NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第7週「おむすび、恋をする」(第31~35回)の第35回が15日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
◆「おむすび」第7週「おむすび、恋をする」振り返り(ネタバレ)
家族に本音を伝え、ギャルサークル「博多ギャル連合(ハギャレン)」の活動に復帰した結は、同時に、福岡西高校野球部のエース、四ツ木翔也(佐野勇斗)からのリクエストで「スタミナ」がつくお弁当を毎日作るようになった。料理が苦手な結だったが、「めちゃくちゃうまかった」と喜ぶ翔也からのメールに奮起。しかし、この行為が福西の野球部監督、中西勝(真砂京之介)にバレてしまい、中西が翔也を連れて米田家にやってきて、結に「うちのエースを潰す気ですか?」と迫った。福西の野球部は、栄養士が選手の食事を管理しており、結の弁当と寮の食事を食べ続けた翔也は体重が増え、体のキレが悪くなっていた。翔也はひたすら謝る結をかばうが、中西から「甲子園に行きたいなら野球に集中しろ」と釘を刺されてしまう。
そんな翔也は結が6歳で経験した阪神大震災について自分なりに調べていた。結が経験した過酷さを知った翔也は、かつて彼女が「一生懸命やっても意味がない」と言ったことに理解を示し、だからこそ、一生懸命に作ってくれた弁当を残すことができなかったと明かした。そのうえで「でも、そのせいで迷惑かけた」と謝る翔也。結は、まっすぐに思いを伝えてくれた翔也に自分が恋をしていることに気づいた。
結は、自分の気持ちをなかなか受け入れられなかったが、ギャルたちに背中を押されて告白することを決意。しかしその途中で、翔也から「ごめんなさい! 交際できません」と頭を下げられてしまう。翔也も、結と同じ気持ちだったが、甲子園出場に向けて野球に専念したいと考えていたため、その申し出を「辞退」した。そして翔也は、甲子園行きを決めた時に自分が結に告白すると宣言。ギャルたちからアドバイスを受けた結は、交際しない代わりにメル友になろうと提案し、翔也もそれを快諾した。
しかし、翔也が甲子園出場を果たせないまま、2人は高校3年生になった。クラスメイトが進路を決めるなか、結はやりたいことが見つからない。ハギャレンのギャルたちもサークルを卒業し、自分の夢を叶えていた。母の愛子(麻生久美子)は、自分が同じ立場なら失敗を気にせずに思いついたものやり続けると結にアドバイス。自分が結と同じ年のころには長女の歩(仲里依紗)がお腹にいて、好きなことができなかったと振り返った。そんななか、メル友関係が続いていた結と翔也が2年ぶりに再会。会えない期間を愚痴る結に、翔也はメールが支えになったことを感謝した。そして最後の福岡県大会が始まると伝え、「絶対に勝っておめを甲子園に連れて行く」と誓った。
翔也の最後の戦いが始まるなか、結は書道部の活動に力を注いだ。結は大きな布に「翔」と書き、翔也の応援に備えた。
エースとして県大会に臨んだ翔也は、順調に勝ち進み、約束の決勝戦を迎えた。結は、ハギャレンのメンバーたちと一緒に球場へ。翔也を応援するため、オリジナルのパラパラダンスで声援を送った。その期待に応えるかのように福岡西は初回に1点を先制。翔也のピッチングも冴え、快投が続いた。
一方、米田家では愛子らが農作業に励んでいた。そこに聖人の携帯に神戸の福田康彦(岡島秀昭)から連絡が。聖人が理髪店をやっていた場所に空きが出たという。
試合は大詰めを迎え、あと1人のところまできたが、九回二死二塁で翔也が逆転2点本塁打を浴び、甲子園出場を逃してしまう。結はガッカリ。野球好きな祖父、永吉(松平健)は最後まで翔也はスタミナ不足が克服できなかったと振り返った。
その頃、聖人は神戸へ。商店街にはアーケードが設置されていた。久しぶりに会った佐久間美佐江(キムラ緑子)によると、聖人が理髪店を開いていた場所は、先月まで美容室として営業されていたため、今なら居抜きで安く借りることができるという。震災後、神戸を離れたことに後ろめたい気持ちを抱えていた聖人。美佐江は、ずっと聖人を待っていたと話した。
試合を終え、再び海で会った2人。翔也は意外にもケロッとしていて、まったく落ち込んでいなかった。大阪の社会人野球チームに行き、そこからプロを目指すという。切り替えの早さに戸惑う結だが、翔也はとにかく前向きで、最終的に夢にたどり着ければいいと笑った。そして「3年間社会人チームで頑張って、結果出して必ずプロになる。そしたら俺は米田結がすきだって告白する」と再宣言。それは告白だとツッコむ結に、翔也は大慌てで結の気持ちを確認した。「好きだよ。バーカ」。結と両思いであることに気づいた翔也はガッツポーズで喜んだ。
帰宅した結は翔也からもらった感謝のメッセージや中西が言ったことなどを思い出し…。
◆「おむすび」第35回あらすじ
高校卒業後の進路が決まっていない結は、聖人と愛子が家業の農作業しているところに来て、自分のやりたいことが決まったと宣言する。結は栄養について学びたいと両親に伝え、そのために専門学校に行きたいと言う。
一方、結のやりたいことを聞いた愛子は、聖人にも、やりたいことを話してみたらと促す。