NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第8週「さよなら糸島 ただいま神戸」(第36~40回)の第39回が21日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第8週「さよなら糸島 ただいま神戸」振り返り(ネタバレ)
平成19(2007)年3月。栄養士を養成する専門学校への進学が決まった結は、父の聖人(北村有起哉)、母の愛子(麻生久美子)とともに12年ぶりに神戸に帰ってきた。街は復興が進み、かつての賑わいを取り戻していた。聖人は結が阪神大震災を思い出して辛い思いをしていないか心配するが、結は神戸での新生活に胸を膨らませていた。そんな娘を愛子が、神戸なら恋人の四ツ木翔也(佐野勇斗)が暮らす大阪も近いと冷やかすと、何も知らなかった聖人は激しく動揺した。
震災後、神戸を離れたことに罪悪感を抱いていた聖人は到着早々、理髪店をオープンすることにした。女性客を意識して新店名は「ヘアサロンヨネダ」に決定。結は両親の新しい門出を喜んだ。そのころ、翔也は大阪にある社会人野球の名門「星河電器」に入団。レベルの高さに驚きながらも、ライバルの澤田龍志(関口メンディー)に対し「絶対に負けない」とライバル心を燃やした。
そんななか、翔也がスーツ姿で開店準備中のヘアサロンヨネダを訪問。聖人にあいさつが遅れたことを謝罪したうえで「自分は結婚を前提におつきあいさせていただいております!」と結と真剣交際中であることを伝えた。突然のことに聖人は呆然。その後、2人は愛子に勧められたデートスポットで神戸の街並みを満喫し、改めてお互いの気持ちを確認した。
結にも新しい生活が始まり、いつも以上に気合が入った結は、派手なメイクとファッションのギャル姿で専門学校に初登校。その姿に教室内がザワつくなか、矢吹沙智(山本舞香)が「あんた、なめとん?」と結に詰め寄ったが、湯上佳純(平祐奈)が止めに入ってくれたことで騒動にはならなかった。その後、担任の桜庭真知子(相武紗季)が教壇に立ち、栄養士には覚悟が必要で、それがない人は今すぐ帰るよう指示した。厳しい言葉に結はビビるしかなかった。
その後、生徒たちの自己紹介が始まり、クラスメイトにはさまざまな顔ぶれが並んだ。不動産会社の元営業マンだった森川学(小手伸也)は、激務で入院したのをきっかけに栄養士を目指したとし、「齢45歳ではございますが気持ちは20代。2年間、みなさま、よろしくお願い申し上げます」とあいさつ。実家が病院を経営していて、栄養士の仕事を間近でみてきたという湯上も「うちは、栄養で世界を、人類を救いたいと思ってます!」と意気込み、結に強い態度で迫った沙智はスポーツ専門の栄養士を目指しているとだけ言った。最後に順番が回って来た結は「彼氏が野球をやっていて、プロを目指しているので、彼を支えるために栄養のことを学びに来ました」と自己紹介した。
一方、商店街では聖人が復帰のあいさつをして回ったが、震災後、店を閉めたという仲間も多かった。聖人は渡辺靴店にもあいさつしに行ったが、店主の孝雄(緒形直人)はいなかった。
桜庭の授業を初めて受けた結は、そのレベルの高さにビックリ。実習で結は森川、佳純、沙智の4人で2年間、同じ班で実習をすることに。その後、更衣室で調理着に着替えて実習室に行くことになったが、桜庭は実習までにネイルを外し、さらに髪の毛をすべて帽子のなかに入れるよう命令した。
2時限目の調理実習が行われる教室に向かった結と佳純だったが、担当教諭の石渡常次(水間ロン)は結が授業を受けることを許さず、「君は衛生的によろしくないですね」と言ってメイクをすべて落とすよう指示。調理中につけまつげなどが入ったら、料理を作り直すことになると教えた。
トイレでメイクをすべて落とした結が教室に戻ると、いきなり包丁を研ぐ授業が始まった。佳純は栄養士になるために包丁を研ぐ必要があるのかと質問。やさしい顔をしながら「最低限の調理知識も持っていなかったらどうなります? 包丁を研ぐのは料理の基礎中の基礎です」と語気を強める石渡に佳純は返す言葉がなかった。ずっと包丁を研ぎ続けた結は帰宅後グッタリ。ギャルの格好もできなくなり、思わず「好きなこと貫くのムズっ」とつぶやいた。
「おむすび」第39回あらすじ
聖人と愛子の理容店が新装開店し、パン屋を営む佐久間美佐江(キムラ緑子)やテーラーの高橋要蔵(内場勝則)ら「さくら通り商店街」の面々が祝いに来てくれる。
結は専門学校でさまざまな授業を受け、ついていくのに必死で四苦八苦。休み時間に佳純と話すなか、彼女の実家が病院経営をしていることを聞く。