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朝ドラ「虎に翼」7月31日第88話あらすじ 放火事件を調べた寅子(伊藤沙莉)は、証拠品に疑問を持ち小野(堺小春)に協力を仰ぐ

iza(イザ!) 2024年7月30日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」(第86~90話)の第88話が31日、放送される。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の佐田寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

「虎に翼」第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」振り返り

地元の弁護士、杉田太郎(高橋克実)が、麻雀の会を見学しに来た寅子とその娘、優未(竹澤咲子)の姿を見ていきなり号泣。太郎は昭和20(1945)年の長岡空襲で娘と孫を失っていた。そんな太郎を、新潟地裁本庁の判事、星航一(岡田将生)が抱きしめ、「ごめんなさい、ごめんなさい」としきりに謝った。航一の行動の意味がわからない寅子は、戦争中に何かあったのかと尋ねたが、「秘密です」とはぐらかされた。

ある日の帰り道、寅子は、地主の娘である森口美佐江(片岡凜)に呼び止められた。寅子は、美佐江から赤い腕飾りを贈られており、美佐江は市内で頻発していたひったくり事件の犯人だと名乗り出てきた中高生たちとの関係が疑われていた。寅子は、中高生たちがつけていた赤い腕飾りと、美佐江が寅子に贈った腕飾りの関連について直接、美佐江に問いただしていたが、その日以来、ひったくり事件はぱったりと止んでいた。

寅子は本庁で行われる放火事件の裁判を、航一と若い判事補の入倉始(岡部ひろき)とともに合議制で担当することになった。被告人は、出火したスマートボール場の経営者である朝鮮人、金顕洙(許秀哲)。事件について話す警察官や支部職員たちの口ぶりから、日本人の心に潜む根強い民族差別意識をひしひしと感じた寅子は、公平な目で事件を見ようという思いを強くした。公判初日、寅子は傍聴席に事務員の小野知子(堺小春)が座っていることに気づいた。顕洙は、幼少期に家族とともに朝鮮から渡来し、弟の広洙(成田瑛基)とともにスマートボール場を営んでいたが、経営不振で100万円あまりの負債を抱えていた。弟は工場へ働きに出て、兄1人で借金返済のために頑張っていた矢先、火災が発生。火元は物置で普段火の気のない場所だったこと、事件が起きる前に火災保険を契約していたこと、現場から逃亡していたことなどから警察は顕洙を疑い、逮捕した。だが顕洙は放火と詐欺の容疑を否認し続けており、裁判の途中、傍聴席にいた広洙も「兄さんは無実だ!」などと叫んだ。警察や検察を非難する広洙に、小野は思わず立ち上がって、お兄さんが苦しむことになるから静かにしていたほうがいいと朝鮮語でなだめた。

閉廷後、航一は、寅子が三条支部の書記官、高瀬雄三郎(望月歩)からもらったという麻雀牌を持ち歩いていることに気づいた。次の次くらいの麻雀の集まりには参加したいと、三条から本庁への移動の列車内で牌の種類を覚えようとしていると明かす寅子に、航一は思わず素直な微笑みを見せた。寅子の脳裏には、麻雀の会の日に泣きじゃくった太郎を抱きしめて「ごめんなさい」と声をかけ続けていた航一の姿が思い出されていた。

翌日、太郎の弟で、兄とともに顕洙の弁護を担当している弁護士の次郎(田口浩正)が三条支部にやってきて、小野を傍聴に来させないほうがいいと話した。というのも、小野にはかつて結婚を考えた朝鮮人の恋人がいたが、両親の猛反対に遭って別れさせられていた。この裁判にかかわるとまだ朝鮮人とつながりがあるのかと両親が心配するからとのことだったが、寅子は、傍聴するかどうかは小野の自由だと考えていた。

寅子の家を時々手伝っている稲(田中真弓)は、寅子の学友、桜川涼子(桜井ユキ)と彼女の元お付きで、今は親友の仲となった玉(羽瀬川なぎ)が営む喫茶店「ライトハウス」で週2回働き始めた。寅子が親になったことが想像つかないという涼子と玉に、稲は寅子らしく子育て奮闘している様子を伝え、知らないうちにどんどん相手に寄り添う寅子に、相手も自然と心を近づけてしまうのだと話した。3人の会話をカウンターで耳にした航一は、「なるほど」とつぶやいて微笑んだ。

次の公判で、検察は被告が時限装置を使って発火させ、アリバイを偽装したとの仮説を立て、実験結果を証拠として提出。この日も傍聴席の広洙がさかんに悪態をついて審理を妨げ、航一からたしなめられた。閉廷後の刑事部では、入倉が「火のないところに煙は立たず」だとして、やたらと騒ぎ立てる広洙が怪しいと憶測を口にした。これに対し航一は、関東大震災の直後に流れたデマで多くの罪のない朝鮮人が殺された事件を引き合いに出し、その「煙」をあげたのは誰かを見極めるべきではないかと述べた。

寅子と航一は昼食をとりに、ライトハウスへ向かった。店に着くと、扉に墨汁をぶちまけた跡があり、涼子が拭いて掃除しているところだった。月に1、2回の頻度で何年も続いている嫌がらせで、警察も相手にしてくれず、自分たちも慣れてしまったという涼子たち。きっかけは、涼子が足が不自由な玉のために、店の取引先などと交渉して配慮をしてもらっていることが“贔屓”と誤解されたり、涼子が関係者に色目を使ったといったうわさが流れたことだった。新憲法ができてもすべての人が平等という理想にはほど遠い現実を突きつけられた寅子は、怒りと悔しさがこみあげて思わず絶叫。顕洙の裁判の担当に自分はふさわしくないかもしれないと航一に弱音を吐くと、航一は、すべてに公平でいるなど無理だと慰めた。

「虎に翼」第88話あらすじ

改めて放火事件の証拠品を調べた寅子は、顕洙が広洙に宛てて送った手紙の内容に疑問を持ち、小野に協力を仰ぐ。

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