女優の市川実日子が主演を務める、連続ドラマ「ホットスポット」(日本テレビ系、日曜後10・30)の第4話が2日放送され、角田晃広が演じる宇宙人の高橋孝介が公私ともに何の役にも立たず、主人公の遠藤清美(市川)が多用した「イラっとした」のセリフに共感する声が、ネット上で相次いだ。
2023年に放送された「ブラッシュアップライフ」(同局)チームと、同作の脚本を担当したバカリズムが再結集した新作。「地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー」というテーマで、小さな田舎町の平凡な日常と、宇宙人というファンタジーが融合した物語が展開されている。
この日の放送では、夜勤の前に夕食の準備をしておこうとスーパーに行った清美が、中学の同級生、岡田綾乃(木南晴夏)とバッタリ鉢合わせた。買い物を済ませた2人が店を出ると、綾乃が乗ってきた電動自転車が何者かに盗まれており、怒り心頭で警察に被害届を出しに向かう綾乃を、清美は「大丈夫、見つかるよ」と慰めた。職場であるホテルに出勤した清美は、一緒に夜勤に就く高橋に、宇宙人の能力を使って綾乃の自転車を取り戻してほしいと頼んでみたものの、高橋は面倒くさがって応じなかった。
そんななか、ホテルに受験生の上村貴博(萩原護)が宿泊。学生時代を懐かしむ清美は、能力を使って国立大学の医学部に通っていた高橋にマウントを取られてイラっとし、機嫌を損ねた。深夜には、「霊が出る」とウワサの301号室の客、安川瑛人(吉村界人)から、電球交換の依頼が入り高橋が向かったが、霊感があって部屋には入れないと言い出して、結局清美が代行するはめに。そのあと、複数の客室からお湯が突然出なくなったと苦情が相次ぎ、清美は、高橋に宇宙人の力で給湯器を修理してくれるよう頼むが、頭脳系の能力を使うと頭皮にダメージを受けて禿げるからという理由で断られてしまう。
そこに安川が怒鳴り込んできた。30分以内に給湯器の修理ができなかったら、宿泊代を全額返金しろと言ってきたのだ。清美は、黙って彼女を部屋に連れ込み、1人分の宿泊代をごまかそうとしていた安川の思い通りにはさせたくないとの思いから奮起し、取扱説明書を読んで修理。高橋の力を借りることなく自力で問題解決に至った清美だが、支配人の奥田貴弘(田中直樹)が何もしていない高橋にも修理のお礼を行ったことに対して、高橋が訂正しなかったことに、またもイラっとした。
翌日、上村は試験会場に向かったが、受験票を部屋に忘れていったことが判明し、清美から体力系の能力を使って届けてほしいとお願いされた高橋が上村の後を追った。その途中、高橋はコンビニ強盗に遭遇。困っていた店員からカラーボールを受け取ると、能力を使って強盗犯に命中させた。その後、上村に受験票を届け、高橋のミッションは完了。偶然にも、強盗犯が乗っていた自転車が、綾乃から盗んだものだったことも判明し、無事に自転車が綾乃のもとに戻った。
終盤まで一切活躍しない高橋に、清美同様にイラっとした視聴者からは、「超イラっとした」「清美、それはイラっとするよね」「高橋にマウント取られたらイラっとする」といった声が多数寄せられた。同時に、ラストで綾乃の自転車について取れないカラーボールのインクを隠すため、ガンプラ仕込みの塗装テクを発揮する高橋の姿に、「自転車も伏線回収して、ホッとした」「最後はちゃんと能力発揮した高橋さん! 許すよ」などと納得した書き込みも見受けられた。