SNS大手のX(ツイッター)はAIチャットボット「Grok(グロック)」の基本機能をすべてのユーザーが利用できるように変更した。サブスクリプション(定額課金)の契約をしていないユーザーでも制限つきで画像生成などを体験できる。
Grokは、スマートフォンやパソコンでXにログインして、四角の中に斜線が入ったアイコンをクリックすると使える機能。日本語に対応しており、平易な文章で質問を書き込むと、インターネット上の情報をつなぎ合わせるなどして回答してくれる。どのページを参考にして答えたかを利用者に示す機能もあるが、適切な回答を得られない場合もある。
また「かわいいネコの絵を描いて」などと書き込むと、要求に沿って複数の画像を生成して提示する。画像はスマホに保存したり、そのままXに投稿したりできる。
これまでXの有料ユーザーに提供していた機能を無料ユーザーにも開放した格好だが、無料ユーザーが送れるメッセージは2時間に10回まで、画像生成は1日に3件までなどの制限がある。日本でもさっそく話題を呼んでおり、Xを率いる米実業家、イーロン・マスク氏がスーパーヒーローに扮したユニークな画像を生成して投稿するユーザーも見られた。一方で、マンガやアニメのキャラクターのイラストを簡単に生成できたとして、著作権への配慮が足りないと指摘する声も見受けられた。