俳優の藤岡真威人が主演を務める連続ドラマ「ウイングマン」（テレビ東京系、22日スタート）の制作発表会見がこのほど行われ、原作者の桂正和さんが出演者たちと登壇。「（気合が入りすぎて）現場で嫌われ者になっている」などと自虐し、会場を沸かせた。
原作漫画の「ウイングマン」は、「電影少女」や「I”s」で知られる桂さんの連載デビュー作で、1983～85年まで「週刊少年ジャンプ」（集英社）で連載された。特撮オタクの高校2年生、広野健太（藤岡）が、悪の手を逃れて異次元世界からやって来た不思議な少女、アオイ（加藤小夏）と出会い、彼女が持っていたドリムノートに、自分が空想したヒーロー「ウイングマン」を描いたことから変身能力を手に入れてしまう物語で、作品生誕40周年を記念して実写ドラマ化される。
今作に出演する藤岡、加藤、宮野真守、坂本浩一監督と一緒に登場した桂さんは、実写ドラマ化の話を初めて聞いた際の心境を「うれしかったのですが、一回、どうしようかなとは思いました」と振り返った。すぐに決断できなかった理由は「大切な作品すぎて、もうちょっとタイミングを待った方がいいかなと一瞬思ったりした」からだったが、一方で「僕もそろそろ寿命も尽きそうなので（笑）、そろそろやっといた方がいいタイミングだったのかなと」という思いもあったとし、当時の揺れる気持ちをユーモアたっぷりに語った。
そんな思い入れがある作品だけに、今作には「制作の一人のつもりで参加した」という。桂さんは「頼まれたわけじゃないんだけど、結局いっぱい口出しちゃったんで（笑）、結局、『総監修』という冠をつけてもらっちゃって。現場には迷惑かけたと思う」と恐縮。撮影でOKが出たシーンを「全部、こう直してくれってあとから口出ししてた」と振り返りながら、「もうね、だいぶ僕、現場で嫌われ者になってて（笑）」と自虐して会場の爆笑を誘った。
さらに桂さんは「1カ所、すごくファンサービスな部分もあって、あそこは『いいところでこういうことするな』とは思いました」と本編でのサプライズを予告。こだわりがたくさん詰まった今作を「総監修」として最後までPRした。
≪番組概要≫
【タイトル】ドラマチューズ!「ウイングマン」
【放送日時】2024年10月22日(火)スタート 毎週火曜深夜24時30分〜25時00分