NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第8週「さよなら糸島 ただいま神戸」(第36~40回)の第38回が20日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー「おむすび」。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’zが、語りをリリー・フランキーが担当する。
◆「おむすび」第8週「さよなら糸島 ただいま神戸」振り返り(ネタバレ)
平成19(2007)年3月。高校を卒業し栄養士を養成する専門学校への進学が決まった結は、父の聖人(北村有起哉)、母の愛子(麻生久美子)とともに福岡・糸島を離れ、12年ぶりに神戸に帰ってきた。阪神大震災から12年が経過した街は復興が進み、かつての賑わいを取り戻していた。「さくら通り商店街」で、聖人と愛子が営んでいた理容店があった場所に立った結のなかに震災の記憶がよみがえったが、そんな結たちを商店街の仲間たちがあたたかく迎えてくれた。
聖人は結を心配するが、結は、「家族で話し合って決めたやん」「うち神戸で新しい生活を始めることにワクワクしとっちゃん」と言って笑顔を見せた。そして愛子が、神戸なら恋人の四ツ木翔也(佐野勇斗)が暮らす大阪も近いと冷やかすと、何も知らなかった聖人は激しく動揺。神戸に来た一番の目的を問い詰める父を結と愛子は慌ててごまかした。そのころ、商店街で靴屋を営む渡辺孝雄(緒形直人)が店のなかをじっと見つめて立ち去って行った。孝雄は一人娘の真紀(大島美優)を震災で亡くしていた。結の姉、歩(仲里依紗)と真紀は親友同士で、結も真紀のことを慕っていたが、孝雄は一方的に聖人のことを嫌っていた。
震災後、神戸を離れたことに罪悪感を抱いていた聖人は到着早々、理髪店をオープンすることにした。以前は「BARBERヨネダ」という店名だったが、女性客にもたくさん来てもらいたいという思いも込めて、愛子の提案で新店名は「ヘアサロンヨネダ」に。結は両親の新しい門出を喜んだ。
商店街でパン屋を営む佐久間美佐江(キムラ緑子)の娘で幼なじみ、菜摘(田畑志真)が結の部屋にやって来た。久しぶりに再会した菜摘は大学生になっていて、勉強より合コンして彼氏を作りたいとぼやいた。菜摘から彼氏はいるのかと質問された結は、翔也の写真を見せた。
翔也は大阪にある社会人野球の名門、星河電器に入団。翔也は、メガネからコンタクトに変えていた。そしてレベルの高さに驚きながらも、チームのエース、澤田龍志(関口メンディー)のピッチングに目をやり、「絶対に負けない」とライバル心を燃やした。
一方、歩は去年の2月以来、連絡なし。結たちは懐かしい中華店で食事をし、その味に聖人は神戸に帰ってきたことを実感した。そこに翔也からメールが。神戸に行きたいという文面で、愛子は神戸のデートスポットを教えた。
日曜、翔也はスーツ姿で開店準備中のヘアサロンヨネダにやって来た。実家のイチゴをお土産に手土産に翔也は、聖人にあいさつが遅れたことを謝罪。「自分は、結さんと真剣に交際させてもらってます。自分は結婚を前提におつきあいさせていただいております!」と話した。あまりのことに聖人は呆然としてしまう。
愛子に勧められたデートスポットで神戸の街並みを見た結は、12年間、神戸の人たちがこの景色を取り戻すために必死だったと教えた。翔也は糸島も好きだったが、神戸の街も好きになったと述べ、結の手をそっと握った。「結」。その言葉に結はやっと言ってくれたと言って、うれしそうに手を握り返した。
初登校の日、結は、ギャルサークル「博多ギャル連合(ハギャレン)」の田中鈴音(岡本夏美)が作ってくれたネイルと派手なギャルメイクで気合を入れて学校へ。その姿にザワつく教室。すると、矢吹沙智(山本舞香)が近づいてきて、「ここ栄養士の学校やねんけど。あんた、なめとん?」と結をにらみつけた。
◆「おむすび」第38回あらすじ
結と沙智の険悪な雰囲気に湯上佳純(平祐奈)が入ってきて、2人をなだめようとする。教室には場違いに見える中年男性の姿も。
教室には場違いに見える中年男性の姿も。しかし森川学(小手伸也)はれっきとした同じ専門学校の生徒で、不動産会社を退社して栄養士になるため勉強に来ていた。