連続ドラマ「金曜ナイトドラマ『無能の鷹』」(テレビ朝日系)で主演を務める菜々緒と、共演の塩野瑛久がこのほど、クランクアップを迎え、長かった撮影期間を大号泣で振り返った。
2人のクランクアップには、すでに撮了した井浦新、工藤阿須加、さとうほなみがサプライズでお祝いにかけつけた。「現場と一緒にオールアップを迎えたい」「菜々緒&塩野を祝いたい」とそれぞれ別々に突然現場を訪れた3人にキャストやスタッフも驚いた。
スタッフから「鶸田道人役、塩野瑛久さんオールアップです!」と声が掛かると、工藤が花束を手に登場。ドラマの主題歌「まずは今日から」(ざらめ)が流れるなか、2人は熱いハグと握手を交わした。塩野は言葉を詰まらせながら「グっときちゃう…ざらめさんの曲もずるい(笑)」と泣き笑いし、「『無能の鷹』は共演者の皆さんにも恵まれて、すごく楽しい現場でした。内容も面白いし、第1話から話題にもなり、本当にすてきな作品に巡り合えました」と振り返った。また座長を務めた菜々緒を「本当に良く引っ張って行ってくれました」とねぎらい、「オールアップでこんなに泣いたのは初めて」と明かした。
菜々緒は、さとうから大きな花束を手渡され思わず涙。「いつもキャストの皆さんや、スタッフの皆さんが温かく、愛をたくさん持って現場にいてくださったおかげで、本当に楽しい毎日を過ごせました」と声を詰まらせた。また「この作品に入る前に、私自身少し悩んでいる時期がありました」と明かし、「そのタイミングでこの『無能の鷹』のお話をいただき、私自身が一番、鷹野ツメ子に救われた気がします。辛い時期を過ごし、乗り越えたからこそ、鷹野を演じる使命みたいなものも感じていました」。『元気をもらった』とか、『会社に行くのが嫌だったけど、行ってみようと思えた』とか、そういう風に言っていただける作品になったことがうれしいです」と語った。
超有能そうなのに実は使い物にならない主人公の鷹野と、本当は仕事ができるのに、見るからに無能そうな同期入社の残念サラリーマン、鶸田のタッグが奇跡を起こすコメディー。はんざき朝未さんが女性コミック誌「Kiss」(講談社)で連載中の同名コミックが原作で、現在放送中のNHK連続テレビ小説「おむすび」の根本ノンジさんが脚本を担当する。