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中島健人「SNSに向き合うバイブルになる」 主演ドラマ「しょせん他人事ですから」記者会見

iza(イザ!) 2024年7月14日 7時0分

Sexy Zone(現timelesz)の元メンバー、中島健人が主演する連続ドラマ「しょせん他人事(ひとごと)ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」(テレビ東京、19日スタート)の記者会見がこのほど行われ、中島がグループ卒業後、初の主演ドラマへの意気込みを語った。

漫画雑誌「黒蜜」(白泉社)に連載された同名漫画を原作に、中島演じる変わり者の弁護士、保田理が「しょせん他人事」をモットーに、社会問題にも発展しているネット炎上、SNSトラブル、誹謗中傷問題を彼なりの信念のもと、爽快かつダークに解決していくリーガルドラマ。原作に登場する事案を忠実に描きながら、映像作品だからこそ伝えられる弁護士と相談者たちの葛藤や心情の変化のリアリティーを追求し、オリジナルキャラクターなどの要素も加える。中島は、同局のドラマ初出演にして初主演を務める。

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金髪にグリーンのスーツという「ニュータイプ」の弁護士を演じる中島は、「俳優として大きな挑戦となる作品。そういう作品に向きあって頑張れている日々を幸せに思っている」と感慨深げ。グループ卒業後、初のドラマ主演作ということもあり、「自分としても新たなスタートとして一発目のドラマ。気合の入り方、愛情の入れ方がいつもとちょっと違うのかな。自分の新たな面もこのドラマで見てほしいな」と気合十分だ。

また、ドラマはSNS上での炎上や誹謗中傷がテーマとなっているため「僕自身アイドルとして、この1年いろいろな言葉を受け止めてきた」と振り返り、「ある種タイムリーな作品に参加させていただけているなと思う。(ドラマを見ることで)SNSに対する向き合い方もよりやさしくなっていくとなっていくと思っている。バイブルになってくると思っている」と語った。

会見には、サプライズとして原作の左藤真通さん、作画の富士屋カツヒトさんからメッセージが届き、左藤さんは「実写ドラマになるとどういう雰囲気になるか未知数でしたが、予告映像を見て、なるほど、保田さんはこういう人だったのかとワクワクしている。同時にセクシー成分が僕の栄養となっていくのを感じて驚いています」と中島の「口癖」を交えて絶賛。また富士屋さんも「中島さんは漫画の保田先生のキャラクター造形を踏まえていてくれているように思えて、そしてとても似合っている。予告映像を見て、しっかり現実感あるキャラクターに落とし込まれている気がします。もっと動く保田を見てみたいです」と述べ、放送を心待ちにしていた。

会見には、パラリーガルの加賀美灯役を演じる白石聖と、「喫茶柏原」の店主、柏原麻帆役で出演する片平なぎさも参加した。

◆以下、会見コメント

―出演が決まったときの気持ちは?

中島健人(以下、中島)「最初にお話をいただいた時に、自分の経験をフルに生かせる作品だと思いました。自分としても新たなスタートとして一発目のドラマ。とても気合の入り方、愛情の入れ方がいつもとちょっと違うのかな。自分の新たな面もこのドラマで見てほしいな」

白石聖(以下、白石)「パラリーガルというのは初めて。新しい職業を演じられる楽しみと、原作の漫画がもともと気になっていた作品。1巻は持っている。映像化にあたって関われるのはすごくうれしい」

片平なぎさ(以下、片平)「オリジナルキャラクター、原作にない人物をドラマに登場させることに対して『大丈夫なの? 問題は起きないのかしら』と正直、最初に出た言葉。プロデューサーさんにお話を伺うと、原作者の先生も快諾してくださっているということと、今後の漫画の役の中にも麻帆さんの役を登場させてくださると言っていただいた。そういうことを言っていただいたので、どういうキャラクターにすべきなんですかね? と聞いたら『作っちゃったもん勝ちだ』というので、だから演技しやすいキャラ、色物担当しようかなと思ってガラガラにしました」

中島「そうですよね。普通、(金髪に緑のスーツ姿の)こんな弁護士、この世に一人もいないですよ。私は派手な方なので」

――役作りで意識したポイントは?

