NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第6週「うち、ギャル、やめるけん」(第25~30回)の第29回が7日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
◆「おむすび」第6週「うち、ギャル、やめるけん」振り返り(ネタバレ)
泥酔した父の聖人(北村有起哉)から、ギャルになった姉の歩(仲里依紗)に対する本音や後悔を聞いてしまい、そんな父を悲しませたくない一心でギャルをやめることを決めた結はその意向を家族に伝えた。高校の書道部にも退部届を提出。憧れの先輩、風見亮介(松本怜生)や同級生の宮崎恵美(中村守里)から引き留められても、その考えは変わらなかった。
その晩、姉の歩(仲里依紗)の発案で家族全員がそろうなか、歩が家族で神戸に戻りたいと切り出した。祖父の永吉(松平健)は反対するが、母の愛子(麻生久美子)や祖母の佳代(宮崎美子)は、神戸でも福岡・糸島でも、子供たちが帰ってこられる場所ならどこでもいいと賛同。聖人は、神戸に戻って理髪店を再開したいという思いがあったが、糸島にも愛着があり、そのうえ今は資金がないと話した。家族の話を黙って聞いていた結は、歩の勝手さに立腹。高校卒業後も自分は糸島に残ると反発し、再度話し合おうとする歩を拒絶した。
歩は、結の近況を聞き出そうと、ギャルサークル「博多ギャル連合(ハギャレン)」の後輩たちのもとを尋ねたが、学校で同じクラスの柚木理沙(田村芽実)も結から避けられていた。同じ頃、結は畑仕事に没頭してはいたが、イベントで着たギャルの洋服を見て感慨にふけるなど、気持ちが揺れていた。現総代表の真島瑠梨(みりちゃむ)たちは、結が「お父さん、すごい心配性やけん。心配させたくない」と言っていたことを歩に伝えた。
その頃、「歩の付き人」を名乗る佐々木佑馬(一ノ瀬ワタル)が米田家を訪問。大女優の歩が消えてしまい現場が大混乱しているなどと説明した。そのウワサが広がり、地元が大騒ぎになるなか、歩が帰宅。佐々木は一緒に帰ろうと駆け寄ったが、歩はそのまま逃げ出した。
歩がなぜ帰ってきたのかがわからず、困惑する結。元気がない彼女を幼なじみの古賀陽太(菅生新樹)が心配して息抜きに誘うが、結は聞く耳を持たなかった。その後、黙々と農作業と向き合う結のもとを福岡西高野球部の四ツ木翔也(佐野勇斗)が尋ね、また初めて会ったときのようなさびしそうな顔に戻っていると声をかけた。もうパラパラはやらないのかという翔也に、結はギャルも書道ももう一切やらないといらだちながら「どうせ一生懸命やっても、意味ないけん。みんな、いつかは消えてしまうけん」とぶつけた。
ある日、結は学校帰りに、書道部の先輩、風見から、書道部に戻ってくる日を待っていると声をかけられた。その直後、理沙から「プレゼント」と言われ、紙袋を手渡された。
米田家の家族たちにも変化が訪れていた。歩は福岡・博多のカフェバー「HeavenGod」でアルバイトを開始。聖人は、地元の糸島の復興プロジェクトに参加するようになった。そこでは、糸島に大規模な直販所を作るという案が出ていた。聖人は、いよいよ腹をくくるときだと言い聞かせた。
結は理沙からもらったプレゼントを見た。なかには、ハギャレンの仲間たちと撮ったプリクラの写真などが貼られた手作りの写真帳が。結の胸に「うちら一生マブダチ」という言葉が刺さる。
そんな結の前にまたもや翔也が姿をみせた。高校で野球の強豪校に入学して甲子園で優勝、その後、米大リーグに挑戦するという夢を持つ翔也は、2年になる来年、自分がエースになってチームを引っ張り、必ず甲子園に行くと明言。「勝手に行けば」と素っ気ない結に、翔也は「俺は消えねえ。何があっても消えねえ。俺が一生懸命やることの意味を証明してやるから」と宣言した。結は、翔也の思いに戸惑いながらも、せいぜい夢に向かって頑張るよう告げるが、その直後、突然、その場に倒れ込んでしまう。
連絡を受けた歩は仕事先から自宅へ急いだ。結は寝ていて、病院で過労と診断されたという。歩は妹を心配。幸い、ひじにかすり傷ができた程度で済んだ。目を覚ました結は、神戸に住んでいた頃に神社で迷子になったときに歩と姉の親友、渡辺真紀(大島美優)が迎えてきてくれた夢を見ていたと話した。歩は「結、それ夢やないよ」。真紀と必死に探したことを思い出し、結の手を握りながら「あんた見つけた時、めっちゃうれしかったわ」と笑顔を見せた。
◆「おむすび」第29回あらすじ
過労と診断され、寝込んでいた結は、佳代が作ったスープを飲んでなんとか元気を取り戻す。そんな結のもとに歩がやって来て、明日東京に戻ると言う。
そして、歩は、急にみんなで神戸に帰ろうと言ったことを謝罪。阪神大震災で真紀が亡くなった悲しみを今も引きずっていることを吐露する。