NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第12週「働くって何なん?」(第56~60回)の第58回が18日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第12週「働くって何なん?」振り返り(ネタバレ)
専門学校で栄養士の資格を取った結は、恋人の四ツ木翔也(佐野勇斗)が野球部に所属する星河電器の社員食堂で働くことになった。献立の作成と施設の衛生管理、食材の発注・管理などを担当することになっていたが、初出勤の日、責任者のベテラン調理師、立川周作(三宅弘城)は、栄養士なんか要らないと結を拒絶。結は、栄養士らしいことは何もさせてもらえず、忙しさがピークに達する昼食時には、若手調理師の原口尚弥(萩原利久)らの指示に従いながら仕込みや注文取りに取り組むが、まったく対応できず、立川から皿洗いを命じられてしまった。休憩後も食堂は夕食の仕込みや翌日以降の準備などやることが盛りだくさん。午後9時過ぎにようやく勤務初日を終えクタクタになった結は、待っていた翔也に、何もできなかったと肩を落とした。
入社から1週間が経った結は、女性社員たちが社食の料理を残していることに気づき、意見を求めた。量が多く味付けも濃いという声を受け、結はまかないで豚肉の生姜焼きを試食。女性の立場で立川に進言した。野球部のためなのだからあれでいいと開き直る立川に、結は、塩分やラードが多く、生活習慣病のリスクを高めるため野球部のためにもならないと主張。そのうえでメニューを見直してみないかと提言した。すると立川は「ほな、俺辞めるわ」とへそを曲げてしまい、現場は大混乱。総務部長の谷岡雅志(浅雛拓)がなだめ、結も謝って何とか「今回だけは」と収まった。
帰宅した結は、両親の聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)にことの顛末を説明。新人は先輩の言葉に従うべきという聖人と、栄養士として入社したのだからドンドン意見を言うべきという愛子の意見が対立し、夫婦げんかに発展した。愛子は聖人とともに営む「ヘアサロンヨネダ」のホームページを作って宣伝しようとしており、効果がないと却下する聖人にやってみないとわからないと反論して激しくぶつかった。
翌朝、結は職場で声がガラガラの原口から、立川と居酒屋3軒はしごしたあとカラオケに朝までつきあわされたと聞かされた。原口は、結に「米田さんってギャル?」と確認。自身の姉もギャルで、「思ったことズバズバいう」結と同じだと言った。立川はほぼ仕事を休まず、原口も結と同じことを進言して結よりもキレられた経験があった。社食のレシピは立川の頭の中にしかないという。原口が苦しそうにしている一方、立川は朝からピンピン。結が改めて謝ると、昨日のことはもういいと上機嫌で、自分はここの責任者で朝早くに来て一番最後に帰るのは当然だと平然としていた。そこで、結と原口は、立川が調理しているところを盗み見てレシピを書き留めることにした。
一方、新たに強力な新人スラッガー、大河内勇樹(中山翔貴)が加わり、緊張感が漂う野球部で、翔也は肩に違和感を覚えていた。大きなけがをしているのではないかと不安になるが、そのことを結に言いだせず、怖くて病院にも行けずにいた。日に日に痛みが増すなか、書店でアスリートの障害とリハビリに関する本を読む翔也。該当する症状は「肩関節唇損傷」で、完全には治癒しないと書かれていることに愕然とした。その後、結とのデート中に、眺めのいい摩耶山の掬星台に行こうと提案。真剣な表情で大事な話があると伝えた。以前やり直しするように言ったプロポーズを改めてされるのではと思い込んだ結は期待に胸をふくらませた。そこへ突然、福岡時代の幼なじみ、古賀陽太(菅生新樹)がやって来た。「サイバーアドバンス」というIT企業でSEをしているという陽太は、デートの邪魔をして悪かったと席を外そうとしたが、翔也は、陽太を神戸案内してやれと言い残して帰ってしまった。
「おむすび」第58回あらすじ
神戸に突然現れた陽太を、結は米田家に連れていく。聖人、愛子と囲んで近況を聞くと、愛子は店のホームページを作ってくれないかと陽太に頼むが、聖人はそんなもの必要ないと言って、またもや険悪なムードになる。