんななか、若手の仲間たちと熱心に勉強会を開いていた寅子の義理の息子、朋一(井上祐貴)に突然異動が言い渡される。予想外の人事に、それが桂場の意向によるものなのか、寅子は思い悩む。

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