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朝ドラ「虎に翼」8月22日第104話あらすじ 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)が結婚をやめ「夫婦のようなもの」に、直明(三山凌輝)は結婚式を行う

iza(イザ!) 2024年8月21日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第21週「貞女は二夫に見えず?」(第101~105話)の第104話が22日、放送される。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の佐田寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

「虎に翼」第21週「貞女は二夫に見えず?」振り返り

交際する星航一(岡田将生)からプロポーズされ、返答に悩む寅子は、学友の山田よね(土居志央梨)に相談するため、彼女がいる「山田轟法律事務所」を訪れた。そこで学友の轟太一(戸塚純貴)から交際相手の遠藤時雄(和田正人)を紹介され、動揺を隠せないままよねに「結婚する意味を見いだせない」などと相談した。轟と遠藤はその言葉に悲しそうな表情を見せた。

一方、実家の猪爪家が、寅子の弟、直明(三山凌輝)の結婚式の準備に追われて大忙しのなか、義姉の花江(森田望智)は、寅子が星家の嫁としてうまくやれる気がしないと心配した。その言葉をキッカケに寅子は、自分がこれまで結婚によって名字を変える意味をあまり考えていなかったこと、結婚を男女のもとでしか考えていなかったことに気づき、再び山田轟法律事務所へ。先日の軽はずみな発言をわびると、轟は、同郷の親友で、戦後に亡くなった花岡悟(岩田剛典)への秘めてきた思いを初めて寅子に明かした。そして、自身も戸惑い、誰にも打ち明けられず苦しむなかで、よねが寄り添ってくれたことで自身の性的指向を素直に受け入れることができたと回想。遠藤とは、世間から理解されることを諦めていたなかで知り合い、当初、そんな彼といられるだけでいいと考えていたが、「この先の人生、お互いを支え合える保障が法的にない」と、遠藤と結婚できない悩みを打ち明けた。寅子は自身の見識不足を痛感した。

そんな寅子の様子を心配した娘の優未(毎田暖乃)は、次の星家への訪問に先立って航一に電話で相談。当日、星家での食事会に出向いた寅子と優未は、航一たちと家族の話で盛り上がり、その様子に航一の継母、百合(余貴美子)が、優未も加わって星家が三兄妹になると喜んだ。しかしこの発言で空気が一変。口走ったことを百合が謝罪すると、航一が「ちょうどよかったです」と切り出し、寅子との結婚後、自分が佐田姓になるつもりだと打ち明けた。それは、悩む寅子の様子を事前に優未から聞いていた航一が準備していた提案だった。百合はそれでは亡き夫、朋彦(平田満)に顔向けできないと猛反対したが、航一の長男の朋一(井上祐貴)と長女ののどか(尾碕真花)は冷静で、父の考えを尊重する態度を見せた。それでも百合は大反対で、航一は、そんな継母に寅子に星姓を強いることは平気なのかと尋ねたが、寅子は航一に佐田姓になってほしいとは思っていないとピシャリ。その後、改めて航一と話し合った。

航一は、寅子と結婚したいと思う一番の理由を初めて口にした。「寅子さんの夫と名乗りたい。僕の妻ですと紹介したいんです。寅子さんを妻だと紹介することは、世界中の人に、この人が僕の愛する人だと伝えることです」。星を名乗ることで得られる充足感と佐田姓への思い入れの間で心が揺れ動くなか、寅子は、結婚後も仕事上は旧姓を名乗り続けられないかという思いに至った。

寅子は上司である東京地裁所長の桂場等一郎(松山ケンイチ)に相談したが、戸籍名しか使えないと定められている裁判官がそれを破ってしまったら、判決に対する国民の信頼を揺るがしかねないとして即座に却下。その結果を聞いた轟は、次の休みに予定されていた仲間との集まりに寅子を招いた。

当日、寅子が優未、航一とともに、山田轟法律事務所を訪ねると、遠藤を含めて性的マイノリティーの仲間が4人集まっていた。寅子たちは彼らから、男性から女性への性転換手術を受けた話や、女性と見合いをした後で自身が同性愛者であることに初めて気づいたものの、そのまま結婚をした後で結局離婚したという経験談を聞いた。男装を貫き続けるよねも男になりたいわけではなく、女を捨てたかっただけだと動機を振り返り、「自分が女なのかと言われればもはや違う。恋愛云々は男も女も心底くだらない、そういう奴もいる」と珍しく自身の価値観を語った。それぞれの性を尊重すべきだが、法的な定義に当てはまらない人々が社会の影に隠れて見えなくなってしまうことは、憲法が掲げる平等の理念からはほど遠いことを寅子は思い知らされた。プロポーズを受けるかどうか、遠藤から尋ねられた寅子は、自分が折れて星姓になることを決めたと話したが、遠藤から「自分が曲げたくないものを折るって、自分も折らせた相手も傷つけることなんです」と言われ、再び心が揺れた。そして、その会話を耳にした航一は、「僕たち、結婚するの、やめましょう」と言い出した。2人に水を差してしまったのではないかと慌てる遠藤と轟に、航一はやめようと言ったのは婚姻届を出す結婚のことだと補足した。

「虎に翼」第104話あらすじ

航一からそこまで悩むのなら結婚をやめようと告げられた寅子。それは婚姻届を出す結婚をやめようという意味で、「佐田寅子の夫のようなもの」になるという決意だった。紆余曲折あったが、お互いそれぞれの名字を名乗ったうえで「夫婦のようなもの」になることを決め、百合とも和解する。

そして直明と玲美(菊池和澄)の結婚式が盛大に行われる。

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