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朝ドラ「虎に翼」三山凌輝ロングインタビュー〈下〉子役2人と食堂へ「3人とも坊主頭なので座高が携帯のアンテナみたい(笑)」

iza(イザ!) 2024年6月14日 16時0分

現在放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」で、主人公、佐田寅子(伊藤沙莉)の弟、猪爪直明役を好演している俳優の三山凌輝のロングインタビュー。<下>編では、三山が伊藤と共演した感想などについて話した。

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爆笑してた伊藤が本番でいきなり号泣にビックリ

―伊藤沙莉さんの座長ぶりは?

「ステキな人だなと思っています。気さくで、飾らなくて、すごく親しみやすい方ですよね。笑顔もステキ。お芝居もいうまでもありませんが、圧倒されてます。もはやいい意味で引いてます。すげーなって。伊藤さんのお兄さん(オズワルドの伊藤)が、僕たち(BE:FIRST)のファンだということをきっかけに盛り上がったり、うちの母が伊藤さんのすごいファンで、(伊藤が出演した)舞台『パラサイト』を2回くらい観に行ってというのを話したりして。僕も見に行きたかったんですけどチケットが売切れで…」

―どんなところに圧倒される?

「さっきまで楽屋で爆笑していたのに、急に本番になって大泣きしだして。お芝居の流れで感情が変わって泣くとかはできるかもしれないですが、そういうのがなく、『泣く』という芝居から始まるシーンでも表情を見ているだけで情景が浮かぶんですよね。誰もできないだろうなと思います。あと表情がわかりやすい。お芝居で表情を意識するとトゥーマッチになりますけど、全くそういうことではなく、ただただ気持ちや想いが表情にそのまま出ている。それが本当にすてきだなと思います」

―それは役者としての瞬発力みたいなもの? 表現力の大きさなのか?

「なにかアジャストがとんでもなく上手。天才的な方なのかなと。自由にお芝居されている。そこに迷いがない」

本当の姉で「プライベートは話も聞いてもらっている」

―伊藤さんからやさしく声をかけられたことがあったみたいですが、当時を振り返るとどうですか?

「シンプルにいろいろ話をしてもらって、話も盛り上がったので入りやすい現場にして頂いています。家族全員が家族の雰囲気を出してくれるので、子役の子もいますし本当の家族のようです。僕は中堅の立場で子守りしている感じがすごく楽しくて、本当にお姉ちゃんにはいろいろ話せるし、プライベートなこととか聞いてくれて、仲良くさせてもらっています」

―2人での思い出のシーンは?

「撮影が始まってしばらくして、普段だったら言わない『東京少年少女保護連盟』とセリフをサラッと言わないといけなかったです。今は言えるようになりましたが、最初は覚えたてだったので、うまく言えるかなと思った。自然に言わないといけないけど、それがすごく難しくて、案の定、3、4回くらいNG出してしまった。さらに変なツボに入ってしまって『少年少女国際連盟』とか、どんどん言えなくなってしまって。そのとき沙莉さんから『私も数日前に同じことやったから大丈夫だよ』と言われて『あー沙莉さんでも同じことやったんだったら大丈夫だ』と、そこで吹っ切れて、沙莉さんのやさしさになごませていただいて、4回目くらいで何とか言うことができました」

―直明のキャラクターは難しい言葉を言わないといけない

「そんな多いわけではないですけど、先ほどの『東京少年少女保護連盟』に関しては、急に出てきたのでドキッとしました」

―喜びを感じることは?

「お酒を飲む瞬間、友達と息抜きするのがすごく大事で、それを禁じられたらどうなるんだろうと(笑)。サウナとかも好きで、自分のデドックスみたいのは大事にしています」

―伊藤さんもお酒好きですが

「数日前に『一緒に飲みに行きましょう』と話したばかりです。共通の友人のアーティストさんがいるので、打ち上げとかも楽しみにしてます。一緒に乾杯する機会はあるのかなと思っています」

直言のざんげシーン「僕たちだから出来た」

―第43話(5月29日放送)で、亡くなる直前に(父親役の)直言(岡部たかし)がざんげするシーンは、悲しいはずが笑っていたが、俳優として、あのやり取りに演じて得るものはあった?

「もう亡くなるかもしれないというときに花江さん(森田望智)は怒っているし、お姉ちゃん(伊藤)もすごく複雑な気持ちでいる。そんな『大丈夫?』っていうやり取りが続いているなかで、お父さんがいろんなこと言い出して、余計に雰囲気悪くなるんじゃないかと思った矢先、ちょっとしたひょんなことからクスッと笑ったりして。そういう雰囲気になるというのが意外とすごくリアルじゃないですか。亡くなる直前にそういう雰囲気になるかは分からないですけど、いろんな場面でちょっとした一言でその人のもっている空気感で雰囲気がガラッと変わることがあると思います。それがあの場にいた役者さんたち全員がそれぞれ持っていて、あの場でしか出せない繊細な空気感みたいなものが出ていて、変化したお芝居が出来上がっていったのかなとすごく思った。あの場にいたのは面白かったですし、この出演者の方たちだったからこそ出来上がったシーンだったのかなと思います」

―子供たちとのシーンも多いが

「子供たちのエピソードはいっぱいありますよ。毎回、『直明兄ちゃん食堂行こうよ』って言われて食堂に連れていかれる。(兄、直道の子供の)直人(琉人)と直治(橘楓馬)で食堂に行くと3人とも坊主頭なので、並んでいるとちょうどいい具合に座高が携帯のアンテナみたいに階段になっていて(笑)。周りからクスクス笑われて『階段だよね』って周囲の人にいわれて恥ずかしいと思ったら、みんな同じカレーライスを食べていて、『なんだ、このショートコントは』って思いながら、ご飯食べて、子守りして、しゃべっている。3人衆で毎日食堂にいると結構有名になっていたみたいです」

―子供はもともと好き?

「子供めっちゃくちゃ好きなんですよ。小さい頃の夢が幼稚園の先生というときもあって、いとこをかわいがっていたりもした。小さい子は無条件にカワイイ。でも繊細なんですよね、意外と。そういうところも一緒にいて面白いし、カワイイと思ってます」(おわり)



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