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米津玄師は言葉フェチ!? 「虎に翼」特番で伊藤沙莉に明かす「いろんな要素を詰め込んでいったらああいう形になった」

iza(イザ!) 2024年9月18日 21時14分

27日に本編が最終回を迎えるNHK連続テレビ小説「虎に翼」の特別番組「虎に翼×米津玄師スペシャル」が18日、放送され、ドラマで主演を務める伊藤沙莉と、主題歌を歌うシンガー・ソングライターの米津玄師が対談。米津が楽曲に込めた思いなどを明かした。

主題歌「さよーならまたいつか!」は、言い回しが特徴的な歌詞が印象的で、伊藤から、どうやって語彙力を身に着けたのかと聞かれた聞かれた米津は「言葉フェチみたいなところがある」と回答。そのうえで「正確に伝えたいなという気持ちは、もしかしたら人一倍ある気がする。こういうことを言いたいのに、なんて説明すればいいのか分からないことが子供のころからあった」「意味がとがった言葉のカッコよさを機能的に取り込みたいという意識があった」と補足した。

楽曲を作るうえで、ドラマの台本を10冊くらい渡され、それを読んだという米津。最初はリラックスしながら読んでいたが、ページが進むにつれ「(ドラマのストーリーに)自然と背筋が伸びてきた」と回想した。そして「生半可な気持ちで(楽曲づくりに)向き合えなかった」などと振り返り、「寅子の人物像というか、そういうところから始めないことには駄目だろうなと思った」と強調した。

寅子については「素直な人物だと思った」とし、「いろんな社会的な理不尽さとか、そういう構造によって女性というだけではじかれてしまう部分だとかに対して、純粋だからゆえに『なぜ』と思う。それが怒りにつながっていく」と分析。そんな寅子が、あらゆる障害や自分の疑問を一つずつ軽やかに乗り越えていく「足取り」のようなものを表現するためには「軽やかな曲じゃないといけないなと思った」と述べた。同時に楽曲の中には「怒りのようなもの」が宿ってないといけないと思ったとし、そのため、しゃがれた声で歌う瞬間があると説明。また伊藤のハスキーでゲイン感(力感)がある魅力的な声を踏襲しようと考え、「いろんな、そういう要素を詰め込んでいったらああいう形になった」と明かした。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。伊藤は主人公で東京家庭裁判所少年部部長の佐田寅子役を演じている。

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