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塩野瑛久、大河「光る君へ」撮了で一条天皇への思い語る 8月28日OA「歴史探偵」コラボSP2に柄本佑とゲスト出演

iza(イザ!) 2024年8月20日 16時54分

NHK大河ドラマ「光る君へ」に一条天皇役で出演している俳優の塩野瑛久が20日、メディアの取材に応じ、役柄や作品への思いを語った。

「光る君へ」は、平安時代を舞台に「源氏物語」の作者として知られる紫式部(まひろ、吉高由里子)の幼少期からの生涯と、「源氏物語」の執筆や権力者、藤原道長(柄本佑)とのかかわりを軸に描く波乱の一代記。塩野はわずか7歳で即位し、25年にわたって皇位に君臨した一条天皇を好演している。塩野は、28日に放送される歴史教養番組「歴史探偵」(同局)の「光る君へコラボスペシャル2」にゲスト出演。番組には塩野のほか柄本もゲスト出演し、「源氏物語」に関するディテールや当時の政情などから作品が生み出された背景や経緯をひも解いていく。18日に放送された第31話「月の下で」で描かれた「源氏物語」誕生のストーリーに直接リンクするテーマとなっている。

ちょうどこの日、クランクアップを迎えたという塩野は、撮影期間について、「濃かったなという印象ですね」とコメント。そのうえで「僕の中で初めての大河ドラマだったので、あっという間にも感じましたが、一条天皇と向き合った時間の中で、楽しかった期間は最初の方に終わってしまって、あとはずっともがいて苦しんで、自分の大切な人の死とも向き合う、すごく濃い時間が流れていったと思います」と続け、充実した日々を振り返った。

「源氏物語」が一条天皇に献上するための物語で、その生い立ちや容姿が、物語や主人公、光源氏のキャラクター造形に影響を与えていくというストーリーが第31話で描かれた。そんな一条天皇の役作りについて聞かれると、塩野は「そもそも一条天皇は書物や物語好きで、亡き定子(高畑充希)について書かれた『枕草子』をすりきれるほど読んで、そこにしか心の拠り所がなかったのかなと僕は感じていて、そこに『源氏物語』が登場して、圧倒的な文章力、ワードセンスに惹かれる一方で、自分の過去を追体験させられる、えぐれられるような内容だったので、一旦そこから目を背けるという流れが描かれます」と言及。そして一条天皇の心情に思いをはせながら「だから役作りというよりも、物語を受け取って、それをどう感じていったかというところを素直に演じていきたいと思いました」と語った。

平安時代の天皇という特殊な役柄を演じるにあたって、所作などの苦労を尋ねられると、自分より下の身分の人間がおらず、相手に敬意を示すための所作をする必要がなかったので、公卿などの貴族たちを演じるキャストほどは苦労しなかったとしたという。自身が感じたのは、意外に走っている場面が多かったという点で、「けっこう走る天皇ですよね」と話して笑いを誘った。さらに、色白の美男子という設定を長期間にわたって演じるため、日焼けしないように常に気を使い、「外出時は首まで隠れる服を毎日身に着けて過ごしました」などと明かした。

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