NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第85話が26日、放送され、ヒロインの学友、桜川涼子（桜井ユキ）と玉（羽瀬川なぎ）が営む喫茶店「ライトハウス」を手伝うことになった稲（田中真弓）に視聴者の注目が集まった。
日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の佐田寅子役を演じている。この日は第17週「女の情に蛇が住む？」（第81～85話）の最終日で、涼子と玉がこれまでの主従関係を解消し、「親友」になることを宣言。この様子を見ていた寅子は家に帰り、稲に報告した。玉は戦争によって足を負傷し車いす生活を送っており、稲は、彼女の身の回りの世話をしながら店を切り盛りする涼子を心配。寅子も同じ気持ちで、「なので稲さん。嫌でなければ、週に何度か私のお友達のお店を手伝ってもらえませんか？」と頼んだ。寅子の娘、優未（竹澤咲子）の面倒との両立が難しい場合は涼子の店を優先して構わないという寅子。稲は、自分が来るのは迷惑だったかと不安そうにしたが、寅子は大きく首を振り「まさか！ 逆です。曜日を限定しておかないと、どんどん稲さんに甘えてしまいそうだわ」と述べた。そして、自分たちはいずれ新潟を離れるとし「心のよりどころが1人だと、関係が対等から特別になっていびつになっていく…。失った時なかなか立ち直れない」と言及。だからこそ稲にもそういう場所や人をたくさん作ってほしいと説明した。稲は寅子の思いに感謝し、週2回、涼子の店を手伝うことになった。
稲は寅子の義姉、猪爪花江（森田望智）の実家で女中をしていた。新潟県三条市に赴任し、多忙で帰りが遅い寅子を心配した花江が、故郷・新潟に帰っていた稲に家事手伝いを頼んでいた。そんな稲が今度は涼子たちと働くことになり、X（旧ツイッター）には「稲さんがライトハウスで働くのは名案！」「稲さんの先々の心情を思いやるなんて涙」などの反応が続々。また、ライトハウスに船の模型が飾られ、田中が声優としてアニメ「ONE PIECE」（フジテレビ系）の主人公、モンキー・D・ルフィを演じていることから、「船の模型があるのは稲さんが来る伏線だったの？」「海賊王じゃなく家政婦王になりたい稲さん」などの書き込みも見られた。