俳優の横浜流星が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合など)の第1回が5日、放送され、語りを担当する綾瀬はるかが花魁姿で冒頭場面に登場し、多くの視聴者を楽しませた。
天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期を舞台に、親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから歌麿、北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、写楽を世に送り出して“江戸のメディア王“として時代の寵児にとなった快男児「蔦重」こと、蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の物語。綾瀬は、ドラマの主な舞台となる幕府公認の遊郭、吉原にある「九郎助稲荷」の視点で語りを担当しており、この日の放送で、明和9(1772)年に発生した大火で炎上する江戸の街を描いた迫力満点の冒頭場面に重ねて時代背景や蔦重の人柄について説明した。そしてオープニングタイトル直後、花魁姿に“化けて”登場。艶やかな着物からキツネの尻尾を垂らしたキュートないで立ちで、吉原の成り立ちをわかりやすく説明し、導入部を盛り上げた。
粋な演出に沸き立つ視聴者が続出。SNSには「異次元の美貌」「キツネのしっぽがかわいい」」「花魁の扮装でスキップしてる…」「『青天を衝け』の徳川家康並みの衝撃」といったコメントが殺到したほか、語りについても「聴き心地のいい綾瀬はるかさんのナレ」「1年間、ナレーションも楽しみです」と好評だった。
吉原の街の構造や位置関係を説明するくだりでは、九郎助稲荷にスマートフォンを持たせ、地図アプリ風の画面を示して江戸中心部にある日本橋からの距離感を解説。大胆な趣向に「大河にスマホ出た…」「しかも5Gの電波を掴んでて面白すぎ」「観やすいな?! すごく入りやすい」「掴みは上々では」などの反響も寄せられていた。