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朝ドラ「虎に翼」8月2日第90話あらすじ 航一(岡田将生)が太郎(高橋克実)の言葉をきっかけに戦争中に経験した「ある秘密」を語る

iza(イザ!) 2024年8月1日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」(第86~90話)の第90話が2日、放送される。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の佐田寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

「虎に翼」第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」振り返り

自身が主催する麻雀大会で、弁護士の杉田太郎(高橋克実)が見学に来た寅子と娘の優未(竹澤咲子)を見ていきなり泣き出した。太郎は戦争で娘と孫を亡くしており、同行した判事の星航一(岡田将生)は、そんな太郎を抱きしめながら、「ごめんなさい」と謝り続けた。寅子は、その言動の意味を尋ねたが、航一は「秘密です」と答えをはぐらかした。

そんななか、航一たちと放火事件の裁判を担当することになった寅子は、被告人の金顕洙(許秀哲)が朝鮮人であることから、公平な目で事件と向き合おうという思いを強くした。顕洙は、弟の広洙(成田瑛基)とスマートボール場を営んでいたが100万円あまりの負債があり、弟が工場へ働きに出て、兄1人で借金返済のために頑張っていた矢先にスマートボール場から出火。事件前に火災保険が契約され、さらに顕洙が現場から逃亡したことなどから、警察は顕洙を逮捕した。顕洙は容疑を否認し続け、裁判では傍聴席にいた広洙も兄の無実を主張。寅子は、裁判の傍聴席に事務員の小野知子(堺小春)がいたことが気になっていた。小野には結婚を考えた朝鮮人の恋人がいたが、猛反対する両親に別れさせられていた。判事補の入倉始(岡部ひろき)は「火のないところに煙は立たず」という考えで、やたらと騒ぎ立てる広洙が怪しいと憶測を口にした。これに対し航一は、関東大震災の直後に流れたデマで多くの罪のない朝鮮人が殺された事件に触れ、その「煙」をあげたのは誰かを見極めるべきではないかと述べた。

その後、検察から、顕洙から送られた広洙への手紙が証拠品として提出された。手紙は朝鮮語で、検察の翻訳には「私が中を完全に燃やしてしまったせいで心配をかけただろう」という言葉があった。寅子はわざわざそんな手紙を送ったことや翻訳の不自然さに違和感を覚え、意を決して朝鮮出身の学友、崔香淑(ハ・ヨンス)に協力を求めた。長い間差別を受けてきた香淑は、寅子の元同僚、汐見圭(平埜生成)と結婚して日本人「汐見香子」として生きていくことを決めていたが、寅子の頼みを受け入れ、圭と佐田家を訪問。手紙を読み、検察の翻訳で寅子がひっかかっていた「燃やす」を意味する単語が「中」を意味する言葉とくっつくと「気をもませる」「心を苦しめる」という慣用句になると解説した。寅子は、検察の誤訳について顕洙が何も反論しないことが気にかかったが、香淑は自分の境遇を重ね、懸命に働いてもずっと異国人扱いで居場所も味方もないなかで暮らすうち、抵抗することをあきらめてしまったのではないかと考えた。

そこへ小野が突然訪ねてきて、香淑と圭が不安のなかで結婚に踏み切った心境を尋ねた。不本意な婚約解消で味わった苦しい思いを抱えて過ごしてきた小野は、差別に毅然と異を唱える寅子がこの裁判を担当したことで、苦しさから解放されるきっかけがつかめるのではないかと期待をかけていた。しかし傍聴したことでさらにいたたまれなくなり、寅子のもとを訪ねたところ、偶然、香淑たちの話を耳にして、2人の気持ちをどうしても知りたくなったと明かした。香淑は好きになった相手が日本人だっただけだと述べ、汐見は、ありのままの彼女でいられるために何ができるかをいつも考えていると語った。自分に正直に生きてほしいと励まされた小野は、涙を流しながら正面から答えてくれた2人に感謝した。

寅子たちは手紙の翻訳の正確性について、弁護人と検察の双方に意見を求め、次の公判で太郎は専門家が翻訳し直した手紙を法廷で読み上げた。結果、手紙は証拠能力なしと見なされ、その他の検察の主張も十分に立証されていないと判断され、無罪の判決が下った。

顕洙の事件は、検察が控訴せず、無罪が確定。寅子は入倉と航一をライトハウスに誘った。店内には太郎たちもいて、寅子は判決公判の際に入倉が何かに怯えていた理由を尋ねた。入倉は、広洙から仇を見るような視線を向けられたことに納得がいかないと吐露。自身には朝鮮人を虐げた覚えがなく、別の日本人が過去にしてきたことについてまで責めるような態度を取られれば、頭ではダメだとわかっていても印象は悪くなってしまうと述べた。寅子は、ようやく本音をぶつけてくれた入倉を見て、わかり合えないと思ってもあきらめずに向き合うしかないと確信。これに対し太郎は、差別はいけないこととしながらも、終戦からまだ10年も経たないうちに、憲法が新しくなったのだから変われと言われても、全部なかったことにされるようで恐ろしくなる人もいる、平等を重んじられるのは、学か余裕のある者だけだと反論した。すると、唐突に航一が「ごめんなさい」と謝り、「僕に言えるのはそれだけです」と続けた。

「虎に翼」第90話あらすじ

涼子の店で偶然一緒になった寅子たち。太郎の「戦争を止めることはできなかった」という言葉をきっかけに、航一が戦争中に経験した「ある秘密」を語り始める。

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