日本ラーメン協会は7月11日の「ラーメンの日」に合わせて、今年の「日本ご当地ラーメン一覧」と「日本ラーメン検定」プロ級合格者を発表。同時に全国のラーメン店に向けて「ラーメン一杯1000円以上」を提言するポスターを公開した。
ラーメンの日は「7」をレンゲに、「11」を箸に見立てたことと、ラーメンを最初に食べた人物とされる水戸黄門、徳川光圀(みつくに)の誕生日(1628年7月11日)に由来。また、同協会では「ご当地ラーメン」に7つの定義を設け、2つ以上あてはまるものを対象としており、今年は新たに「やまなし源水ラーメン」(山梨県)、「アホーメン」(神奈川県)、「信州味噌ラーメン」(長野県)の3つが加わった。これにより、同協会の「ご当地ラーメン一覧」には全部で183種が掲載されている。
また、10月に新宿区の大久保公園で「東京ラーメンショー×大つけ麺博コラボ企画『日本ご当地ラーメン総選挙2024』」を開催することを発表。今後、WEB予選投票を実施する。ちなみに第1回の優勝は山形県「酒田ラーメン」だった。
この日同時に公開された「“ラーメン1杯1000円以上”を提言するポスター」は、食材や水光熱、人件費の高騰、そして今月の新紙幣発行に伴う対応券売機の備品交換などによるコスト負担を踏まえて、価格転嫁を推奨するために制作。同協会は「業界を代表してお詫びするとともに、ラーメン店の存続と品質の担保のためにも、ご理解とご支援をいただければ幸いです」とコメントし、理解を求めた。
ご当地ラーメン7つの定義
※以下のいずれか2つの条件にあてはまるご当地ラーメンを一覧に掲載
1.その土地で広まった実績がある
2.特徴、特色、定義などがある
3.発祥から20年以上の歴史を持っている
4.知名度がある(他県や都内に支店を出店、百貨店催事出店歴など)
5.その土地の「食文化」や「社会背景」がある
6.応援団体が存在する
7.行政など公的機関が主体となり、そのメニュー名が設定されている