NHKは25日、放送中の大河ドラマ「光る君へ」に、女優の吉柳咲良が、菅原孝標の娘で「更級日記」の作者、ちぐさ役で出演すると発表した。
平安時代を舞台に、「源氏物語」の作者として知られる紫式部(まひろ、吉高由里子)の幼少期からの生涯と、「源氏物語」の執筆や権力者、藤原道長(柄本佑)とのかかわりを軸に描く波乱の一代記。吉柳演じるちぐさは、菅原孝標の娘でのちに「更級日記」を記す人物。父の赴任先にいた幼少期から「源氏物語」に憧れる。京に戻ったのちにようやく全巻を手に入れて感動し、暗唱できるほど読みこんでいる女性だ。伯母は藤原道綱(上地雄輔)の母、藤原寧子(財前直見)。2023年度後期に放送された連続テレビ小説「ブギウギ」で、ヒロインの地位を脅かす実力派の若手歌手、水城アユミ役を好演して鮮烈な印象を残した吉柳は、「光る君へ」と同じ大石静さんが脚本を担当し、吉高が主演を務めた連続ドラマ「星降る夜に」(23年、テレビ朝日系)にも出演した。
吉柳咲良 コメント
――演じる人物の印象と意気込み
「まず、18歳の時に共演させていただいた吉高由里子さん、脚本の大石静さんと、またこうしてご一緒できる機会をいただけたことがすごく嬉しかったです。ちぐさは『源氏物語』という誰もが知る物語の大ファンであり、彼女もまた文才に優れた少女であること。熱い思いを語るちぐさの、愛と煌めきを思う存分に演じたいと思います」
――大河ドラマの出演歴や思い出、印象など
「まさか自分がこのような形で大河ドラマに出演させていただけるなんて思ってもいませんでした。このお仕事をしているうえで、いつか大河ドラマに出たいと夢見てきました。この様な素敵な形で実現できることをとても光栄に思います。想像もつかない世界なので、緊張していますが、精一杯頑張ります」
また、吉柳の出演発表に合わせて、主要キャラクターを最新のビジュアルに更新した最新版の登場人物相関図も公開された。