女優の松本若菜が主演する連続ドラマ「わたしの宝物」(フジテレビ系、木曜後10・0)の第3話が31日、放送される。
夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材に、“大切な宝物”を守るために悪女になることを決意した女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く、大人の恋愛ドラマ。
「わたしの宝物」第2話振り返り(ネタバレ)
夫の神崎宏樹(田中圭)に無理やり抱かれた後、久しぶりに再会した幼なじみ、冬月稜(深澤辰哉)と体を重ねた美羽(松本)。ある日、自分が妊娠していることがわかり、DNA鑑定の結果、お腹の子の父親は宏樹(田中圭)ではなかった。そんななか、冬月が渡ったアフリカで大規模なテロが発生。彼がその犠牲者になったというニュースが日本で伝えられた。覚悟を決めた美羽は宏樹に「あなたの子よ」と伝えたが、このまま嘘をつき続けることができるのかという不安を抱いていた。一方で、冬月の子が自分のお腹でしっかり生きていることも実感していた。
そんななか、大手商社で中間管理職として上下から圧力を受ける宏樹は壮絶なプレッシャーと戦っていた。「逃げちゃえば」と声をかけられて入った喫茶店で、宏樹はマスターの浅岡忠行(北村一輝)に、美羽に対する思いを話す。その後、宏樹は浅岡のもとを再訪。会社でのストレスを美羽にぶつけているとし、そんな自分なら、生まれてくる子供に妻と同じようなことをしてしまうかもしれないと吐露した。浅岡は「カミさんのこと、めちゃめちゃ好きだろ」と話し、腹をくくるよう助言。宏樹はかつて同僚だった時期に美羽から渡されたハンカチを大切に持っていた。
美羽は宏樹との離婚を考えていた。宏樹が帰宅したタイミングでその話を切り出そうとするが、美羽の母、夏野かずみ(多岐川裕美)の容体が急変したという連絡が入る。美羽は宏樹とともに病院へ。かずみが一命を取りとめるなか、美羽は、母の医療費が高額だという現実に直面し、離婚を思いとどまる。
その後、2人は話し合うが、宏樹は仕事のプロジェクトが忙しくなることに触れ、「俺に何も求めないで欲しい」と、生まれてくる子供の育児に協力しないことを宣言。そのうえで「家政婦を雇ってもいい。金で苦労はかけない。父親の役目はできない。ごめん」と謝罪した。美羽は「この子は私が育てる」と改めて覚悟を決めた。
アフリカの医療施設では、冬月の事業パートナーだった水木莉紗(さとうほなみ)が冬月の遺品などを見つけ、放心状態になっていた。ある日、テロに巻き込まれ、何とか一命をとりとめたもう1人の同僚、下原健太(持田将史)の容体が悪化。知らせを聞いた莉紗が病室へ駆けつけると、彼女の表情が一変した。「患者の身元は下原健太で間違いないか?」という現地警察の質問に「イエス」と答える莉紗。しかし、ベットに横たわり、顔に包帯が巻かれていた男性は冬月だった。
美羽は無事に赤ちゃんを出産。産まれてきた子供を抱いた宏樹は、赤ん坊の顔を見ながら号泣した。美羽は驚き、心のなかで「宏樹のこんな姿は初めて見た」とつぶやいた。
「わたしの宝物」第3話あらすじ
美羽の赤ちゃんが元気な産声をあげて生まれた。宏樹は、その子を抱いた瞬間、自然と涙があふれてしまう。美羽にはその涙の理由がわからなかった。父親になる自信がなかった宏樹自身も、あふれ出た感情に困惑。行き場をなくした気持ちを浅岡に相談する。
美羽は、親友、小森真琴(恒松祐里)のアドバイスと、自身の名前を父親につけてもらった思い出から、宏樹に子供の名前を付けてほしいと頼む。そして冬月ではなく、宏樹の子供としてこれから育てる決意をする。
そんななか、大規模テロの犠牲者と誤報されていた冬月が無事日本に生きて帰ってくる。一緒に帰ってきた莉紗と、健太の弟である隼人(西垣匠)のもとへ向かっていた。そこで2人は隼人に兄のいない悲しみをぶつけられる。冬月は、遺族の思いを背負って生きていくことを心に誓う。
宏樹は、子供の名前を託されたことに対し、自分自身とさらに葛藤する。