ソフトバンクは16日、国内フリーエージェント(FA)権を行使し、巨人に移籍した甲斐拓也捕手の人的補償として、伊藤優輔投手が加入すると発表した。2020年のドラフト4位で入団し、24年に初の1軍登板を果たした期待の若手の移籍に巨人ファンからさまざまな反響が寄せられ、X(旧ツイッター)には「伊藤優輔」「人的補償」「プロテクト」「伊藤投手」といった関連ワードがトレンド入りした。
甲斐の加入が決定してからG党の間で話題となっていたのが、ソフトバンクから人的補償を要求されるのか、求められるとすれば誰が移籍するのかで、金銭のみの解決を望む声も多くあった。改めてこの日、伊藤優を甲斐の人的補償として、ソフトバンクが指名。伊藤優は球団を通じて「4年間という短い間ではありましたが、約2年をリハビリに費やし、本当にたくさんの方々に支えられて去年初めて1軍で投げることができました。今年はさらに飛躍できる年にしようと思っていた矢先の出来事だったので少し驚いてはいるのですが、この4年間のジャイアンツでの経験を糧にしてソフトバンクホークスで活躍し、日本シリーズでジャイアンツと戦えるように頑張っていきたいと思います」とコメントした。
伊藤優の移籍にショックを受けるファンも多く、SNSには「期待の若手だったのに」「めっちゃ絶妙なところいかれたな」「貴重な選手1人持ってかれたんだから甲斐は優勝に貢献してもらわないと」「ホークスフロントは見る目すごい」と落胆。人的補償でさまざまな選手の流出が想像されただけに「小林誠司じゃなくて心底ホッとしてる」「てっきり金銭かと思った」「捕手じゃないのか」などとポストする人も見受けられた。
一方で「先発勝ち取れるといいね」「花咲かせてほしい」と新天地での活躍にエールを送る人や「活躍期待してます」「一軍経験は少ないけど、魅力ある投手」というソフトバンクファンからの声も散見された。
伊藤優はプロ5年目で1軍では8試合に登板。防御率1・04、0勝0敗1ホールドをマークしていた。