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朝ドラ「虎に翼」残り5話!最終週(9月23日~)あらすじ 美佐江(片岡凜)への後悔と向き合う寅子(伊藤沙莉)、よね(土居志央梨)&轟(戸塚純貴)は最高裁大法廷へ

iza(イザ!) 2024年9月21日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)最終週「虎に翼」(第126~130話)が23日から始まる。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の猪爪寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

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昭和45(1970)年、山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)が被告の斧ヶ岳美位子(石橋菜津美)の弁護を担当する尊属殺の裁判は東京高裁が一審判決を取り消して実刑判決を言い渡し、最高裁に上告された。そんななか、少年法厳罰化を進めようとする与党の幹事長が最高裁長官の桂場等一郎(松山ケンイチ)に、少年法改正や現体制に批判的な裁判官の存在について苦言を呈した。寅子は、少年法改正をテーマとした法制審議会少年部会に東京家裁所長の久藤頼安(沢村一樹)らと出席し、厳罰化ありきの法務省と激論を繰り広げた。私生活では、夫の星航一(岡田将生)とともに大学院を中退した娘の優未(川床明日香)をそっと見守る日々が続いたが、ある日、長男の朋一(井上祐貴)が突如、エリートコースの最高裁事務総局から東京家裁への異動を命じられた。

裁判所の体制変革について有志とともに勉強会に励んでいたことへの見せしめのような人事について、寅子は桂場を非難。桂場は政治家からの干渉を回避して司法の独立を守るための措置と説明し、少年法改正に抵抗する寅子たちを援護する目的もあったと補足したが、寅子は長官就任時の決意表明や、恩師である穂高重親(小林薫)の理想とかけ離れてしまっている点を批判。そんな寅子も、家裁調査官の音羽綾子(円井わん)から、家裁の慢性的な人員不足は、やる気のある個人の努力で補って問題を先送りしてきた寅子たち世代の責任だと痛いところを突かれ、返す言葉がなかった。

そんななか、寅子は東京家裁の廊下で、新潟・三条で働いていた頃に知り合った蠱惑的な少女、森口美佐江(片岡凜)と瓜二つの女子高生と遭遇。相手はなぜか自分の名を知っていて、寅子は混乱した。彼女の名は並木美雪。駅の階段から同級生の男子を突き落とした疑いで補導されていた。美雪と美佐江のつながりがわからないまま迎えた少年審判の冒頭、祖母の佐江子(辻󠄀沢杏子)に付き添われた美雪は、いきなり泣き出すと、大切にしていた手帳を相手が返してくれなかったため、突き落してしまったと認めた。寅子は、反省の態度を示した美雪を不処分とした。

ある朝、星家に朋一が顔を出し、「裁判官、やめていいかな」とつぶやいた。朋一は、妻の真紀(藤丸千)から離婚を切り出され、「夫や父親の役目から解放してあげる」「隣にいて何の支えにもなっていないことが辛い」と言われたのだという。朋一は、家裁に異動になっても負けてたまるかと気を張っていたが、「裁判官に誇りを持って、司法の場をよりよくしたかった…。でももう、なんのためにどう頑張るのかわからなくなっちゃって…」と謝り、涙を流した。航一は何も謝る必要はないと息子に寄り添った。

最高裁調査官の航一は、美位子の事件についてまとめた分厚い報告書を長官の桂場に提出。尊属殺の重罰規定が違憲かどうか、大法廷で今一度判断を迫る時だと訴えた。桂場は「時期尚早」と受理を拒んだが、航一は鼻血を出すほどの怒りで抗議。興奮のあまり、そのまま倒れこんでしまった。駆けつけた寅子は桂場に膝枕されている航一を見て驚く一方、「桂場さんは若き判事たちに取り返しのつかない大きな傷を残しました。私は、彼らが許さず恨む権利があると思う」とぶつけ、桂場に「私が邪魔で面倒で距離を置きたくても、司法の独立のためにともに最後まで戦い続けるしかないんですよ」と訴えた。桂場は「ガキのような青臭いことを…」と呆れたが、寅子は「実は一私、周まわって、心が折れる前の、法律を知った若い頃の本当の自分に戻ったようなんです」と笑顔を見せた。昭和47年12月、美位子の事件は正式に最高裁に受理され、15人の裁判官による大法廷が開かれることになった。

ある日、寅子のもとを佐江子が訪問。自身が美佐江の母だと明かし、新潟・三条で寅子が美佐江を気にかけていてくれたことに礼を述べた。佐江子によると、美佐江は美雪が3歳になってすぐ車にひかれて死亡。そして美佐江が最期に記した言葉を見てやってほしいと、美雪が大事に持っていた手帳を差し出した。そこには20年近く前、新潟で見たあの腕飾りと同じビーズでできた赤い栞が挟んであり、美佐江のなぐり書きで「私はたしかに特別だった。私が望めば全てが手に入った。全てが思い通りになった。盗みも、体を売らせることもできた。けどこの東京で、私はただの女にすぎず、掌で転がすはずが知らぬ間に転がされていた。次々に沸く予期せぬことに翻弄された。身籠れば特別な何かになれるかと期待したが無駄だった。私の中に辛うじて残る『特別な私』が消えないうちに消えるしかない」とつづられていた。ページをめくると「あの人を拒まなければ、何か変わったのか? あの人は私を特別にしてくれたのだろうか?」という言葉で締めくくられており、新潟で最後に美佐江に会った時、何もできなかった寅子は手帳を閉じ、泣くこともできず、絶望に打ちひしがれた。

「虎に翼」最終週「虎に翼」あらすじ

少年法改正の問題とともに、新潟での大きな後悔と向き合うことになった寅子。音羽は寅子とは考えが違うが、お互いのやり方について率直に話せるようになる。

一方、美位子を弁護するよねと轟は、いよいよ最高裁の大法廷に立つことに。そして、寅子は退官を迎えた桂場のあいさつをニュースで見守る。自身に残された裁判官としての時間も少なくなるなか、少年法改正の議論はいまだに続いていた。

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