女優の市川実日子が、2025年1月期の連続ドラマ「ホットスポット」(日本テレビ系、日曜後10・30)で、民放連続ドラマ初主演を果たす。
2023年に放送された「ブラッシュアップライフ」チームと、同作の脚本を担当したバカリズムが再集結した新作。「地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー」というテーマで、小さな田舎町の平凡な日常と、宇宙人というファンタジーが融合した物語が展開される。
舞台は、富士山の麓にある山梨県のとある町。ビジネスホテルに勤める主人公のシングルマザー、遠藤清美(市川)が、ある日、ひょんなことから宇宙人に出会い、物語が展開。世の中の酸いも甘いも経験してきた清美は、宇宙人の機嫌を損なわないレベルで、仕事や私生活で起きたちょっとした事件の解決をお願いする。
市川実日子 コメント
――本作のオファーを受けた際の感想と、台本を読んだ印象は?
「最初はとてもびっくりしましたが、『全スタッフキャストが、きちんと食べて、きちんと休む。生活環境が整った現場作りを目指します』というこのチームの志を伺って、共感し、そんなチームからお誘いいただけることをうれしく思いました。バカリズムさんの脚本は、時々声を出して笑ってしまうくらいおかしくて、人ってなんだか可愛らしい生き物だなと感じました」
――主人公の遠藤清美について
「清美は山梨県に生まれ育ち、子育てをしながら仕事をして、ひたむきに朗らかに日常を過ごす女性です。ある出来事から、地元の幼なじみと頻繁に会うようになります。面白い脚本なので、面白いって思わずに演じたいです」
――演じるにあたって、楽しみにしていることは?
「会話劇でセリフのやり取りがとても多いので、お会いする共演者のみなさんが口々に『練習しましょう。協力していきましょう』と、クランクイン前から手を取り合う空気感になっています。どんなチームになっていくか楽しみです」
――宇宙人はどんな存在ですか?
「私はまだ宇宙人に会ったことがないのですが、実は、もう地球で一緒に暮らしているかもしれないなと、考えることはあります。これからの地球では、今よりもっと自然なこととして宇宙人が存在していくかもしれないし、もしかしたらこの作品は、少し先をいっているドラマなのかもしれないとも思いました」
――見どころを教えてください
「この作品の登場人物たちの会話は、日々、日本中のあちらこちらで繰り広げられているような会話なのかもしれません。見てくださった方に、『あ、私の日常って、実は愛おしいものなのかも…』と思っていただけるような、『日曜日の夜はホットスポットがある!』と楽しみにしていただけるような作品になったら、うれしいです」
バカリズム コメント
――地元系エイリアン・ヒューマン・コメディーについて
「本当に地元にエイリアンが来る、人間のコメディーです。まんまです。ぶっ飛んだ話というと、多分全然ぶっ飛んでねーじゃんってなると思うんで。ものすごく地味なお話ですね。宇宙に関係する」
――なぜ、今度は「宇宙人」?
「連ドラで宇宙人って、あんまりないし、いいんじゃないんですか、と。このドラマの設定自体、最初に提出したときは2行ぐらいしか書いていなくて。企画を3つぐらい出したときの1番下。それが水野(格)監督的に1番見えなかった。『全く想像つかないのでこれにしませんか?』と。今は考えていますけど、企画の数合わせで出したから、これになると思わなかった。連ドラで急に宇宙人とかないじゃないですか。だからボツになると思ったんですよ。話していくうちに、これにしていきましょうかと。『E.T.』とか『ストレンジャー・シングス』とかあるじゃないですか、ヒットした宇宙ものというか、そういうのをものすごくスケールの狭いシチュエーションでやったらおもしろいかな、って感じです。第一、まだ結末も決まっていないぐらい、本当に書きながら考えているので。嘘をついていいならめっちゃ言いますけど。巨大宇宙船が来て、大戦争をして。全編CG で! 嘘です(笑)」
――ドラマの見どころを教えてください
「見どころは…。本当に大したことが起こらないので、事件自体は。宇宙って壮大なスケールを想像されると、そういうことでもないと思うので、本当に過度な期待はしないで、気楽に見てほしいです。ドラマの始まる前ってあおるじゃないですか。こちらは見てもらった後のことを心配してるから、そこのせめぎ合いなんですよね。あおる宣伝とプレッシャーをかけられる演者と。ちょうどいいとこ探しているんですけど。でも面白いのは面白いと思いますので、もう気楽に見ていただければな、と思います。普通に楽しいですよ。でも、宇宙人も出てきます。宇宙人がめっちゃ出てきます。遂に、宇宙人が TV に映ります」
――市川さんに伝えたいことは?
「めっちゃ気楽に楽しくやってほしい。セリフとか全部変えちゃっていい。ずーっと、たわいもないことを話しているので」