NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第18週「おむすび、管理栄養士になる」(第86~90回)の第88回が5日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第18週「おむすび、管理栄養士になる」(ネタバレ)
管理栄養士となった結は、大阪新淀川記念病院の栄養科で働き始め、平成30(2018)年で4年目を迎えた。栄養科長の塚本文香(濱田マリ)から頼られ、新人の管理栄養士、石田拓(吉田剛明)を指導する中堅として活躍する結は、日々さまざまな患者と向き合い、管理栄養士としてやりがいある日々を過ごしていた。結の娘、花(宮崎莉里沙)は8歳になり、サッカーに夢中だった。祖父の聖人(北村有起哉)は「じいじ」と呼ばれても文句ひとつ言わず、孫娘にメロメロ。ある日、帰宅した結は、ギャルのインフルエンサーとなった姉、歩(仲里依紗)のSNSの画像をそんな花に見せた。歩や結のようなギャルには絶対にならないとつぶやく花に、結は、誰もギャルになれとは言ってないとし、「ただ、花は大好きなサッカー一筋で一生懸命頑張っとうやん。それって…」と言いかけるが、花から「ギャルなんよ。やろ? 分かってる」とツッコまれてしまった。
翌日、結は、外科医の蒲田令奈(中村アン)から、来週手術する患者に食事をしっかり食べさせるよう指示され、石田を連れてベテラン看護師の桑原美和(妃海風)と患者の食事内容について打ち合わせをした。結は桑原を「この病院の生き字引き」と紹介。そこに言語聴覚士の杉沢聡(犬飼貴丈)も合流し、蒲田からむせやすいと聞かされた当該患者の嚥下評価をしてみると話した。言語聴覚士は、患者の嚥下機能を確認し、必要に応じて改善させる指導とリハビリを行う役目も負っている。こうして医師の指示や聞き取りをもとに考えた食事を調理を委託している会社の管理栄養士に伝えたり、実際の病院食を食べて確認する検食も管理栄養士の大切な仕事だ。
一方、結の夫で星河電器に勤める翔也(佐野勇斗)は、仕事帰りに平日でも聖人たちが営む神戸の理髪店「ヘアサロンヨネダ」を手伝い始めた。翔也は、聖人がコミュニケーションを取りながらお客に寄り添い、さらにアドバイスまで送る様子を見て少し感動する。
結は小児科病棟に入院しているネフローゼ症候群の8歳の少年、本郷晴斗(高田幸季)が脱走しようとするところに出くわした。ネフローゼ症候群とは、尿からたんぱくが多く出て、血液中のたんぱくが減ってしまう疾患。だいたいは大人になるまでに治るが、一部、腎不全や心筋梗塞になることもある。塚本は結に、晴斗が2年前に一度入院し、そのときは治療を受け2週間で退院したが、今回再発して入院してきたら、全く話さず、食事もとらなくなってしまった経緯を説明。しかも1年前に父親を事故で亡くしていた。晴斗が気がかりの結だったが、小児科は担当外で勝手に関わるわけにはいかなかった。そんな結の様子を見て、塚本は結をNST(Nutrition Support Team)に加わってはどうかと勧めた。NSTとは、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などが中心となって患者の栄養管理をして支援するチームで、晴斗もNSTの対象患者だった。
「おむすび」第88回あらすじ
結は、NSTの仕事ぶりを見学するため、そのメンバーと面会。チームには管理栄養士、小児科医の松崎瑛人(永野宗典)、薬剤師の篠宮朱里(辻凪子)のほか、桑原、杉沢も所属していた。チームはさっそく対象患者の回診に向かい、結はついていく。