NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第18週「おむすび、管理栄養士になる」(第86~90回)の第87回が4日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第86回振り返り(ネタバレ)
家事・育児の両立と猛勉強を経て、結は管理栄養士の資格を取得し、星河電器の社食から出産の際に世話になった大阪新淀川記念病院に転職。栄養科で働き始め、平成30(2018)年で4年目を迎えた。
同年9月のある日、結の直属の上司で栄養科長の塚本文香(濱田マリ)が、調理業務を委託する会社の管理栄養士、柿沼莉子(しまずい香奈)ともめていた。昼食のサンプルを見た塚本は食欲の湧くような彩りを求めたが、柿沼は予算を理由に反発。結が万能ねぎを使う案を出すと、柿沼はしぶしぶ納得した。「米田さん、ナイスアシスト。上杉軍が窮地のときに加勢してくれた直江兼続ぐらい助かった」。歴史オタクの塚本は、例え話によく歴史上の人物を出すが、結にはあまりピンときていなかった。先輩たちの会話を聞き、病院側と委託先の考え方の違いに戸惑う新人の管理栄養士、石田拓(吉田剛明)に、結は委託会社が病院側の要望を反映しつつ予算内に収めるのは大変なのだと説明。結は日々さまざまな患者と向き合い、管理栄養士として忙しくもやりがいのある日々を過ごしていた。また娘の花(宮崎莉里沙)は8歳になり、サッカーに夢中。祖父の聖人(北村有起哉)はギャルにならなくてよかったと冗談を言いながら「ヘアサロンヨネダ」で花の髪を調髪していた。
入院患者の昼食時間には、管理栄養士にとって大事な「ミールラウンド」という仕事があった。担当患者たちが問題なく食べられているかを確認していくもので、結は糖尿病の中野学(川端泰史)のベッドに白い粉が落ちていることに気づき、大福を持ち込んで食べたのではと推理。その読みは的中し、食べることだけが楽しみという彼のバックパックからはほかにも菓子が出てきた。しかし結は、中野を叱らず、共感を示しながら糖尿病のリスクを説明。食事や薬で対処すれば防げると励ました。さらに、病院食を全部食べたらという条件で、1品だけ持ち込みのおやつを許可。治療の励みになるようなアドバイスを送った。
結たちは「コーポ北梅田」に引っ越ししていた。この日、家族で夕食をとるなか、姉、歩(仲里依紗)の話題になり、結が歩のSNSの画像を花に見せた。「無理。うち、アユおばちゃんとかママみたいなギャルに絶対なれへん」とつぶやく花。結は「誰もギャルになれなんてゆっとらんやろ。ただ、花は大好きなサッカー一筋で一生懸命頑張っとうやん。それって…」と言いかけたところで、花から「ギャルなんよ。やろ? 分かってる」とツッコまれてしまった。
「おむすび」第87回あらすじ
結は、外科医の蒲田(中村アン)から、来週手術する患者に食事をしっかり食べさせるよう指示される。結は患者に、普段の食生活などの聞き取りを行って、入院中の食事の方針を担当の看護師と共有する。むせやすい患者には言語聴覚士にも協力してもらう。
一方、結の夫で星河電器の総務部に勤める翔也(佐野勇斗)は、仕事帰りに義父の聖人(北村有起哉)たちが営む神戸の理髪店「ヘアサロンヨネダ」を手伝う。