回転ずし大手「スシロー」の運営会社、あきんどスシローは6日、同チェーンの“語り部”としてCMに出演する落語家、笑福亭鶴瓶のバナー広告を取り下げていたことについて、公式サイトで「深く反省」などと謝罪。この日のうちに鶴瓶の広告がHPに復活し、SNSにさまざまな反応が寄せられている。
同社は「笑福亭鶴瓶様を起用した広告などについてのお知らせ」と題した書面を通じ、「弊社では笑福亭鶴瓶様に関する当初の報道を受け、お客様から様々なご意見を頂戴いたしました。その後、所属事務所様を通じて当初の報道に対し書面にてご見解を頂きましたが、状況の全体像が不明確であったため、所属事務所様にお伝えした上で、広告素材の使用を一時見合わせるという判断をいたしました」と削除の経緯を説明。そのうえで、「その結果として、笑福亭鶴瓶様および所属事務所の皆様にもご迷惑とご心痛をおかけし、深く反省しております」などと謝罪した。広告などのコンテンツは順次再開するとしている。
鶴瓶については、女性とのトラブル報道を受けて引退した元タレント、中居正広さんが2023年5月に自宅で開いたバーベキューパーティーにタレントのヒロミや被害女性らと参加していたことが、1月25日配信の「週刊文春 電子版」で報じられた。その後、スシローの公式ページから「鶴瓶が消えている」などとSNSで話題になり、「女性自身」電子版は29日にこの背景について、あきんどスシローを傘下に持つFOOD & LIFE COMPANIESの広報課が、現状を踏まえたうえでの判断だと説明するコメントを掲載していた。
「スシロー」の公式サイトではすでに、「ええやん スシロー」のキャッチフレーズとともに満面の笑みで箸を持つ鶴瓶のバナーが復活。SNSは「やっと鶴瓶さんに会える!」「誤解が晴れて良かった」と歓迎の声であふれた。また、同社の初動対応に関して「過剰反応」などと批判の声が殺到したことから、SNSには「もう手遅れ」「最悪な立ち回りやなw」「今更w一回失った信頼は元に戻すまでに時間がかかるって知ってる?」「鶴瓶がはっきりと黒とならない限りは、一部の声に過剰に反応して欲しく無かった」などと厳しい意見も多数。一方で、時勢に伴って「きっと過剰に反応したクレーマー多かったのでしょうね…。本当に対応難しいと思います、お疲れ様です」「コンプライアンスが気になる息苦しさがありますね」などと理解を示す声や、「過剰反応してしまった後に再考して軌道修正できるのは偉い」「正しい決断です」などと今回の判断を評価する声も見受けられた。