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関水渚インタビュー後編 ホラーは「正直得意ではない…」 その原点は「顔が真っ白なカオナシ」 テレ東系「家政婦クロミは腐った家族を許さない」

iza(イザ!) 2025年1月31日 10時0分

テレ東系「家政婦クロミは腐った家族を許さない」で、「理想の家族」を追い求め、ついには暴走する“最恐”の家政婦・クロミを演じている関水渚。インタビュー後編では、ホラーが得意ではないと明かした関水の、その意外すぎる原点が明らかに。

――2025年は主演ドラマで幕を開けました。24年は、夏クールに放送された「伝説の頭 翔」でアイドルグループのメンバーを演じ、実際に歌手デビューをして話題になりました。どんな1年だったと感じていますか?

「振り返ると“まさか”ってことが多かったかもしれないです」

――アーティスト活動の継続を希望するファンの方も多いのでは?

「ホントですか!? 実は歌詞や文章を書いてみたい、という願望があって。プライベートで、そのとき感じたことやうれしかったこと、衝撃を受けたことなどを書き留めるノートがあるんです。門外不出で、黒いから “ブラックノート”と呼んでいるんですけど(笑)、ノートのことをこのドラマのプロデューサー・吉川(肇)さんにお話したら、書きたい欲求が高まっているなら、何か形にしてみたら、とアドバイスをいただきました。もし、そういう機会をいただけたらうれしいですね」

――演技だけでなく、他の形でも自分を表現したい気持ちが高まっているのかも?

「昨年、いろいろなお仕事で刺激を受けましたし、そのおかげでこれまで以上に『表現したい!』という気持ちが強まっているのかもしれないです。友達に送るちょっとしたメールでも、よりきれいな言葉や表現、読んだときに気分が良くなる文章を考えるようになって。それは相手を思ってのことですけど、もしかしたら、自分らしい表現というものを無意識に考えているのかもしれないです」

――では、25年はどんな1年にしたいですか?

「『自分を表現できる1年』になったらいいですね。私は感情の起伏が激しくて、自分で自分のことを『面倒くさいな』って思うときがあるんです(笑)。でも、学生時代から友人に恵まれて、みんな私のことを『それも個性』と笑って受け入れてくれたんです。これからも私を面白がってくれる人を増やせるよう、素の自分を出していけたらいいな、と思います」

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

「すごく楽しいですね。キャストさんもスタッフさんもいい方ばかりで、皆さんの明るさに助けられています。少し前になりますけど、昨年の『第75回NHK紅白歌合戦』の出場メンバーについて、納得するかしないか、スタッフさんたちと真剣に討論したこともあります(笑)。全員が全員、気持ち良くお仕事ができる方で、この現場の雰囲気の良さは、作品の面白さにつながると確信しています」

――今作は「戦慄のファミリー・パニックホラー」と銘打たれていますが、ホラーやサスペンスはお好きですか?

「サスペンス系だと好きなドラマや映画はありますが、正直、ホラーは得意ではないです。『千と千尋の神隠し』にカオナシっていうキャラクターが登場しますよね。子どもの頃に観て、幼心に、顔が真っ白なカオナシが怖くて。いまとなっては笑い話ですけど、白い顔つながりで、志村けんさんのバカ殿すら怖かったんです(笑)。それくらいのビビりだから、ホラー映画はとても観られなかったです」

――そんな関水さんが、ホラーテイストの作品に挑戦しての感想は?

「とにかく面白いです。明確には描いていませんが、クロミが殺人を犯していると思われるシーンがあって、視聴者の皆さんにどう恐怖を感じてもらうか。私がクロミの気持ちだけで演じても、そこまで怖く見えないと思って、現場でセリフの言い方や声の高さ、さらに相手に近づくとき、気持ち悪いと思われるほど極限まで接近するなど、いろいろと試行錯誤するのはやりがいがあります。

私自身が怖さに対して敏感なので、『どうすれば怖く見せられるか』ということを考えるのに有利かもしれない、と思っているんです。演技や表情でより怖さを追求したい、という気持ちがどんどん強まっています」

――家政婦という役柄への感想は?

「クロミは仕事の間、制服を着ているので、衣装は楽ですね(笑)。 家政婦の仕事自体、掃除、洗濯、料理だけでなく、 庭いじりみたいなものもあって、することにいろいろと変化があるのは、役としてはとても楽しいです。ただ、私自身に向いているかどうかと言えば…。それこそ毎日、料理を作らなくてはいけないですが『今日は作りたくないな』と思うときもあるだろうから、厳しいかなって気がします(笑)」

――ちなみにご自身は、家事は得意ですか?

「掃除と洗濯はこまめにするようにしています。帰宅したとき、家の中の空気が淀んでいたり、床にホコリが目立ったりしていたら嫌なので、今日も出かける前にさっと掃除をしてきました。料理も得意というわけではないですけど、一通りできます。何かレシピがあって、『こうしたらもっとおいしくなるかも』とアレンジする方っていますよね。それで失敗したら嫌なので、決まった分量や手順があればしっかり守って、料理を作っています」

――クロミの家事で参考になったものはありますか?

「番組宣伝のため、 私が洗濯物のTシャツを畳む動画を撮ったんです。普段、大切なTシャツ以外はそこまで丁寧に畳んでいなくて、動画でも5枚のTシャツを畳むことになっていましたが、決めたら時間内に畳めなくて、5枚が4枚になり、結局4枚が3枚になりました。普段から丁寧にTシャツを畳もう、と思いましたね(笑)」

――最後に、今年さらなる関水さんの活躍を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします

「私はオーディションをきっかけに芸能界入りして、本格的に仕事を始めて、今年で10年目に入ります。教えていただくまで自分でも気づいていなかったんですけど(笑)、10年って決して短い時間ではないし、これまでいろいろなお仕事をさせていただき、数々の作品で出会った方、携わった方に改めて感謝をしています。この10年、変わることなく応援してくだっている方にも『ありがとございます』と伝えたいですし、『皆さんの応援にこたえられるよう、これからも一層頑張ります!』という気持ちでいっぱいです」

《プロフィール》関水渚

1998年生まれ。神奈川県出身。2015年開催の「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」をきっかけに芸能界入り。24年は「彼女と彼氏の明るい未来」「ブラックガールズトーク」で主演を務め、「伝説の頭 翔」ではアイドルグループ「古くさい街角のスケ番ズ」のエースとして活躍するヒロインの藤谷彩を演じ、グループとして実際にシングル「バッキャロー! LOVE」を発売。

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