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朝ドラ「虎に翼」7月19日第80話あらすじ 高瀬(望月歩)と向き合えた寅子(伊藤沙莉)は優未(竹澤咲子)に優三(仲野太賀)の話をしようと決意

iza(イザ!) 2024年7月18日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第16週「女やもめに花が咲く?」(第76~80話)の第80話が19日、放送される。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の佐田寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

「虎に翼」第16週「女やもめに花が咲く?」振り返り

昭和27(1952)年の春、新潟地家裁三条支部に赴任した寅子を職員や弁護士の杉田太郎(高橋克実)・次郎(田口浩正)兄弟たちが大歓迎。新人いびりされるかもしれないと身構えていた寅子は逆に困惑した。ある日、新潟地裁本庁で働く判事の星航一(岡田将生)が寅子の職場を訪問。かつて彼の父で初代最高裁長官を務めた朋彦(平田満)の著書の改稿作業を手伝った寅子は、航一から、三条の交通事件の資料をまとめてほしいと頼まれた。

そんななか、寅子は、2人の大地主が所有権を主張する山の境界線をめぐる民事調停を担当することになり、申し立て人の森口(俵木藤汰)とその代理人を務める太郎、支部書記官の高瀬雄三郎(望月歩)らと現地を視察した。道中、寅子は、太郎から地元一の名士である森口に気に入られれば赴任中の生活が楽になるとささやかれたが、これを拒否。すると、少し離れた場所で森口と高瀬がけんかを始めた。つかみ合いは収まったが、太郎によると、腹を立てた森口は高瀬を訴える考えだという。主任書記官の深田仁助(遠山俊也)は苦労人の高瀬をかばい、穏便に済ませてほしいと懇願。太郎は説得してみると請け合い、寅子の近くで「森口さんの調停についても検討、お願いしますて」とささやいた。

高瀬は、森口との口論の内容について決して明かさなかった。そればかりか、きっとひどいことを言われたのだろうと同情する寅子を「よそ者」と呼び、波風を立てずに任期を終えてほしいと本音をぶちまけた。寅子は、深田たちの反応から、それが東京からやってきた判事への地元民の本心だと悟り、娘の優未(竹澤咲子)との生活だけでなく、職場でも自身が空回りしていることを思い知らされた。

家に帰った寅子は、優未がテストの点数をごまかそうとしているところに出くわした。嘘をつかせたのは自分だと謝り、頑張れば次はいい点をとれると励ます寅子。すると優未は、テストになると腹が痛くなるから次もダメだと弱音を吐いた。寅子はそのクセが亡き夫、優三(仲野太賀)と同じだと説明。優未は優三のことをもっと聞きたがったが、寅子はこれこそが義妹の猪爪花江(森田望智)が手紙で書いていた「自分にしかできないこと」だとわかっていながらも、胸が詰まって話せなくなり、そんな自身の不甲斐なさに落ち込んだ。

翌日、高瀬が体調不良で欠勤。寅子が航一と仕事の話していると、支部長室に次郎が乱入してきて、森口から聞いたという高瀬との口論の内容を明かした。森口は、戦死した高瀬の次兄を優しくて頼りになる親切な青年だったと述懐し、高瀬がしっかりしないと、そんな兄が成仏できないなどと説教していた。航一は、高瀬が兄の死をまだ受け入れられていないのではと推測し、事実に蓋をしなければ生きていけない人もいると思いやった。その言葉から、寅子は、自分も仕事に没頭することで優三の死を受け入れたふりをしていたのかもしれないと気づかされた。

その日、寅子はズル休みして川沿いで本を読んでいた高瀬に声をかけた。最初は頑なだった高瀬だが、寅子がこの先も波風を立ててしまうし、上司として人として高瀬のためにできることをしてしまうだろうと言うと、勉強を頑張って書記官になれば、周囲の息苦しさが変わるのではないかと期待していたが結局何も変わらなかったと訴えた。それでも寅子は高瀬の仕事ぶりをほめ、高瀬がいないと仕事が回らない、明日は出勤してほしいと励ました。

翌日出勤した高瀬は、調停で問題になっている山についての取り決めが記された古文書を図書館で見つけたと寅子に報告。それは江戸時代のもので、その様子を離れたところから杉田兄弟が見ていた。次の調停で、太郎は寅子の発言を遮って明治初期に作られたという地境協定文書を提出。そこに書かれた境界は現在の地主の主張とも異なり、今日まで登記が繰り返された結果、公図が誤った記載になったのではないかと推察した。森口らはいずれも被害者で、明治期の文書に基づいて裁定するよう主張。寅子は文書の信頼性を確認しようとしたが、太郎の根回しで両者はこの境界の認定に納得しており、結果は円満解決で終わった。

寅子たちが拍子抜けしていると、太郎がやってきて、高瀬の件は、地域の住民がむやみにいがみ合わないよう、この土地なりのやり方で森口を説得した、持ちつ持たれつ、困った時は支え合おうと話した。しかし寅子は、書記官としてあるまじき行為は厳に処分しなければ裁判所の信頼にかかわるとし、高瀬に所内で処分を受けさせると宣言した。

「虎に翼」第80話あらすじ

諍いを起こした高瀬と森口との間を自分が取り持つことで穏便に済ませようという太郎からの提案を断り、寅子は高瀬を書記官としてきちんと処分すると告げる。高瀬と向き合えたことをきっかけに、寅子は優未に優三の話をしようと決意する。


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