現在放送中の日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)で、主演を務める神木隆之介が第1話(10月20日)を見た感想や、第2話(3日放送)の見どころを語った。
1955年からの石炭産業で躍進した長崎・端島(通称・軍艦島)と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語の「海に眠るダイヤモンド」。戦後復興期から高度経済成長期の「何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代」にあった家族の絆や人間模様、青春と愛を描く。神木は、炭鉱員の家で生まれ育った明るくまっすぐな鉄平と、東京に生きるホスト、玲央の一人二役を演じる。
鉄平は端島生まれの端島育ちで、明るく真っ直ぐな性格。炭鉱員の家に生まれ、中学卒業後は長崎の高校・大学へと進学したが、大好きな端島のために働きたいという一心で55年に帰郷。自分とは同じ道を歩ませたくないという父、一平(國村隼)の反対を押し切って、鷹羽鉱業の職員として働き始めた。幼なじみの朝子(杉咲花)からずっと思いを寄せられていることには気づいていないが、島にやってきた謎の歌手、リナ(池田エライザ)に興味を持ち、第1話で、祭りで端島音頭を歌ってほしいなどと声をかけた。
一方、現代の東京・渋谷でその日暮らしのホストとして働く玲央は、夢も希望もやる気もない毎日を過ごしていた。そんなある日、出会ったばかりの婦人、いづみ(宮本信子)から突然プロポーズされ、成り行きで廃虚となった端島をフェリーで訪問。いづみはその後も店に来るようになった。いづみによると、玲央は彼女が「忘れられない人」にそっくり。玲央はその後も堕落した生活を送り酔いつぶれる毎日。ある日、路上で寝落ちした玲央にいづみが「人生変えたくないか?」と問いかけた。
今作で初の一人二役に挑戦している神木は、2人のキャラクターについて「鉄平はとても真っ直ぐで仲間想い。一方、玲央はホストで、自分の将来や未来に希望が持てず、流れに身を任せ、無関心で無感情な男という役柄です」と説明する。長いキャリアのなかで、ホスト役も初体験で、全く性格が異なる2人を演じ分ける難しさを「同じ人間が演じているとは思われたくない、まったく別人として見てもらいたい、というプレッシャーがありました」と表現する。
第2話のテーマは「台風と恋」。劇中では、鉄平がリナを気にかけて遊びに誘うシーンがあり、その姿を複雑そうな気持ちで見つめる朝子の表情が「印象的」だと話す。ただ、神木によると、朝子の気持ちに気づいているリナから、鉄平はあっさりかわされてしまうという。神木はそんな鉄平に「どこか鈍感で無頓着な一面もあり、他人の気持ちに気づかないことが多いです」とダメ出し。一方で、鉄平の性格がいまいちつかみきれないため「今回も、リナへの興味がどう影響していくのか、果たしてそれが『恋』なのかどうかも分からないんです」。神木は「視聴者の皆様にとっても、その微妙な心の動きを感じ取ってもらえたらと思います」と呼びかけている。
■番組概要
[タイトル]日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
[放送日時]毎週日曜よる9:00~9:54
(第2話は15分拡大、~10:09)