俳優の横浜流星が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合など)の第4回「『雛形若菜』の甘い罠」が26日、放送され、絵師の礒田湖龍斎役で大河ドラマに初出演したお笑い芸人でイラストレーターの鉄拳の素顔に、多くの視聴者の目が集まった。
天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期を舞台に、親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから歌麿、北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、写楽を世に送り出して“江戸のメディア王”として時代の寵児にとなった快男児「蔦重」こと、蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の物語。遊女を花に見立てた本「一目千本」を企画・出版して閑古鳥が鳴いていた吉原に賑わいを取り戻した蔦重は、この日の放送で、女郎屋や引手茶屋の主たちからの依頼を受け、遊女の錦絵作りに着手。販路拡大への協力を名乗り出た錦絵で有名な地本問屋、西村屋与八(西村まさ彦)の計らいで、美人絵を得意とする絵師の湖龍斎に白羽の矢を立てた。湖龍斎の登場場面は短かったが、鉄拳自ら絵筆を握って下絵を描くカットがあったほか、試し刷りの出来栄えに「う~ん、よく仕上がっておる!」と太鼓判を押した。
出演することは昨年の段階で発表されていたものの、顔面全体を白と黒に塗り分けた独特のメイクで知られる鉄拳の珍しい素顔での出演に、視聴者からは驚きの声が続出。SNSには、「あの鉄拳?」「あ、あの絵師、鉄拳さんだったの?」「これが素顔なのか」「素顔初めて見た」「事前に知らなかったら鉄拳さんってわからないな」といった声が相次いで寄せられたほか、「自分で描いてるんだよなあ、すごいなあ」「ガチ絵師じゃん」と、得意とする絵の才能が発揮された描写に感心したコメントもあった。
見た目はいつものメイク姿と全く異なるものの、声で気づいたという人も少なくなく、「あ、声聞いたら鉄拳さんってわかる」「声がやっぱり鉄拳さん」「間違いなく鉄拳だったw」などの書き込みも見受けられた。