NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第14週「結婚って何なん?」(第66~70回)の第70回が10日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第14週「結婚って何なん?」振り返り(ネタバレ)
恋人の四ツ木翔也(佐野勇斗)と結婚する決意を固めた結は、自身の家族にその意向を伝えた。しかし、両親の聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)は、結たちが今の感情だけで先走っていることに苦言を呈し、互いの将来の展望について説明できるようになったら改めて話を聞くと説諭。結と翔也も納得し、結婚に向けていろいろ決めていこうと話しあった。
翌朝、結は、結婚話を応援するために故郷の糸島から来てくれた祖母、佳代(宮崎美子)と朝食の準備をしながら、地産地消のメリットについて会話。職場である星河電器の社員食堂で仕入れている低コストの輸入食材を、地元の食材に切り替えられないかと同僚の調理師、原口尚弥(萩原利久)に相談した。肩の致命的な故障でプロ野球選手になる夢を諦め、星河電器の野球部を辞めた翔也は、気持ちを切り替えて所属する同社総務部の仕事に本腰を入れ始めた。
そんな矢先、結の両親が営む神戸の「ヘアサロンヨネダ」に、翔也の母、幸子(酒井若菜)が栃木から訪ねてきて、息子からのメールを見せながら、翔也が米田家の婿養子になることを結が促したと思い込んで憤慨。翔也は、自分が四ツ木姓を継がなくても兄が2人おり、「米田結」という名前が好きだったことから、ただ名字を米田にするつもりだったと説明したが、幸子は納得しないまま帰っていった。
翌日、結は幸子の気持ちも尊重したいと翔也に伝え、結婚が当人だけの問題ではないと心を新たにしているところに、栄養専門学校の同窓生、湯上佳純(平祐奈)からメールが届き、卒業から半年ぶりにクラスメイト4人で食事会を開いた。国体出場経験のある元トップアスリートの矢吹沙智(山本舞香)は、翔也が肩を壊したことを心配。彼と同様に故障で陸上競技を続けられなくなった自身の経験を踏まえ、現状を受け入れるまで時間がかかるはずで、簡単には前を向けないと思うから焦らずに見守ってやってほしいと助言した。翔也との結婚の予定を報告した結は、結婚資金や新居のことについて何も考えていなかったことに気づかされ、家計簿をつけて節約を始めた。
社食で残菜調査をした結果、野菜の食べ残しが多いと知った結は、新鮮で栄養価の高い野菜を社員に食べてほしいと考え、地元の規格外の野菜を使ったメニューを提供することを、リーダーの立川周作(三宅弘城)と原口に提案。立川は、形が悪くても調理の仕方を工夫したら使えるかもしれないと乗り気で、原口も、健康志向の社員食堂が増えているとして、結の考えに共感を示した。
歩は、古着屋を営む相原三花(松井玲奈)と妹の結婚について話すなか、自分たちの過去の結婚や恋人についての思い出を語り合った。三花はナオキという男性と結婚していたが、現在は独身。歩にも三花と渋谷で遊びまわっていた頃に、結婚を考えたイケメンの相手がいた。
翔也はある日、総務部で新製品の炊飯器の社内モニターを100人集め、さまざまな炊き方で炊いたご飯を食べ比べてもらい、アンケートをとって集計する仕事を任された。野球で鍛えた粘り強さを発揮し、きっちり100人手配したものの、当日、10人が急に不参加になったため、直ちに補充要員を探すため社内を奔走。試食会の終了時間が近づき、会場の社員食堂で補充の10人を待っていた開発部の面々が諦めて撤収を始めると、翔也が野球部のメンバーを10人連れて戻ってきた。翔也はかつての仲間に感謝。仲間からは、「頑張ってな」「たまには顔出せよ」「スーツ姿、様になってきた」などと励まされた。試食会は無事に終了した。
社食では、地元の業者から規格外野菜を安く仕入れられることになり、結は献立を改良。地産地消と栄養バランスにこだわった日替わりメニューは毎日好評で、体調がよくなったという社員の声も聞こえてきて、立川は上機嫌。原口も、結のおかげで社食が変わったと礼を述べた。翔也は、開発部の課長、宮田(安部洋花)から、アンケートの細かい分類や、冷めた状態のごはんの感想が大変参考になったとほめられ、誰かの役に立つ喜びを知った。
そして、2010(平成22)年、元日。つましい節約を重ねて結婚資金を貯め、将来の展望を決めた翔也と結は、米田家に翔也の両親を招き、両家の家族が顔を合わせた。
「おむすび」第70回あらすじ
結と翔也は、保留とされていた結婚を進めるために、2人で考えた生活プランを親たちに説明する。翔也は、会社で初めて責任ある仕事を任されて、少しだけ野球以外の仕事でもやっていける自信が持てたと言う。聖人は、結に、栄養士を志す動機となった翔也のプロ入りの夢が絶たれたこの先も栄養士を続けていくのかどうか問う。