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上野樹里、2年ぶり「監察医 朝顔」で久々に東北へ… 奇跡的な出来事に風間俊介も「天啓」と驚き

iza(イザ!) 2024年12月28日 8時0分

女優の上野樹里が主演を務める人気ドラマの2年ぶりの新作「監察医 朝顔2025新春スペシャル」(フジテレビ系)が、1月3日午後9時から放送される。2019年7月期に月9ドラマとして第1シリーズが放送され、20年11月から第2シリーズ、さらに2度のSPドラマが放送された人気作。今回は、初回放送から5年半が経ち、東日本大震災で行方不明になった母の“生きた証”を探しながら、笑顔と涙を繰り返し、懸命に生きてきた朝顔(上野)と父、平(時任三郎)に別れの時が訪れる。本作の主人公を演じる上野と、朝顔の夫、桑原真也役の風間俊介がこのほど、囲み取材に応じ、2年ぶりの「朝顔」の撮影秘話などを語った。

――2年ぶりの「朝顔」で朝顔と桑原を演じた感想は?

上野「下の娘(中村千歳演じる里美)は、桑原君似ですよね(笑)。前作は2歳だったので、イヤイヤ期真っ只中の撮影でしたが、今回は家族4人で会話を交わす食卓シーンもありますよ」

風間「『朝顔』は、すごく時の流れを大事にしている作品だなと常々思っていました。夫婦で向き合う問題は変わっていってるんですけど、でもこの2人の中で流れてるものは一貫としてずっと変わってないように感じています。

子どもたちの成長を見ていると、変わるものと変わらないものがあると実感できて、この家族たちの時間がゆっくりと流れているのを感じます。2年という時間が空いたことによって、見てくださる方にも『こうやって変わっていったんだ』と、時の流れを感じてもらえるだろうなぁ…なんて思いながら撮影していました。とにかく子どもたちの成長は目覚ましいです」

――久しぶりの撮影で変わったと思うところ、変わらないなと感じられた場面はありましたか?

上野「今回の脚本もすごく丁寧で、どのシーンにもメッセージが込められていますが、冒頭のところだけちょっと変化球でいきたいと思っていました(笑)。『朝顔』といえば、朝ごはんを作っている姿を皆さん期待されると思いますが、子どもたちがどんどん大きくなっているので、『朝顔がエプロンをして朝からちゃんと立っているかな? ちょっと抜けてるところもあるんじゃないかな?』と思って、いつもと違う感じにしました。そういったことでも時の流れを感じてもらえると思うので、楽しみにしていてほしいですね。主婦の方って本当に1分1秒も余裕がなくて、きっと朝顔もてんてこまいで少しいい加減になって、桑原君に家事を振っていることもあるだろうし(笑)。

桑原君も朝顔に隠し事があるので、ちょっと尻に敷かれてるわけじゃないんだけど、夫婦のバランスも徐々に変化しています。法医学教室も一人一人がもうギリギリで、全員徹夜みたいなとこから始まりますが、朝顔もまだ未熟なところはやっぱりあって、時が流れても完璧ではないところが愛おしくて、そんな今の朝顔のみんなに会えるので、楽しみにしてほしいです」

風間「久しぶりの作品だから…というわけではないのですが、桑原って最初の頃は法医学教室の解剖室に頻繁に行っていたのに、最近は行ってなかったんですよ。ただ 今回、桑原が解剖に立ち会うシーンがあり、仕事をする朝顔を見て、家庭の時の顔との違いを僕自身も感じたんですよね。そういった違いをリアルに感じたこと自体が、上野樹里という女優さんのすごさだと感じましたし、桑原としての体感を自分自身も感じることができ、自分の中にも桑原がいるんだなと思って安心しました。

――撮影中の印象的なエピソードがあれば教えてください

上野「ロケで久しぶりに東北に行きました。 1日しか撮影の日がなかったんですが、あいにく、その日はすごい雨予報だったんです…。前回は、監督が体調不良などで帰らざるを得なくなったこともあり、今回の撮影を楽しみにしていたのですが、雨になっちゃって(笑)。でも最後のシーンまで天気が持ってくれて、結局、どーんと晴れたんですよ。この土地のエネルギーが晴れさせてくれたのかなと思っています。雨だったときの芝居も考えていたのですが、晴れたので私もこういう表現にしようと決めて演じることができました」

風間「僕はその撮影にはいなかったのですが、その時の気候や空模様も大きく関わるシーンだなって思います。雨が降ってたらこういう芝居、晴れてたらこういう芝居というプランはありますが、雨から晴れってなると、それは天啓なんでしょうね。『朝顔』という作品は、日常の些細な幸せだったり変化を大事にしてるので、僕らがコントロールできないところも物語に組み込まれてたりして、楽しみだなと思います」

上野「戸次(重幸)さんも面白かったですよね(笑)」

風間「戸次さんも相変わらずだったよね(笑)。戸次さん(が演じる山倉伸彦)って最初はあんなにかっこいいのに、『朝顔』の中では本当にコメディリリーフなんです。スタート時はあんなはずじゃなくて、3ピースでかっこよくビシッとやってたんだけど、平野(眞)監督が戸次さんのことが大好きなので、だんだんコメディリリーフに変わっていったんです(笑)。

でもやっぱり今回は、万木家の物語で大きな部分になってくれているのが時任(三郎)さん演じる平さん。桑原も捜査側の人間として、とても平さんの大きさを感じる回でした。『監察医 朝顔』は万木家の物語であり、(朝顔の)お母さんの里子(石田ひかり)さんを入れた親子の物語がすてきだなと、改めて感じました」

――本作の見どころを教えてください

上野「全部です! オンエア時は震災から13年が経ち、日々の忙しさに追われて徐々に薄れていた記憶が、朝顔を見ることで思い出すことがあると思います。生きるということ、生かされてるということ、死と隣り合わせになることで実感できる“今”というのが描かれています。登場人物みんなに、伝えたいメッセージが込められているので、そういったことを感じながら見ていただきたいなと思います」

風間「今回はお正月に放送されるということで、多くの方々がご実家に帰られていると思いますし、家にいたとしても『家族のみんなは元気にしているかな?』と考えていたりすると思います。今作は大切な人を思う物語に仕上がっているので、あなたの大切な人を思い浮かべながら見ていただきたいです」

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