俳優の藤岡真威人が主演を務める連続ドラマ「ウイングマン」(テレビ東京ほか)の最終回(第10話)が24日深夜に放送され、ラストシーンにシンガー・ソングライターで俳優のGACKTがサプライズで“登場”し、SNSに驚きの声が広がった。また、続編の可能性に含みを持たせるエンディングに、ファンから期待の声が続々と寄せられた。
特撮オタクで高校2年生の広野健太(藤岡)が、悪の手を逃れて異次元世界「ポドリムス」からやって来た不思議な少女、アオイ(加藤小夏)と出会い、彼女が持っていたドリムノートに、自分が空想したヒーロー「ウイングマン」を描いたことで変身能力を手に入れ、アオイとともに悪と戦う物語。この日の放送で、ウイングマンに変身した健太がポドリムスを支配する悪の帝王、リメル(声:大塚明夫)との最終決戦に挑む様子が描かれた。
ドリムノートを奪って究極のパワーを手に入れるため、リメルは三次元の世界(地球)に襲来。前回の戦いでリメルにドリムノートを奪われた健太は、決戦を前に仲間たちに別れを告げ、ついにリメルと交戦を開始した。しかし、アオイの父、ラーク博士(声:関智一)が目の前で人質に取られ、リメルから「抵抗をやめろ!」と脅されて仕方なく元の姿に戻った健太は、リメルの手下に痛めつけられ窮地に追い込まれた。さらにリメルが巨大化して万事休すと思われたそのとき、健太の通う高校のアクション演劇部の部員たちが戦地に駆けつけ、戦闘の様子をライブ配信。命を懸けて戦う健太のために「心の中でも何でもいいから彼を応援して!」と配信を見ている人々に向けて呼びかけた。やがて無数の不思議な光に包まれた健太は「感じる。みんなの思い…。力がみなぎってくるぞ!」と立ち上がり、巨大な赤いウイングマンに変身。「人の願いは、正義の力は無限だー!」と叫びながら渾身のファイナルビームを放ち、リメルを撃破した。
ドリムノートを取り戻して「俺たち勝ったんだよ、アオイさん」と感極まる健太のもとにアオイが向かおうとしたその時、リメルが最後の力を振り絞って放ったビームがアオイの胸を貫いた。その場に倒れたアオイは健太に消え入るような声で「いままでありがとう」と笑みを浮かべ、「最後に一つだけ言わせて」と切り出すと、心の中で「私、健太のことずっと…大好きだったよ」と告白。しかしその言葉は健太には届かないまま、アオイは息を引き取った。涙が止まらない健太は「アオイさんを助けて!」と何度も叫びながら、その言葉をドリムノートに書き続けた。すると健太の頭に衝撃が走り、そのまま眠るようにゆっくりと目を閉じた。
後日、近所の公園でいつものようにウイングマンのスーツ姿で練習に励む健太に、アオイにそっくりな女性が「かっこいい名乗りですね」と声を掛けてきた。しかし健太にアオイの記憶はなく、「キミ、もしかして特撮ヒーロー好きなの?」とうれしそうにする彼にその女性は「いや、私が好きだった人がすごく好きで…」と答え、健太の「どんな人だったの?」との問いに「そうねえ、正義の味方かな」と告げてその場を去って行った。健太は彼女の後ろ姿を目で追いながら、「どこかで会ったような…気のせいかな?」と苦笑いした。
その後、画面に無数の星が輝く銀河系が映し出され、「契約は破棄された。これより、ポドリムスのジュエル化を行う」との声が流れて放送は終了した。このセリフを発したのはなんとGACKT。この直前に流れたエンドロールに「GACKT」の名前が表示されたときからSNSでは「ガクト?」とざわつき始め、彼のセリフが流れるとファンは「急なGACKTに驚いている」「その一言にわざわざGACKTさんとはw」「GACKTそこかw」などと大盛り上がり。さらに多くのファンはGACKTの役柄について、リメル亡き後に地球を侵略してくる帝王ライエルなのではと予想。気に入った惑星を宝石に変えながら宇宙を旅しているライエルと、GACKTの「ジュエル化」のセリフが重なることから、SNSには「シーズン2へのフラグか」「ライエル編確定きたぁ〜!」「ライエルを匂わせる終わり方、こりゃシーズン2期待しますよ!」「ライエル様はやはりガクト様かな」などと続編を期待する声が殺到した。ドラマの公式Xもこの声に応えるように「なんと!!最終話にGACKTさんがサプライズ出演 悪の帝王である“あの役”の声を演じていただきました」とポストした。
最終回の放送中にYouTubeで同時視聴のライブ配信を行っていた原作者の桂正和さんは、続編の可能性について「いまのところないけど、まだ終わってない感じがしていいでしょ?」と言及。さらに「もしやるとしても、どうやって『ライエル編』につなげるかを考えなくてはいけない。漫画のラストをここ(最終回)で使っちゃったから、ラストも考えないといけない。ほぼオリジナルにしないと」などと楽しそうに話した。
ちなみにGACKTは9月19日のXへのポストで、「とうとう始まるんだなぁ。ウイングマンにハマった時代が懐かしい。っていうか、もっと早くに実写化されるべき作品だったのに、やっとここにきてだもんなぁ」などと原作のファンであったことを明かし、「もっと若かったらこの作品に出たかったなぁ。。。残念。」などとコメントしていた。
≪番組概要≫
【タイトル】ドラマチューズ!「ウイングマン」