中島「原作に対してのリスペクトもあったので、ビジュアルは大切にしたいなと思っていた。金髪の弁護士って本当にいないと思いますけど、最初、いろんな話し合いがあって、紆余曲折あってこのビジュアルになった。結果論、ドラマで見た時に、ちゃんと保田のポップでドライな部分がビジュアルに直結するような、そういうでき上がりになったと思う。いい映え方になったと思う。(緑のスーツ)オーダーメイドグリーンなんで。完璧に僕の体に合わせていただいたので、特注のスーツ。ギフトのように毎日うれしく着ています」

白石「だんだんバディ感、信頼感が構築されている。現場の雰囲気、空気感を大切にしようと思っている。真逆の方がキャラが立つかなと思って、少し対立したキャラクター作りを心掛けている。原作の編集の方とお話しする機会があって、原作の灯は話のテンポ感を作るカギとなっている。依頼人の立場に立って、物事を考えられていたり、すぐに反応出来たり、すぐに台詞として感情が出るので、物語のテンポ感を担っているキャラクターと伺ったので、そこは映像化となったドラマでも少しでも感じてもらえるように、テンポ感は意識していきたいなと思っている」

片平「こういう風に見た目を先に決めてしまうと役が後からついてくる。派手な格好をしていると元気で明るいおばさんになれる気がしている。弁護士さんたちは、特に保田くんは人を寄せ付けないクールな一面、ちょっと冷たい言葉で対応してしまうような一面をもった保田くんは敵も多いと思う。そういう保田くんがほんのひとときでも、憩いの存在になれたらいいなと思っている。あかりちゃんも色々悩みを抱えるお年頃。ちょっと年上だけど、おばさんではなく、私の中ではお姉さんでありたいなと思っている」

――SNSをどう活用している

中島「SNSと生活は切っても切り離せないものだと思っている。常に掌の中で動く社会。そこをどう自分の心身とバランスを取って、スクリーンに飛び込んでいくかということだと思う。僕自身アイドルとして、この1年いろいろな言葉を受け止めてきた。ある種タイムリーな作品に参加させていただいているなと思う。SNSには表と裏がある取捨選択をしっかりしつつ、SNSにやさしいかかわり方ができて、ようやくSNSといい付き合いができるのかなと思う。スクロースしすぎて、指先がどんどん焦げてきそうな方がいる。その焦げた指の手当てをこのドラマでできたらいいな」

白石「切っても切り離せないものになっている。調べ物をしたり、口コミを調べている。私もSNSのアカウントをもっているので、一歩間違えると怖いのがSNS。でもその分、便利。だから好きかと言われると微妙なところではあるんですけど、この作品を通して、自分もこのドラマでSNSへの向き合い方を見直していきたいですし、みなさんにも意見を発信するときに、その先に人がいる。画面じゃなく、人がいるし、反対の意見を持っている人もいる。その先のことを考えられるようになったら、もっともっと楽しい世の中になっていくのかな」

片平「私は怖がり、あまり使わないようにしてきた。使うとしたら調べ物。料理のレシピのSNS? それもわかっていないの。SNSは何? どういうもの? この作品に入る前に電子書籍をスマホで読めるようにした。それがSNSを利用していると思ったけど、それは違うの?」

――保田弁護士のご褒美はスイーツ。みなさんのご褒美は?

中島「僕はもう子供の頃からお世話になっている(テレビ東京で放送されている)『遊戯王』というアニメと一緒に育ってきた。30歳になった今でも『遊戯王カード』をいただけたら子供のように喜びます。テレ東さんといえば『遊戯王』。30歳になってテレ東さんのドラマに出るってなって、『遊戯王』で育ってきた僕のテレ東さんへの恩返しだと思っている。感謝。しょせん他人事ですからというドラマでドローできてよかったです」

白石「私は整体とかリラクゼーションが好きで、お休みの日は新しくできたお店とか気になったところに行くのが好きなんです。肩のコリとか腰の痛みとか取り払いたい。本当に好きで名古屋まで日帰りでいったこともあった。それくらい好き。ごほうびはエステとか整体かな」

片平「旅が好きなので、長い休みがあったら『ここまで頑張って来たから、どこに行こうかな』ってなる。その時に付随するのが食ですよね。普段我慢しているものも、お酒はやめているけど、その時は無礼講」

――視聴者へのメッセージを

中島「俳優・中島健人としての1発目のドラマ。全力で挑戦させてもらっている」

白石「扱っている内容はリアルで今の時代にあっている。他人ごとでは見られない内容になっている。描かれている内容はリアルですが、ポップで見やすく、すごくわかりやすい内容になっている。年齢問わず皆さんに見ていただきたい」

片平「(先ほど)SNSとネットの違いが分からず大恥をかいてしまった。でも私みたいな年配者が結構いる。見ていると本当に勉強になる。教訓も与えてくれる物語になっている。私と一緒に勉強してみませんか?という思いと、中島さんのお芝居がまるでダンスを踊っているかのようなリズム感ある。見ていてワクワクする」


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